デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



日本を発つ4日前に金券ショップで738円払って7,000ウォンを手にしていた。(本当は8,000ウォンを手にしたかったが、店側が1,000ウォン札を切らしていた)。
事前に調べたところ、韓国では一般的に空港よりも市街の両替所での両替の方が最もレートが良いとの情報を得ていたので、私もそれに習って釜山駅周辺や南浦洞で両替しようと決めていた。
よって空港からの軽電鉄と地下鉄の運賃の分だけを日本から持ち込んでいたのだが、それが7,000ウォンだった。
私の計算では

・T-moneyカード本体で一番安いもので1枚2,500ウォン
・3,000ウォンを軽電鉄と地下鉄の運賃

として、1,500ウォンは余らせるつもりだったのだ。
ところがCUの店員は「カード本体1枚4,000ウォンです」と言う。さっと5,000ウォン札を出してお釣りを貰って、礼儀正しい若い男性店員に挨拶して店を出たが、内心ギャフン!となった。街なかのほかのコンビニはどうか分からないが、少なくともここではその値段の分しか置いていなかった。
現金の総額3,000ウォンのまま、到着ロビーを出て軽電鉄の駅へ向った。

市街への「軽電鉄」の案内表示が左上にある。

釜山金海軽電鉄(空港驛)出入口

改札の手前に自動券売機と各種交通系ICカードへの現金チャージ機があった。何であれカードに現金をチャージ(韓国語では충전チュンジョン(充電)という)しようと、言語表示ボタンを日本語に切り替えてやってみたら、3枚の1,000ウォン札の1枚が古いというか少々ボロっていたせいか、2,000ウォン分しかチャージできない! これじゃ軽電鉄は乗れても次の地下鉄が乗れないじゃないか!と思い、再度試したがダメだった。
ふと横を見るとパスポートを読み込ませてから両替できる自動両替機があったので、日本語表示に切り替えて日本円を両替しようとした。だが、その機械、パスポートを読み込まない! 3回やってもダメだった。
普通なら空港内ロビーの銀行へ千円分でいいので両替しに戻るだろうし、私もそれが手堅くベターな判断だと思う。だが、半分パニくった私の意識はどういうわけかリスクを採る方を選んでしまい、改札に入ってしまった。ボロい札を地下鉄の窓口で交換してもらったらいいと、ただそれだけを考えた。韓国語も英語もろくすっぽできないのにもかかわらずだ。
(もっと冷静になれば上の出入口の画像に左に写っているように、自動券売機のすぐ向かいにコンビニのCUがあるのだから、そこのおじさんに「こちらでチャージできますか?」とか「札を換えていただけませんか?」と頼んでみてもよかったといってもいいだろう。
それにこういう場合に使える表現、바꿔(パッコ)や교환(キョハン)、いずれも大きい額の紙幣を小さい額の紙幣に換えてほしかったり、札を交換してほしいときに使う表現を事前に調べメモもきちんと携帯していたのに、いざそういう事態が起こるとそのメモの存在すら頭の中からとんでしまったのは帰国してからの反省点となった)


軽電鉄で地下鉄への乗換駅でもある沙上駅に
向う。外の風景を撮っているのは私だけだった。

4駅かそこらで沙上駅に着いた。


軽電鉄の沙上駅の改札を出ると、
ここでも現金チャージ機があった。

ダメで元々だし、このチャージ機でボロい1,000ウォン札をチャージしてみたら、受け付けてくれた! 感激のあまり飛び上がりたくなった! この時ばかりはチャージ金額のレシートもきちんと受け取った。カード残額1,700ウォンとレシートに表記されていた。

