僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

静まり返る図書館

2020年06月02日 | 日常のいろいろなこと

去る3月12日のブログに、
新型コロナウィルスの影響を受けた図書館に関する話を書きました。

          

藤井寺市の図書館へ行ったら3月20日まで臨時休館とのことだった。隣市の羽曳野市の市民会館にある中央図書館まで歩いて行ったら、会館自体が「臨時休館」の貼り紙がしてあり、図書館は3月末まで休館とのことだった。ウオーキングの途中に図書館へ寄り、本棚を巡り、面白そうな本があればそのへんに座ってパラパラッと読んだり、気に入れば借りたりするという、僕にとって大好きな場所だったのに休館はまことに残念です。どこも3月下旬あたりまでの休館だそうですが、きっともっと延期されることになるんだろうなと思います。

これを書いてから、3ヵ月近く経ちました。

そうしてこの度、ようやくその図書館が開館したので、今日、久しぶりに藤井寺市の図書館と羽曳野市の図書館へ、ウオーキングを兼ねて訪れました。そこでビックリしたのが

まず藤井寺市の図書館。午前11時頃に行ったのですが、自転車置き場を見るとたったの1台しか置かれていない。いつもは沢山並んでいるのに。

入口から中をのぞくと、シーンとしていて、カウンターの中の職員さんたち以外に人影が見えない。こんな光景、この図書館で見るのは初めてだ。入口にアルコール消毒液が置いてあり、それで手を消毒して中に入る。いつもなら、ソファがあって新聞があり、多くの人たち(ほぼ高齢者)がその辺に座って新聞を読んだり、本をパラパラめくったりしている。しかし今日は新聞とか雑誌はどこにも置かれていないし、ソファや椅子も撤去されていた。

「館内での滞在時間はおおむね30分以内でお願いします」
という張り紙もあり、その旨の館内放送もされていた。
ちょっとせわしないですけど、でも仕方ないですよね。

僕はとりあえず筒井康隆の「創作の極意と掟」という面白そうなエッセイと「百人一首がよくわかる」という新書版の本の2冊を持ってカウンターへ行き、ビニールのカーテンで仕切られた受付の職員さんに本と図書カードを提示して貸し出しを受けた。

本当に静まり返っていて、不気味なほどだった。

そのあと、今度はさらに蔵書数が多くて僕が一番好きな羽曳野市の市民会館にある図書館まで、30分以上歩いて行った。

すると、ここはもっと広い図書館なのに、やはり先ほど同様、ほとんど人の影がなかった。書架と書架の間の、長~い通路に1人もいない。これも初めて見る光景で、まるで休館の中に迷い込んだのか、と思うほど誰もいなかった。

そして藤井寺の図書館同様に、椅子の類はすべて撤去されていたし、新聞・雑誌の類もない。いつもは子どもたちで賑わう児童書の空間も、誰もいない。広い図書館に人影が見えたのは、年配の男性と30代くらいの女性が一人ずつ。あとは静まり返っているばかり。

そこへ館内放送があり、
「滞在時間は30分まででお願い致します。次のこの放送を聞かれた時はご退館をお願いします」
という放送が流れていた。

さらにこの図書館では、一度手に取った本は書架に戻さず「こちらに入れてください」と書かれた書架の隅のカゴに入れることになっていた。そこまで感染防止が徹底されているんだ。

僕も本をさわるのはやめて背表紙だけ見て、結局、「超・読めない漢字」という難解漢字のクイズのような本を見つけて、それ1冊だけを借りました。

図書館を出たらそこは市民会館のロビーです。かつて、この会館の片隅の一室でモミィがエレクトーンを習っていたこともありました。でも、図書館同様、きょうのような人影のない会館の光景なんて見たことがありません。

ということで、
今日は、あれもこれも、生まれて初めて見る風景ばかりでした。

久しぶりに一人で長いウオーキングをして、2つの図書館を訪れたのですが、まだまだ日常の姿にはほど遠いですね。しかし、新型コロナの再襲来を少しでも遠ざけるためには、これくらいでちょうどでは、と思います。

うちの地元の公共施設はそんな感じでしたが、都会の遊興娯楽業は日常に戻りつつあるようです。今日は東京では19日ぶりに感染者数が30人を超えたそうです。僕の今日の公共施設での経験では、まだまだ自粛モードが続いている印象だったけど、東京は「接待を伴う飲食」での感染が多いという。こちらの分野については、ちょっと「解除」は早いのでは?

と、思ったりしますけどね。

 

 

 

 

 

 

コメント
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