僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

嵐の東京ディズニーランド

2012年04月13日 | 旅行

東京ディズニーランドの2日目は、朝から強風が吹き荒れる不穏な天候の中で明けた。 天気予報では、東京周辺は、午前中は曇りだけれど突風に注意。 午後からは雨も降り、台風並みの大荒れの天気となるので十分に注意してください…とのことだった。 

しかしもっと驚いたのは、ニュースで、東京からディズニーランドのある舞浜駅をつなぐJR京葉線などが強風のために運休している、と報じていたことである。 げぇ~。 これがもし昨日だったら、東京駅に着いてもJRでディズニーランドへ行けない、という混乱に巻き込まれていたところであった。 まだ、移動のない今日でよかった…とも言える。

せめて雨が降らぬうちにと、早い目にホテルを出て午前8時の開園直後のパークに入ると、さすがに昨日にくらべて人の数は少なかったが、とにかくものすごい風が吹いている。 目の前で小さな子どもの帽子が飛び、親がそれを追いかけるのだけれど、帽子の舞い飛ぶスピードのほうがはるかに速く、気の毒だがとても追いつきそうにはなかった。 

入り口では係員が、「チケットはギュッと強く握っていてください。風で飛ばないようにしてくださ~い」と入場客に大きな声で呼びかけていた。 そうだねぇ。 この風だと、チケットが飛ばされてしまえば、絶対に取り戻すことはできないだろうね~

入り口付近に数人(?)のディズニーの着ぐるみキャラクターが愛嬌をふりまいており、しかもそこへ群がる子どもたちの数も少なかった。 モミィが一緒に写真を撮れる絶好のチャンスである。


    
        キャラクターに手をつないでもらうモミィ。
    朝早く、人が少なかったのがラッキーだった。



モミィは昨日、ディズニーキャラクターのひとつ、デイジーダック (アヒルさんで、ドナルドダックのガールフレンド) のマントを妻に買ってもらっており、今日は朝からそれを身につけていたのだが、ふと目の前を見ると、そのデイジーがいた。 何人かの子どもたちに取り囲まれていたデイジーだが、自分と同じマントをつけたモミィを見ると、「おぉっ!」 と言う仕草でモミィに近寄り、グッと抱き寄せた。 もちろん、モミィは大喜びであった。



   

   あら~、あたしと同じね~とデイジーがモミィの姿に喜んでいる。



   
   
      は~い。 では一緒に記念撮影で~す。



そして僕たちはまず、昨日 「150分待ち」 と言われて並ぶのをあきらめた 「プーさんのハニーハント」 の時間予約ができるファストパスの発券場所に行った。 すでにかなりの人の列ができている。 やっと順番が来て、機械にチケットを入れると、ファストパスが出てきた。 ここに刻印されている時間帯に来れば、最後尾に並ばなくても中へ入れるのであるが、その時刻を見ると、午後5時25分から6時15分までだった。 今はまだ午前8時半だ。 う~ん。 先は長いなぁ。

次に、モミィが見たいと言ったのは「スーパードゥーパー・ジャンピンタイム」というショーである。
ミッキーたちがステージの上でジャンプしたりダンスしたり、また子どもたちもいっしょに参加して飛んだり跳ねたり…という楽しいショーなのだそうだ。 そのステージへ行って開演時間を聞くと10時40分からだという。 今は…まだ8時40分だ。 あと2時間もある。 しかし、ステージの前の観覧席にはすでに多くの人が座り、強風の中にもかかわらず開演を待っている。 う~む、ここでは何ともはかり知れぬほどの忍耐力が必要であるな~。

僕たちはいったんその場を離れ、近くにあったウエスタンリバー鉄道に行き、30分くらい並んで列車に乗った。



  
   「ウエスタンリバー鉄道」 に並ぶモミィの後ろ姿。


蒸気機関車にゴトゴト揺られながら、アメリカの西部開拓史を模したさまざまな景色を眺め、どれもよく出来ているなぁ、とほとほと感心しながら、やがてトンネルに入った。 すると真っ暗闇になり、突如、すぐ横にでかい恐竜が現れたときはギョッとした。 モミィも後から、「あれ、えらい恐かったわ~」 と本当に恐そうに言っていた。

ナンだカンだとしていると、時間の経つのも早い。 僕たちはまた先ほどのショーの場所に戻った。 すでに大勢のお客さんがひしめいていたけれど、子どもだけは柵内に入れるのでモミィはそこに行き、僕たちは、後ろで立って開演時間を待った。 風はますます強くなってきた。

開演時間まであと少しというときに、女性の係員がステージの横に出てきて、何かを僕たちに向かって告げている。 マイクなしだから聴き取りにくい。 はぁ…? なんですかあ…? と、耳を澄まして聞いていると、「風が強いため、本日の〇〇は、中止させていただきま~す」 と言ったのだった。 が~~~~ん。

