日曜日の朝、起きたら首筋が痛い。首の左側から肩にかけて痛い。
寝違えで首などが筋違いして痛むことが時々あるので、それだろうと思った。
ほうっておけば自然に治るものだろう…と。
痛みが少し気になったけれど、まあ普段どおりの1日を過ごした。
しかしその夜、寝返りを打つときに上半身を動かそうとすると、
「いててててて」と首から肩の部分が激しく痛んだ。
寝る格好によって少し痛かったり、すごく痛かったり、痛くなかったり。
寝返りを打つときに肩や首の筋肉を使うことなど考えたこともなかったが、
布団の中で動こうとするとこの部分に激痛が走り、結局一晩眠れなかった。
一夜明けた月曜日。
つまり昨日の朝であるが、起き上がってみると、今度は腰が痛い。
腰痛に関しては、何年か前に整形外科で診てもらったことがある。
慢性的なもので、じっと座っていた後に立ち上がるとき、
「よっこらしょ」という感じで、少し腰部が痛む程度である。
痛みは感じても、もう慣れたというか、生活に支障はなく、
ジョギングやウオーキングをしてもさほどの影響はない。
でも、この日の腰痛は、いつもより、いささか、ひどい。
これと、首、肩の痛みが重なって、何となく気分が重くなった。
「お医者さんに診てもらったら…?」と妻が心配して勧めてくれるが、
例によって医者嫌いの僕は、「こういうのって、行ってもいっしょだから」
と、今日一日は、様子を見てみようと考えていた。
そのとき…ふと、
何年か前の、職場の同僚のエノさんという人のことを思い出した。
エノさんは僕と同い年で、よく気が合い、いっしょに山などへ行ったり、
2人ともお酒が大好きなので、飲みに行ったりする間柄である。
そのエノさんがやはり左の肩が痛い、と言っていた時期があった。
寝返りも打てないほど痛い、とその時に聞いた。
医者へ行き、ずっと注射を打ってもらっていたそうだ。
「一番きつい注射でも、効きませんわ」
医者の診断は「50肩」というものだった。
「これだけは、日が経たなければ治らん、と言われましたわ」
と、エノさんは言っていたが、1年以上続いた後、今は普通に戻った。
そういえば、そのエノさんが、最近、こんなことを言っていた。
「あの肩の痛みは、どうも腰から来ていたそうですわ」
その言葉が、いま、電光の如くよみがえってきた。
今の僕の、この、首から肩にかけての症状は、
腕の位置によって、たまらなく痛んだりするのだけれど、
腰をグイと曲げたりしたら、心なしか痛みが和らぐのである。
腰と首、肩の痛みは、どこかでつながっているのだろうか…。
しかし、今朝になると、昨日以上に痛む、という感じはなく、
朝からパソコンを打つこともできている。 少し、マシになった。
実は朝起きてすぐ、以前医者からもらっていたコルセットをはめた。
腰がシャキっとして、座っていても姿勢がよくなる。
そうすると、首と肩の痛みはあまり感じなくなったのだ。
まあ、このあと日中にかけてどうなるかわからないが、
とりあえず様子を見て、また痛みが強まるようなら医者へ行くほかない。
なんだかねぇ。
身体にトラブルが起きるたびに、
「年のせいか…」と思わざるを得ない。
…それよりも、僕のこの症状もエノさんと同じ「50肩」…ですか? よく「40肩」とか「50肩」とか言われるけれど、 こんなところだけ若返ってどうするのだ。
「60肩」というのは、あまり世間では聞かない。
では、やっぱり「50肩」…?