毎週楽しみに見ていた2つのドラマが、先週2つとも終ってしまった。
ひとつは「はじめまして愛しています」
主演は尾野真千子と江口洋介。
子供のいない夫婦が、一人の子供を育てようとする話だ。
親から虐待を受けて、自分たちの家に迷い込んできた男の子を、
自分たちで育てようとする夫婦の前に、いろんな壁が立ちはだかる。
特別養子縁組、というのも、簡単にはできないみたいだった。
尾野真千子と江口洋介の夫婦のやりとりもよかったし、
児童相談所の職員、余貴美子の感情を殺した演技も卓越していた。
子供の生みの母親と祖母が、主人公たちの目の前で、
子供を奪って帰るシーンは、見ていて辛かった。
ドラマのラストは、さまざまな紆余曲折を経て、
主人公の夫婦が、特別養子縁組を認められ、
その子を育てることになって終わる。
僕たちが孫のモミィを養子にした時は、
比較的簡単な手続きで出来たけれど、
やはり他人の子を養子にするとなれば、
いくつものハードルを超えなければならないんだなぁ…
…と、痛感した次第です。
ま、そういうことを抜きにしても、いいドラマでしたね。
遊川和彦の脚本だから間違いないとは思っていましたが。
もうひとつのドラマは、さらにインパクトが強かった。
北川景子の「家売るオンナ」だ。
ある不動産会社のチーフ、三軒家万智の決めゼリフは
「私に売れない家はない!」というもの。
なんだか米倉涼子の「ドクターX」のセリフ、
「私、失敗しないので」を連想させるけれど、
三軒家チーフのこのセリフも、胸のすく思いがする。
これだけ自信を持って仕事ができる人って、
世の中にどれほどいるんだろうなぁ~。
とにかく、家を売るためには何でもする。
いっさい私情ははさまず、グズグズする部下には、
「早く行け。ゴー!」と目を剥いてハッパをかける。
全編、北川景子は笑顔のない厳しい目付きでの演技だった。
彼女はこういう役が、案外似合っていたんだなぁと再認識。
そんな仕事一辺倒の三軒家チーフに、部下の工藤阿須加が、
「はぁ…?」と泣きそうな情けない表情がおかしかったし、
上司である屋代課長(中村トオル)もコミカルで笑わせる。
三軒家に「僕が課長で課長は僕だ!」と啖呵を切るんだが、
どこか頼りなくて自信なさげな管理職を軽妙に演じていた。
ライターの島崎今日子さんは、新聞のテレビ欄で、
組織という集団の中で長いものに巻かれず、孤高の道をゆく姿には、
精神が浄化されるものがある…という意味のことを書いておられた。
ある意味、三軒家万智は働く女性の一つの理想なのかも知れません。
ともあれ、毎回、ワクワクしながら見てしまいました。
終わってしまったのが残念で、このうえはシリーズ化し、
ぜひぜひ第二弾を期待したいです。
脚本は大石静で、やはり脚本家の存在は大きいですね。
ところで、この「家売るオンナ」の最終回、
ラストシーンは、三軒家万智と課長の屋代が会社をやめ、
海辺の田舎町で小さな不動産屋を開くというエンディングだった。
これを見て、とっさに思い出したのは、
もう15年以上も前に見たドラマ、
「ビューティフルライフ」のシーンだった。
美容師のキムタクが、難病だった恋人の常盤貴子を亡くしたあと、
海辺の小さな町で美容院を開き、彼女を偲ぶというシーン。
これが、このドラマのラストシーンだったが、
「家売るオンナ」の最終回を見て、思い出した。
ちなみに、この「ビューティフルライフ」の最終回は、
平成のドラマで第1位の視聴率を上げたということだが、
それを、あの「半沢直樹」の最終回が上回ったそうである。
最後に、もうひとつ。
「はじめまして愛しています」の江口洋介の勤め先は、
不動産関係で、北川景子の「家売るオンナ」も不動産。
たまたま、2つのドラマとも、主人公の仕事は家を売ることでした。
実はうちの次男も同業で、つまり「家売るオトコ」であります。
勤務先の会社はわが街・藤井寺の「ミヤウチ建設」といいます。
お近くでお住まいの方、お家のご相談は、ぜひこちらへどうぞ(笑)
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