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 僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

はしだのりひこさんと 「風」

2017年12月03日 | 思い出すこと

はしだのりひこさんが亡くなられたことを今朝の新聞で知りました。パーキンソン病をわずらっておられたとのこと。享年72歳。年は違うけど誕生日は僕と2日違い。さらに京都市生まれというのも一緒。おまけにこの人も僕と同様に体が小さかったことなどから、若い頃はとても親近感を持っていました。

ザ・フォーク・クルセイダーズのメンバーの一員として「帰って来たヨッパライ」というメチャ面白い歌が大流行したのは今から50年前、1967年(昭和42年)のことでした(そんなに大昔のことになっちゃったのか~)。その翌年にグループは解散し、新たに「はしだのりひことシューベルツ」というグループが出来て、1969年(昭和44年)に発表した「風」が大ヒットしました。僕はこの「風」という歌が今でも大好きです。

この歌が出た年の8月に、そのとき20歳だった僕は自転車で北海道往復一人旅をしました。来る日も来る日も一人寂しく黙々と自転車をこいでいる時、携帯ラジオからこの歌が聞えて来ると思わす涙が出てきたのです。とにかくあの歌詞というのがものすごく胸にしみましたね。ホント、何もない道路を延々と走りながら、振り返ってもそこにはただ風が吹いているだけ~でしたから(笑)。

その旅の中で、僕は山形県から秋田県に入り、「おばこ街道」と呼ばれていた道を走っているとき、それまで雨模様が多かったのが、めずらしく晴れ渡り、心地よい風に全身を包まれながら走っていました。その時、自転車をこぎながらこの歌を大きな声で口ずさんだのを今でも思い出します。

まあ言ってみれば、この歌は、僕の自転車旅行のテーマでもありました。歌詞にもありますように、「ただ一人旅に出て」とか「ちょっぴりさびしくて」とか「人生につまづいて」とかいう部分もその他の部分も、まったく自分のその時の状況や心情と重なるものだったのです。

その様子は自転車旅行ブログにも書いています。

http://d.hatena.ne.jp/domani07/20070611

♪♪
人は誰も ただ一人旅に出て
人は誰も ふるさとを振り返る
ちょっぴりさびしくて
振り返っても
そこにはただ風が
吹いているだけ

人は誰も 人生につまずいて
人は誰も 夢破れ 振り返る
何かを求めて
振り返っても
そこにはただ風が
吹いているだけ

振り返らず ただ一人一歩ずつ
振り返らず
泣かないで 歩くんだ ♪♪

それから2年経ち、僕は卒業とほぼ同時に結婚をして社会人になり、阿倍野近鉄百貨店の和楽器売り場の店員をしていました。目の前がレコード売り場です。時々、新曲の発表を兼ねて歌手がやって来ることがありましたが、ある時、はしだのりひこさんが新曲キャンペーンにやってきました。その時は「はしだのりひことクライマックス」とまた新しいグループ名になっていました。そのとき何の歌を歌われたのかは忘れましたが、歌い終わって、和楽器売り場で立っていた僕のすぐ前を通った時、はしだのりひこさんはチラッと僕の顔を見て、通り過ぎて行きました。一瞬ですが目が合いましたが、「あぁ、やっぱり背は僕と一緒ぐらいなんだな」という印象だけが残っています。相手も「こいつもチビやな」と思っていたのかも知れませんけど(笑)。

今朝、はしだのりひこさんが亡くなったとの記事を読み、自分の若い頃の思い出と関わっている人物がまた一人、消えちゃっていくんだなぁ、という寂しさを覚えました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

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