今月中旬にTVで放映された映画
「ツーリスト」の録画を数日前に見た。
アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップが主演で、
2010年に公開された映画だそうである。
うちのモミィは、ジョニー・デップの
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のシリーズが大好きで、
TVでもよく放映されるので、録画しておくと、
休みの日などに、真剣な顔でじ~っと見ている。
元々「チャーリーとチョコレート工場」という映画で、
モミィは、ジョニー・デップのファンになった。
そのジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの共演で、
妻は「この映画、一度見たことがある」と言っていたので、
以前もテレビで放映されたようだけど、僕は知らない。
もっとも、最近は、以前に見た映画もすっかり忘れてしまって、
見たことがあるのやら、ないのやら…よくわからないのだ(笑)
かつては「我輩は映画通である」と自慢していたのに、
このごろは、これまで見た映画も、題名を忘れたり、
演じた俳優の名前が出てこなかったり、
物語自体を忘れたり…という始末です。
さてその「ツーリスト」は、サスペンス映画である。
映画の宣伝文句は…
傷心を癒すために、イタリアのヴェネチア旅行に来たアメリカ人のフランク(ジョニー・デップ)が、旅路で謎の上流階級の美女のエリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)と知り合うことで巨大な計画に巻き込まれてゆく。
…というものである。
こういう映画は、見ながら、少しでもボンヤリすると、
ストーリーの細かな展開が、よくわからなくなる。
この映画も、冒頭で謎の美女エリーズが、
パリのカフェで手紙を受け取るところから始まる。
(渡したのは手紙を書いた人物ではなく、ウェイター)
それを遠くから監視する男たちがいる。
エリーズが見張られているのか…?と言えば、そうじゃなく、
男たちは、エリーズが受け取った手紙の主を追っているのだ。
手紙の主がエリーズの恋人なのかどうかも、まだわからない。
エリーズは手紙を見て、列車でヴェネチアに向かう。
その列車の中で、フランクと出会い、同席する…
…というところから、物語は本格的に進行してゆく。
パリのカフェでエリーズを見張っていたのはロンドン警察だった。
エリーズへの手紙の男(この時点では誰かわからない)は、
マフィアから大金を盗み、さらに7億ポンドを脱税した。
ロンドン警察は、脱税犯としてその男を追っていたのだった。
一方で、その男に大金を盗まれたマフィア一味がいる。
彼らもその男から金を奪い返すため、エリーズを尾行する。
ぼんやりと映画を見ていると、ロンドン警察と、
マフィアの一味の男たちの顔がよく似ているので、
どれが警察でどれがマフィアだか…わかりにくいし、
エリーズと、追われている男とはどんな関係なのか?
まるで見当がつかず、首をかしげながら見始めるのだ。
…とまあ、これが映画の「起承転結」の「起」の部分である。
そこから「承」へ入ってくると、さまざまな伏線が張られ、
アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップの会話を、
注意深く聞いていると、何となくストーリーが見えてくる。
しかし、重要な会話部分を軽く聞き流したりしていると、
「転」から「結」に差し掛かるとき、まるで意味が分らない。
映画はイタリアのヴェネチアが舞台なので、
海や運河など、いかにも水の都らしい景色が満喫できる。
僕はイタリアには、フィレンツェ、ローマ、ナポリに行ったが、
ヴェネチアには行ったことがないので、つい景色に気を取られる。
そこでの主人公たちや敵方たちの会話を、つい軽く聞いてしまう。
映画を見終え、一応結末がわかる。
で、各シーンを思い浮かべてみるのだが、
どうしてもわからない点が、いくつか出てくる。
この映画には、特にそういう要素が多かったので、
翌日、もう一度、最初から映画を見直した。
すると、当然、登場人物は最初から素性がわかるし、
会話も、十分意味が理解できるので、とても面白い。
いろんな人物のちょっとした言葉や動作にも、
あぁ、これがアレにつながるのか…と心の中で頷いたり。
結局、この映画は二度目のほうが余計に楽しめました。
この映画の一番の見どころは、
運河を背景にしたアクションシーンもよかったけれど、
J・デップとA・ジョリーの会話のシーンも楽しめた。
違う役者なら、このストーリーでは駄作になっただろう。
なにせハリウッドの男女の大スターの競演である。
ふたりの表情を見ているだけでもゾクゾクしてくる。
「ふたりはいいコンビやねぇ…」
映画を2度見たあと、僕は妻にこう言った。
「ジョリーとデップは、お互い好き同士になるのでは」
この映画の2人を見ていたら、ほんとに実生活でも、
互いに惹かれ合ったりするのでは…と思わせるほどだった。
2人ともこの映画の撮影当時から家庭もあり子供もいたが、
つい、映画の共演がきっかけで恋におちる…みたいなね~
な~んてことを言っていた数日後のことである。
厳密に言えば昨日の水曜日の朝のことだけれど…
TBSテレビ朝8時からの情報番組「ビビット」の冒頭でいきなり、
英紙「ザ・サン」が、ブラッド・ピットとの離婚問題に揺れるアンジェリーナ・ジョリーがジョニー・デップとの不倫疑惑を報じた…
…というゴシップ情報が流されたのである。
これには腰が抜けるほどビックリしました。
英紙の記事によると、
アンジェリーナ・ジョリーは破綻した結婚生活についてジョニー・デップに相談していた
…というようなことが書かれていたそうだけど、
2人の出逢いは映画「ツーリスト」で共演したことがきっかけ…
…とも書かれていた…ということでした。
まぁ、なんだか、絶妙のタイミングで…。
テレビから流れる話を聞き、
うむ、そ~か、やっぱりなぁ…
…と深くうなずいた僕だったのです。