僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

貴乃花親方 たった一人の戦い?

2017年11月18日 | スポーツの話題

今日の土曜日は、モミィはまた志望校の一つの中学校へプレテストを受けに行っています。今日のは地元市内にある学校で、今朝、雨の中を妻がモミィを歩いて送って行きました。この中学校なら近いので、毎日電車に揺られて通学することもないし、いいんじゃないかな~と僕や妻は思い、塾の先生も「(合格は)大丈夫です」と薦めてくれるのですが、モミィはあまり乗り気じゃないようです。それでも、このプレテストは本人の意思で行っていますので、なんのこっちゃ、という話(ま、友だちが何人か受けに行くからかも知れませんが)。

さて、もうひとつ、なんのこっちゃ、という話ですが
あの「日馬富士事件」が、いつのまにか「貴乃花親方の不可解な行動疑惑」のほうに話が変わり始めています。昨日や今日の報道を見ていると、暴力事件そのものよりも、この「不可解な行動」のほうが大きく取り上げられています。昨日もテレビを見ていると、モンゴルにいる元横綱の朝青龍が日馬富士をかばう会見やツィッターまで紹介されたりしていました。話が関係のないようなところまで四方八方に広がり、ウンザリする視聴者も出てきているのではないでしょうか。

日馬富士が、ビール瓶を使おうが使おうまいが、貴ノ岩を殴打して怪我をさせたことは認めているのだから、暴力根絶をスローガンに掲げる相撲協会はそこを厳しく問わなけれならない。しかし、どうも相撲協会はそのことはそっちのけで、貴乃花親方からの報告が当初なかったことや、警察と相撲協会に2種類の異なる診断書が提出されたこと、そして休場理由として提出された診断書もそれほど大きな怪我ではなかったことを医師から確認した、というようなことばかり発表しながら、世間の目を、日馬富士の暴力行為から貴乃花親方の不可解な行動の方に向かせようとしているように見える。大方のマスコミもいつのまにやらそちらのほうに傾いてきているのが現状です。

確かに今回、貴乃花親方が取った行動は不可解といえば不可解ですね。しかし、貴乃花親方が現役時代から貫き通していた相撲に対する厳しい姿勢が、相撲界の「なれ合い体質」に合わず、相撲協会が信頼できなかったことから取った今回の行動であるかも知れません。もし警察に被害届を出す前に相撲協会に報告すれば、協会側は警察沙汰にしないよう圧力をかけてくるでしょうからね。

30年ほど前に17歳で幕内に上がってから、僕はず~っと貴乃花には注目をしてきました。そこから見える人柄は、良く言えば「孤高の人・信念の人」で、悪く言えば「偏屈・頑固」という感じでした。現役時代から、たとえばテレビのインタビューに答える様子を見ても、そういうところが窺い知れました。まあ、むろん憶測ですが、そういう性格の人のように見えるのです。

つまり「なぁなぁ」でやっている閉鎖的な相撲界を常に批判の目で見ていたようで、それは現役時代から親方になってからも、ず~っと続いてきたのでしょう。そこで、自分が理事長になり、そんな相撲界を変えたい、という意欲もあったと思います。一部の報道では、今回の不可解な行動は「今の理事長を追い落とすため」という記事がありました。まぁこれは相撲協会をヨイショする一部のゴマすりメディアの報道ですけど、表現がちょっと露骨すぎますね。

それと、貴ノ岩の怪我はどんな程度だったのか? ということが今日の新聞などに書かれていますが、貴ノ岩は2度医師に診てもらっています。一度目は殴られた直後で、その時の診断書には骨折などの重い症状は書かれていなかったようです。普通の怪我だったのでしょう。だから次の日からの巡業でも相撲を取っていた。警察に提出された診断書はこの時のものだったわけです。でも普通の怪我でも暴行されたのなら傷害事件ですよね。

次に相撲協会に提出された診断書は、その後貴ノ岩が入院した病院の医師が書いたもので、「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間程度」とのこと。何せ頭のことだから、日が経つにつれて症状が悪化してきたのかと思いますね。

実は「右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い」というのは、診断書を書いた医師によると「その疑いはあるが、あくまでも念のために書いたという程度で、骨折も過去の傷だったのかも知れない。重症だと騒がれて驚いている」ということです。それで「全治2週間」程度だったのか。ふ~む。でも、医師も診断書に曖昧な書き方をするんだなぁ。実にまぎらわしい。

そんなことがいくつも重なり合って「謎だらけ」となったんでしょうね~。

まあ、これがどんな結末を迎えるのかはわかりませんが、僕は日馬富士は引退せざるを得ないと思います。でも、いつの間にか日馬富士側に同情が湧き、貴乃花親方のほうがより強いバッシングに遭う可能性も出てきました。特に相撲協会や、協会とツルんでいる一部のマスコミや関係者が話をそちらに向けようとしているのを感じます。相撲協会は日馬富士を引退させたくありませんからね。引退となると「朝青龍に懲りず、またか」と言われること必至で、その点はまあ、わからなくもありませんけど。

僕は今回のこのゴタゴタを「偏屈で頑固な一親方が、閉鎖的で事なかれ主義を守りたい相撲協会を相手に戦う」という図式として解釈しておきます。つまり、

偏屈 対 閉鎖的集団

の戦いです。

どちらに軍配が上がるのか、あるいは「協議の結果引き分け」になるのかわかりませんが、ただ、個人と組織との戦いで個人が勝つということはなかなか難しいとは思います。「たった一人の戦い」なんて、ランボーじゃあるまいし、映画や小説の世界の中だけですよね。でも僕としては、貴乃花親方がこのまま偏屈・頑固を貫いて、相変わらず不透明で古い体質の相撲協会を慌てさせてやればいい、という気は少しあります。こういうタイプの人は、スポーツ界、特に相撲界では本当に珍しく、貴重な存在ですからね~

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする