インフルエンザで寝込んでいたモミィも、まずまず元気になり、お医者さんからも「登校OK」のお墨付きをもらい、明日の月曜日からまた普通の生活がはじまることになりました。
しかし2日前に、妻が熱を出した。関節も痛むという。ずっとモミィのそばにいて世話をしていただけに、これはもう感染したのでは…と半ば覚悟した様子で医院に行き、検査をしてもらったら「少~し感染の可能性があります」というような曖昧な見立てだった。で、インフルエンザの治療薬の吸入はせず、その場で数十分の点滴を受けたという。その翌日である昨日は、まだ少し体がだるいということだったけれど、熱はほぼ平熱に下がった。どうやら事なきを得たようです。
さて、話は変わりますが。
ご承知のとおり、つい先日大相撲の理事選があり、貴乃花親方が2票しか取れずに落選したことが、どこのテレビ局でも長々と報じられていた。そして、いろんなコメンテーターが好き勝手な感想を口にしていたけれど、去年の日馬富士の暴行事件以来、毎日毎日、情報番組は大相撲のことばかり。最初の頃は、僕は昔から貴乃花ファンでもあったので興味を持って見ていたが、そのあと、今回の理事選に至るまでの「選挙予想」などが、どこのチャンネルでも同じようなパネルを出して「貴乃花が当選する可能性は?」などと騒ぎ立てているのには呆れてしまった。
その内容というのが「〇〇一門からは〇〇親方の票が貴乃花に流れるのでは」という話ばかりで、貴乃花に投票することを「造反」という言葉を使い、「(貴乃花一門以外の)〇〇一門から何人、✖✖一門から何人の造反者が出ると、貴乃花親方は当選するかもしれません」な~んてことを解説していた。
これほどまで各テレビで「大予想」をし、しかも貴乃花親方に票を投じることを「造反」と言い、「誰と誰と誰と」と名指しされると、「実は貴乃花に投票しよう」と思っていた親方らも、そりゃぁ投票しにくいだろうね。しかもこれだけテレビで騒がれたら相撲協会のほうも黙ってはいまい。上層部から親方衆に「貴乃花には絶対投票するな」という締め付けも間違いなくあったはず。
テレビが「造反者は?」と騒ぎたて、さらに協会が締め付けたら、こっそり貴乃花に投票しても「犯人捜し」をされたらすぐに知れるだろうから、そんなことをするとどんな仕打ちを受けるかわからない。だれがそんな危険を冒してまで「造反」するだろうか? どんな親方だって自分が可愛いのである。そう考えると、テレビ局自体が、貴乃花の当選の可能性を潰したという見方もできなくはない。
まあ、別に貴乃花が理事になってもならなくても、一ファンとしてはどうってことはない。言われているように、10人の定員で10人が立候補して無投票になることを避けるために、負けを承知で11人目の候補者として名乗りを上げただけのことだろう。これで相撲界をやめるというわけでもないし、これから自分の部屋の力士を強くして、白鵬はじめ落ち目の横綱陣に変わる次世代のヒーローを生んでいくことが何より重要なんだもんね。なにせまだ45歳で親方の定年の65歳まで20年もある。じっくりと将来を見据えればいい。
それにしてもテレビ局も、よくまぁあれだけ理事選の票読みや派閥の勢力争いなどにばかり焦点を当て、延々と解説を続けてこられたもんだと感心する。国政選挙などであればともかく、僕たちが投票できるものでもない選挙を、これほどああだこうだと詳し過ぎる解説をしたところで、誰のためになるというのだろう。
今週の9日から冬季五輪が開催される。これが始まったら、今度はまたテレビの情報番組は明けても暮れても「ニッポン!」「メダル!」のオンパレードに違いない。
さすがに2ヵ月以上続いた相撲ゴシップも、数日後には冬季五輪に取って代わられるでしょ。ちょうどよかったかも。これ以上の「大相撲加熱報道」には、飽き飽きですから。