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 僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

地下鉄サリン事件

2012年01月05日 | 思い出すこと

オウム真理教の元幹部で、指名手配中の平田容疑者が出頭したニュースには驚いた。
さらに、警視庁本部を訪れた時、表にいた機動隊員に「平田です」と名乗ったところ、
その機動隊員は「うっそ~。忙しいから他のところへ行ってくれ」と言ったという話。
これにはもっと驚いた。途中で平田容疑者の気が変わって再び逃走したら…
「なんと、間抜けな警察官やなぁ」という話では済まない。
警察はもう少しで「世紀の大失態」をさらすところであった。
(これだけでも大失態に変わりないけれど)

ともあれ平田容疑者はそのま丸の内署へ出頭し、警察もホッとしたことと思う。

オウム真理教といえば、誰もがあの地下鉄サリン事件のことを思うだろう。
僕は事件の前日まで、東京にいた。そして不思議なものと巡り合った。

あの前代未聞の大事件が起きたのは1995年1月20日の朝である。
月曜日だった。

その前日まで、僕は妻と東京旅行を楽しんでいた。
初めて東京ディズニーランドへも遊びに行ったりした。

事件が起きる前日、つまり1月19日の午後であるが、
僕たちは銀座で、東京での最後の食事を楽しんだあと、帰途についた。

日曜日だったので、銀座の道路は歩行者天国になっていた。
そこをぶらぶら歩きながら、地下鉄への降り口へ行った。
そのとき、ひとりの男が近づいてきて、カードのようなものを差し出した。
見ると、東京の地下鉄の路線図であった。僕はそれをポケットに入れた。

地下鉄の中でそれを取り出して見ると、裏に奇妙な文章が印刷されていた。
そこには…
その2ヵ月前に起きた阪神大震災のことに触れながら、
「日出る国、災い近し」という文が書かれてあったのだ。
間もなく日本に大震災以上の大きな災いが訪れるであろう…
…そんな書き方だった。

なんやこれは…? 地下鉄の路線図と、何の関係があるんや…?
と僕はそれをまたポケットにしまいこみ、そのことはすぐに忘れた。

翌日、20日の月曜日の朝。
勤務先の市役所へ出勤すると、ロビーのテレビの前に人が群がっていた。
ニュースだが、どこかの地下鉄の構内らしき様子が映っている。
ややっ、何があったのか…?
テレビ画面を凝視した。

それが、地下鉄サリン事件を知った瞬間だった。

翌日、3月21日は祝日(春分の日)で、仕事は休みだった。
僕は朝からテレビのニュースやワイドショーをつけっ放しにしていた。
もちろん、どのチャンネルも、前日に起きた忌まわしい事件を報道している。

それらの番組の中で、あれ…? と思うレポートがあった。

前日に、事件を暗示する「ビラ」が配られていた、という話である。
あるレポーターが、
「こういうものが、前日の午後、銀座で配られていたということです」
そして、テレビ画面にアップで映し出されたカード状のビラは…
まぎれもなく、僕が銀座の地下鉄の降り口で受け取ったのと同じものだった。

地下鉄の路線図は、東京都などが公式に作製したものとは違い、
路線図の中心に霞ヶ関駅が描かれていた…ということで、レポーターは、
「この路線図には、何かの意図を感じます」と強調していた。
もう一度、受け取った路線図をよく見ると、霞ヶ関駅が真ん中にあった。

そして、事件の現場となったのが、その霞ケ関駅だった。

さらに、このカードは銀座で一人の若い男が配っていた、という証言も出た。
僕が受け取ったのも、この若い男からだったのだろう。

僕は、テレビの前で、カードを手に、慄然としていた。

オウム真理教、そして地下鉄サリン事件と聞くと、今でも身の毛がよだつ。

 

 

 

 

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