僕たちはまだいい。 でも、2時間以上も前からこの場所に座って待っていた人たちも大勢いるのだ。 係員の中止の告知を受け、文句ひとつ言わず、何事もなかったかのように立ち上がり、その場を去ってゆく人たちの紳士淑女ぶりには感嘆した。 イラチの大阪人なら、これだけ待ったあげく中止となれば、「風が強いのは最初からはわかっとるがな。中止するんやったらするで、もっと早いこと決めんかいっ!」 と怒鳴る声も聞こえてきそうだ。

では、次はどこへ…と思ったが、時計を見ると11時近い。 また昼食場所を探すのに一苦労するのかと思えばうんざりする。 そこで、イクスピアリという大型商業店舗施設のようなものが、パークを出たところにあるとガイドブックに載っていたので、そこへ行くことにした。 

パークを出る時、係員が僕らの手の甲にガシャンとスタンプを押した。 手を見るとインクのあとも何も見えないけれど、再入場するときに機械で手をチェックしたらわかるそうなのである。

パークを出た頃に、ポツポツと雨が降り出した。 イクスピアリの中に入ると、フードコートがあった。 席も沢山空いている。 「おっ、これはいいぞ」 と、一息つきながらテーブルに座ると、通路の向かい側にコンビニが見えた。 そこで僕は、モミィたちが食べ物を見に行っている間に、そのコンビニへ入り、缶ビールをひとつ買ったのである。 昨日、夕食のレストランでビールを注文すると 「パーク内にはいっさいアルコールはありません」 と言われ、結果的に思わぬ 「禁酒日」 となったので、今日はまだ昼間だけど、まあ1本だけならいいだろう…と、あれこれ自分に言い訳しながら栓を抜いた。

どうやら外は完全に雨模様のようだ。 例のコンビニへまた行って、傘を2本買い、再びディズニーランドに戻った。

雨風の中でも合羽を着て行列に並ぶ人たちを見て、「みんな、すごいなぁ」 と、たくましさを感じた。 傘を差しても、強い風で傘のホネがバラバラになりそうな中、モミィが昨日も乗った 「アリスのティパーティ」 にまた乗りたがったので、並んだ。 横殴りの雨にもマケズ、大勢の人が並んでいた。

雨風はいよいよ強まってきた。 雨宿りに、ショップに入ってさまざまなグッズを見ながら時間を過ごすのだけれど、みんな雨を避けて店の中に入ってくるので、人、人、人で押し合いへし合いの超満員だ。




   
   雨風が強まってきた。 お客さんたちも大変である。 

 

「もう、あかんねぇ。 ホテルへ帰ろうか…?」
妻とモミィにそう言うと2人とも 「帰りたい」 と答えた。 この状態では3時からのパレードも無理だろうし、5時過ぎからの時間予約をしている 「プーさんのハニーハント」 まで待っていられるような状況でもない。 僕たちはまた外に出て、モノレールとシャトルバスを乗り継いでホテルに戻ったのである。

ホテルの中にも子ども専用の大きな遊び場があり、モミィはそこでもウキウキと遊び、僕はホテル内の売店でまた缶ビールを買い、部屋でテレビをつけ、ソファにもたれながらアテをつまんでクイーっと飲んでいい気持ちになったいた。

テレビでは、暴風雨による東京都内の混乱ぶりが何度も放映されていた。 明日大阪に帰るのに、またこんなんだったらどうしようか…と思ったが、幸い予報では明日は一変して晴れる…とのことだったので、安心した。

…というようなことで、ディズニーランドの2日目は早めに切り上げたのだけど、ホテル内の設備も充実していたので、むしろホテルでゆっくりと過ごせ、旅の気分をより味わい深いものにしてくれたことは、よかったな~と思う。

翌日。 朝食バイキングを長い時間かけて食べ、フロントのチェックアウトも不要でそのままホテルを出た。 舞浜駅でディズニーランドとお別れをして、東京駅から浅草に出て東京スカイツリーを見学したことは、前々回のブログに書いた。

モミィの幼稚園卒園のお祝いとして連れて行った今回の東京旅行だったが、4月1日に帰阪して、4日後の4月5日に小学校入学式があり、さらに今週の月曜日 (9日) から、ピカピカの1年生としての生活が始まった。 大きなランドセルを背負って出て行く後姿を見送りながら、 「次は夏休みにどこかへ連れて行ってや~」 と言ったモミィの言葉を思い浮かべ、さ~て、どこへ行こうかな~と、早くも次の場所について思案をめぐらす僕なのでありました。

 

 

 

 

コメント
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