心的なストレスが半分以下になり緑のラインの地下鉄2号線へ


地下鉄に乗れる興奮のあまりか、画像がブレている


地下鉄の改札。交通カードをピッとかざして入場する。

何も考えず改札で交通カードをピッとやって入場し、プラットホームに向った。

プラットホームはとても清潔だった。


車内にて。画像がブレているが、茶色ラインの
1号線に乗り換えるため路線図で西面駅を確認する。


屋外と異なり車内ではマスク着用率ほぼ100%

座席が空いたので座らせてもらうと、ようやく気分が落ち着いてきた。
でも次の心配が頭をもたげてきた。カード残額1,700ウォンで、地下鉄釜山駅の改札をきちんと出ることができるのか?という心配だ。
1号線への乗り換えのため西面駅で下車したが、この不安ゆえか他の多くの乗客の流れに着いて行きたくなる。乗客の流れはエレベーターがすぐ傍にある改札に流れていった。それで余計な考えが浮かんだ。「乗り換えの際は一旦改札を出ねばならんのか?」という疑心だ。
もちろんそんな必要はないし、これは間違った思考だ。でも情報バイアスというやつなのか、この時は不要かつ誤った情報を自ら集めてしまいそうになった。
人の流れは無視して、茶色の下地に白文字の 1 を目指した。


きちんと周りを見たら乗り換えの表示
茶色の下地に白文字の1があるじゃん。

1号線の西面駅の乗り場

1号線に乗り、あと数駅で地下鉄釜山駅だ。先ほどのカード残額で足りるのか?という不安で心臓の鼓動が落ち着かなくなった。なんというか、神経質に疑いすぎと自覚はすれど、この時はいくら事前情報で「交通カードの場合は地下鉄2区間でも1,500ウォン」と知っていても、もし値上がりしていたら?という不安が拭えず、ネット上の情報はちょくちょく誤っていることがあるし、参考にした先人の旅行記や現地情報も間一髪の差で古くなっているかもしれない、と真剣に思った。
そうこうする内に地下鉄釜山駅に着いた。緊張の一瞬だったが、改札機にカードをピッとやって回転バーを押して回った時の感覚は今でも忘れられない! カードを指に挿んで右腕でガッツポーズをとった。「やったぞ!」と叫びたくなった。

改札を出て、부산역(釜山駅)の表示を目指した。
それにしてももう3軒目、CUとの遭遇率高いな(笑)

以上が、前回の最後にカード本体が4,000ウォンしたことで肝を冷やしたことの顛末だ。
おそらくこの記事を読んでいる方の中には、到着ロビーのコンビニでカード本体を買う際にどうしてクレジットカード(以下、CCと記す)払いしなかったのか?と疑問に思った人もいるだろう。
今時というのもなんだが、実は私はこれまでの外国旅行で、ホテルだろうが博物館であろうが買い物であろうが、極力CC払いを避けてきたのだ。もうICチップ搭載のカードなんだからセキュリティは向上しているし、それにK-ETA取得や宿の予約の時点でネットでCC払いやカード情報を提供しているのに、どうして現地のコンビニでCCカードを出せないのか? という矛盾を衝かれると、単にカード払いに対して不信感をずっと抱き続けていたから、としか答えようがない。日本国内でさえ、身に覚えの無い支払いを請求予定画面では表示されて、それを私自ら指摘するまでカード会社が何も連絡してこなかったことあるし、帰国後にCC払い関連の身に覚えのない請求に悩まされるという、よくある旅のトラブルに見舞われたくなかったというのもある。
また、これまでは現地で現金が必要になったとき、もっぱら(昔あった)「ワールドキャッシュカード」ばかり使っていたというのもある。

たかだか、空港から市街の鉄道駅に向うまでの独り相撲でこれだけの長さになってしまったが、一人旅で冒しがちなあやまちとして誰かの他山の石程度にはなろう。教訓としては

・空港出たら臆することなくCCを使う
・初日の現地通貨分くらい少しくらい多めに両替する(もしくはしておく)

この二つに集約されてしまうだけのことではあるのがちょっぴり悔しいが。ただ、数年ぶりの海外旅行で初めての訪韓、初めての韓国の公共交通機関利用だったのだ。

次回以降も些末なことに長い文章な記事になることがあると思いますが、それでも読んでやろうという心持ちの方は、ぜひお付き合いくださいませ。


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