僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「夫婦の有効期限」 ???

2021年06月25日 | 読書

大阪府では今週の月曜日(21日)に緊急事態宣言が解除され、「まん延防止等重点措置」に移行しましたが、それに伴い、休館中だった図書館が開いたのが僕にとっては一番嬉しいことでした。

で、さっそく羽曳野市の中央図書館へ行ってみました。

そこは開館はされたものの、いくつかの制限があり、ひとつは「館内の滞在は30分以内でお願いします」との張り紙がありました。それと、本棚のそれぞれの列の端にボックスが置いてあって、一度本を手に取った場合はそのまま本棚には戻さず、消毒をするのでそのボックスに入れてください、ということでした。

本を手に取ってパラパラと目を通す度にボックスに入れるのも職員さんに手間をかけるので、今日は本のタイトルだけを見て借りようと、背表紙を目で追いながら館内をウロウロしました。

すると面白いタイトルの本がありました。それは、「夫婦の有効期限」という題名の小説で、作者は「そそぐまこと」という女性作家でした。夫婦の有効期限とはねぇ。どんな小説やろ? と食指が動きました。

その一冊を持って、また次の借りたい本を探し始めると、僕の好きな瀬戸内寂聴さんの著書で「はい、さようなら」という本が目に飛び込んできました。これはまだ読んでいないはずだし、その面白いタイトルにも惹かれたので、2冊目はこれに決定。

今回は3冊程度借りるつもりだったので、あと1冊を探していると、村上春樹さんの本が並ぶところへ来て、「サラダ好きのライオン」というのが目につきました。これは「村上ラヂオ」という軽妙なエッセーシリーズの第3弾で、たぶんこのシリーズは読んだことがあるけれど、この第3弾を読んだかどうかはわからない。まぁ過去に読んでいても村上さんなら何度読んでも面白いので、きょうの3冊目はこれに決め、そろそろ30分になりそうなのでカウンタへ行きました。

図書館であれこれ本を眺めながら、面白そうな本を手に取り、パラパラと内容を見て借りるかどうかを決める、という行為を繰り返すのが楽しみだったけど、コロナ禍のもとではそれも我慢しなければね。

まぁ、開館してくれただけでもありがたいことです。


  
  
これが、借りた3冊です。

最初に読んだのが「夫婦の有効期限」でした。小説の出だしは、ある日、主人公の女性のところへ電話がかかって来る。相手は知らない女で、なんとまぁ「わたし、あなたのご主人とお付き合いしてるんです」と言う。そんなところから始まります。最後のほうで、主人公は探偵社に依頼して夫の浮気の事実をつかみ、相手の女の名前も居場所も判明して、ひそかにその女に「復讐」をする計画を立てるというようなストーリー。150ページほどの読みやすい長さで、2時間ぐらいで一気に読み終えました。

そして今読んでいるのが瀬戸内寂聴さんの「はい、さようなら」。これは僧侶でもある瀬戸内さんが各地で行った法話を集めたもので一昨年に刊行されました。この本の「まえがき」で、「いまはもう何を書いても、何を話しても、全部が遺言です」と書かれていますが、それでタイトルが「はい、さようなら」なんでしょうか。これも面白いタイトルです。本の内容は「生きる智恵」が満載で、とても共感するところが多いです。

寂聴さんと言えば、今年で満99歳。朝日新聞に月に一度「寂聴・残された日々」というエッセーが掲載されていますが、5月の掲載文では、
「さて、いつ死ねることやら、ああ!」
という文で終わっていました。
(何と感想を言えばいいのか

ということで、
「夫婦の有効期限」と「はい、さようなら」は、どちらも面白くかつ気になるタイトルでした。やはり、タイトルは大事ですね~

今日のこのブログには、何というタイトルをつけようかと、今、迷っているところです(笑)。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする