僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

イオンのこと 消費税のこと

2014年03月29日 | 日常のいろいろなこと

僕が住む大阪・藤井寺の駅前にあったイオンモール(旧ジャスコ)が2月末で閉鎖された。1973年(昭和48年)の12月オープンだから、約40年間わが町の駅前の顔として賑わっていたことになる。もっとも、取り壊されたあとは、周辺の駅前整備計画と連携して、もっと大きな店舗に生まれ変わるのだから、イオンがなくなってしまうわけではない。しかし、その新しいイオンができるまで、2年待たなければならない。おかげでこのごろ、何かと不便で仕方がない。僕に限らず、地域の人たちの買い物の中心地だったので、みんな困っているだろうなと思う。


僕が今の藤井寺市に引っ越してきたのは1974年の8月だった。その前は柏原市というところに住んでいたのだけれど、勤め先の役所から帰るとき、職場の同僚が時々家まで車で送ってくれた。その途中、藤井寺市を通過しているとき、向こうのほうに巨大な建物が建設されているのが見えた時のことを覚えている。


「なに…あれ?」と僕が指差すと、同僚は「なんか、大きなスーパーマーケットができるらしいで」と教えてくれた。今から思うと、それがジャスコだった。そしてそこがオープンして1年も経たないうちに、僕たち家族はそのジャスコのある藤井寺市に引っ越してきて、妻は毎日のように幼い子供たちを連れてジャスコへ買い物に通ったのである。


そのジャスコが、各地でどんどん店舗を増やしていった。名称もイオンモールに変わった。新しい店舗になればなるほど大きくなり、それに比べると、あの巨大に見えたわが町のイオンも、5階建てとはいえ、売り場面積は新しい各店舗よりかなり小型で、品揃えも、それらと比較してみれば貧弱であった。しかし…、しかし…、である。2月末に閉鎖されてみると、他に食料品店はあるとは言え、やはり衣料その他の雑貨などを手軽に見てまわれる場所は近くにはない。また、地階に小さいが、フードコート風にテーブルが置かれ、モミィは、そこでマクドのセットやサーティーワンのアイスクリームなどを食べるのを楽しみにしていたものだった。存在していた時にはさほど思わなかったが、いざ無くなると、その有難みがよ~くわかったのである。「早く新しいイオンができてほしいなぁ…」と、モミィはこのごろ、いつも言っている。


そのイオンがなくなったことで、近辺の2、3の食料品スーパーが異様に繁盛している。わが家の近くにサンプラザというスーパーがあるが、先日、コスパの帰りに寄ったところ、かつてないほどレジに長い行列ができているのにびっくりした。こんな光景、見たことない! それにはイオンがなくなったことと、さらにもう一つ原因があった。4月からの消費税率のアップだ。その前に買いだめをする人が増えてきて、しかも店も「増税前、大セール!」などと派手なチラシを出して集客作戦を図る。つまりこの3月は、イオンの閉店と増税直前が重なって、わが町の小型スーパーは客でごった返しているのだった。やれやれ…


消費税といえば、初めて実施されたのが1989年(平成元年)の4月だった。当時は3パーセントだった。僕らにはなじみの薄い制度で、まぁ、そんな大した影響はないだろう…と思っていた。翌年、僕は自宅を建て替えた。そして支払い時「消費税」として約70万円の請求額を見たとき、ギョッとした。あ、そうか、そうだったんだ! うぅぅぅぅ~。


今回の増税では、住宅ローン控除限度額が引き上げられるなど、住宅に関する増税緩和措置がとられているが、この時はそういうものはなかった(…と思う)。


たまたま、自宅を建て替えるのと、その直前に消費税というものが日本で初めて実施されたのと、時期がかぶってしまったのは、まぁ、嘆いても仕方ないことだと今では思っているけれど、消費税…といえば、いつもその時のことを思い出すのである。「増税前」の3月も明後日で終わるけれど、今回は家も建て替えないし(笑)、これといって買いだめするものもないので別段のことはない。しかし、イオンがなくなったのは、やはり不便である。ホント、毎日の買い物に「今日はどこへ行こう?」などといちいち考えなければならないから


 

 

 

コメント (7)
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