僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

緊急地震速報にびっくり

2013年08月09日 | 日常のいろいろなこと


いや~びっくりしました、昨日の夕方は。


午後5時前。僕は2階のキッチンで夕食の支度を始めていた。そのそばでモミィはテレビで大好きな「トムとジェリー」のDVDを見ていた。妻は3階で洋裁をしていた。その時だった…


テーブルに置いていた僕のスマホがけたたましい音を発した。電話やメールとは全く違う音である。何かと思ってスマホの画面を見ると、「緊急地震速報」と出ていた。初めてのことで背筋が凍りついた。すぐに揺れが来るに違いない。あわてて調理中だったIHの電源を切り、モミィに「地震や~」と叫び、テレビに目を向けると速報は出ていない。あ、これはDVDなんだと気がつき、すぐにNHKのテレビ放送に切り替えると、高校野球の画面の左上に「緊急地震速報」が出ていた。近畿、東海、関東…と広い範囲の対象地域が出たが、地図には僕らが住む南大阪周辺に大きな×印がついて、そこが震源地であることを示していた。高校野球のアナウンサーが「緊急地震速報です…十分にご注意ください」みたいなことを繰り返していた。最大震度7…というようなことも言った。げっ、震度7だって? 僕は3階の妻を呼び、テーブルの下にもぐっていたモミィと3人で身構えていた…


…ということで、該当地では皆さんさぞ驚かれたことだろう。でも1分経っても2分経っても、ピクリとも揺れない。だいたい近畿で「最大震度7」という割には、大阪に近い甲子園球場は普通に試合が行われており、揺れている気配もない。これはもう大丈夫なんだ…と思って、妻と「どこが揺れたんやろ?」と会話を交わす余裕も出てきた。モミィはテーブルの下から「もう出てもええのん?」と言いながらごそごそ這い出てきた。頭に座布団までかぶっている。小学校の防災訓練で、地震の時はそうするようにと教え込まれているのを実践したようだ。


後のニュースで、その緊急地震速報は気象庁による誤報だったことがわかった。午後4時56分ごろ、奈良県と大阪府で震度6弱から7程度の揺れを予想して広い範囲に緊急地震速報を出したという。スマホが鳴り響いたのもその時だった。


緊急地震速報というシステムは2007年から運用が開始され、これまでも誤報は何度もあるそうだ。しかし今回のような大きな範囲にわたる誤報は初めてだという。でもまあ、いずれにしても誤報でよかった。速報にあったような震度7の地震が襲ってきたら、ただでは済まなかったところである。


ところで、この緊急地震速報は、先週の日曜日(8月4日)にもテレビ画面上にあらわれて緊張したことを、生々しく思い出す。


その日は午後からモミィのダンスクラブの合同リハーサルが市民体育館で行われることになっていたので、早めに昼食を終え、午後1時過ぎに家を出るまでの間、「NHKのど自慢」を見ていたのである。


愛知県豊川市からの生放送だった。出演者の皆さんのいろいろ楽しい歌を聴いているうち、7番目(だったと思う)に出てきた男性が歌い終え、鐘が乱打されて「やった~」という男性の笑顔がアップされたその瞬間だった。急に音声が消え、画面はそのままで上のほうに「緊急地震速報」のテロップが流れた。次に番組を司会する小田切アナがアップで映り、「緊急地震速報です。…十分にご注意ください」と何度も繰り返し、「のど自慢」の会場もシーンと静まり返った。生放送の臨場感と緊張感がこれほど強く伝わってきたのも珍しい。


そのままテレビは地震のニュースに変わり、宮城県石巻市の震度5強をはじめ、東北各地で起きた震災について報じられた。1時を過ぎても依然として地震関連のニュースが続き、僕たちは市民体育館へ出かけたが、どうやら「のど自慢」の放送はそのまま中止になったようだ。そのあとの出演者や、それを楽しみにテレビを見ていた家族の人たちにとっては残念だったろうけど、これだけはやむを得ないことである。


ところで、地震のニュースを見て、また石巻か…と胸が痛んだ。石巻に住む、昔の自転車旅行以来の知り合いである「新宿の大将」から、先月もハガキをいただき、そこには「復旧復興に向けてはあまり進展はありませんが、瓦礫の山が無くなり地面が見え出しホッとしております。私共はほぼ元の暮らしに戻っております。感謝、感謝です」と書かれてあった。なのにまたこんな地震だ。東日本大震災の余震と見られるとのことだが、いつまで余震が続くのだろう。地域の方々の不安を思うと、いたたまれない気持になる。


そんなことがこの日曜日にあったばかりだった。そして今度は自分が住む地域に緊急地震速報が飛び込んできた。「忘れた頃にやってくる」災害を忘れないためにも、たまにはこんな誤報があっても、かえって気が引き締まっていいんじゃないか…と思ったりもするのだが、しかし、それで交通機関などに混乱が生じたり、あわてて怪我をする人が出たりしたら大変なので、やはり誤報はないに越したことはない。…それにしても、スマホのけたたましい音には、本当に驚いた。便利な世の中になったというか、不気味な世の中になったというか…


 

 

*「新宿の大将」のことは、ここに詳しく書いています。

                  

 http://blog.goo.ne.jp/non-ap/e/c00c7984c5444e94e7dbabe9b8a6e210

 

 

 

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