僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

わが街出身力士 花ノ国の秘話

2016年09月27日 | スポーツの話題

引き続き相撲の話題ですけど…。

豪栄道が千秋楽も勝って、驚きの全勝優勝を成し遂げた。
本人も「まさか全勝とは」と口にするほどのアン・ビリーバブル!
人間、コツコツとやっていれば、いつかこういう時が来るのかな?

優勝の瞬間、地元大阪府・寝屋川市の様子がテレビに映っていた。
寝屋川市役所では、ファンや後援会の人たちが狂喜乱舞していた。
僕自身も何度も歩いたことのある京阪寝屋川駅前の商店街では、
アーケードに豪栄道の大きな写真が飾られ、
「優勝セール・500円均一」などの店もあった。

来場所、プレッシャーがかかりそうで、少し心配だが、
なんとか平常心を保って今場所みたいな相撲を続けてほしい。

今日は、それで思い出したんだけど、
僕が住む藤井寺市の出身力士の話です。

花ノ国という関取。ご存知の方は少ないと思いますが。

三役にはなれなかったが、幕内の常連として活躍した。
先日亡くなった千代の富士の全盛時代と同時期だった。
(1980年代から90年代にかけての頃です)

力士が土俵に上がるとき、館内放送で、
「花ノ国。大阪府藤井寺市出身・放駒部屋」
というのが聞こえるたびに、うれしく思った。

この花ノ国が、あることで有名になった。

当時、大相撲の連勝記録は、昔の双葉山の69連勝は別格として、
大鵬が45連勝という史上2位の大記録を持っていた。
それを破ったのが千代の富士だった。

千代の富士が45連勝を達成して大鵬と並び、
翌日、それを超える46連勝をかけて対戦したのがこの花ノ国だった。

そして、千代の富士が勝って史上2位の記録を達成した。
花ノ国は「引き立て役」として、その名を残すことになった。
(千代の富士はこのあと、53連勝まで記録を伸ばします)

しかし、それだけにはとどまらない。
運命のいたずらは、第2章を準備していた。
もっと大きな「引き立て役」が待っていたのだ。

千代の富士は昭和の大横綱として着々と勝ち星を積み上げ、
ついに、これまで誰も達成していなかった、
相撲界に入ってからの通算1,000勝にあと1勝と迫った。

あと1勝で、前人未到の通算1,000勝!

その時の相手が、またも花ノ国だったのだ。
わが街・藤井寺市出身の花ノ国…。なんとまぁ。

日本中が注目する中、
千代の富士は花ノ国を下し、通算1,000勝を達成した。

このとき、花ノ国は、
「これで自分の名前が歴史に残るとは…ツイてないです」
と、記者たちの前で嘆いたという話が伝えられている。

でも、いいじゃない。

たとえ引き立て役であっても、
名前は永遠に残るんだからね~

藤井寺市民としては、むしろ嬉しいめぐり合わせです。


あれから25年余り…。

千代の富士の53連勝は、63連勝した白鵬に抜かれ
通算での1,045勝は、元大関魁皇に抜かれました。

今場所休場した白鵬も、997勝と、
通算1,000勝に、あと3勝と迫っています。

しかし、千代の富士の記録は、やはり偉大な記録です。

その2つの大記録を達成した時の相手だった花ノ国は、
今でもその名を残しています。

たとえば、このサイトにも、
花ノ国の名前が出ていますよね~

http://maruhon38.net/archives/16044

 

 


 

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