僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

モミィのフォト日記 ~スペイン村~

2009年05月30日 | モミィの成長日記

先週、モミィを連れて妻と3人で伊勢志摩方面へ1泊旅行をした。
宿泊は近鉄鳥羽駅の真ん前にある戸田屋。
初日は鳥羽の水族館へ行き、2日目は志摩スペイン村へ行った。

新型インフルエンザの騒動がピークに達していた頃で、水族館も、旅館も、スペイン村も、人の数は少なかった。地元のTVニュースでも、この騒動の影響で、伊勢志摩方面の修学旅行や一般の観光客が減り、深刻な状況になりつつあることを報じていた。

それにしても、モミィは元気一杯である。
飛んだり跳ねたり踊ったりしながら、一日中歌ったりしゃべったりしている。
黙っているのは、物を食べているときと寝ているときだけだ。

いや、食べているときも、何やかやと話したがる。
「お口の中に物が入っているときは、お話してはだめよ」
と妻に言われたときだけ、「あい」と返事してしばらくは黙る。
寝ているときは、さすがにしゃべりはしないが、あちらこちらへと、ごろごろ寝返りを打ちながら、こちらのふとんにまで押し寄せてくる。そのたびに、僕は目を覚まし、寝る位置を変えなければならない。そんなことで、モミィは24時間、じっとしていることがない…と言ってもいいほどだ。

僕たちが行ったのは平日だったので、小中学生の子どもを持つ家族の姿はほとんど見なかった。ただ、老人が多いのには驚いた。特にスペイン村からの帰り、シャトルバスに乗ったとき、隣にいる人たちを見てびっくりしたのは、平均年齢が80歳を遥かに超えていると思われるお年寄りのグループだった。
スペイン村は、当然だけれど、家族連れや若い人向きのレジャー施設だと思うのだが、こうした高齢の人たちもたくさん来ている光景を目にすると、それはそれでなんとなくわかる気がする。
広々としていて空気がきれいで、イベントが豊富で、遠くの景色もいい。特にこの日などは人が少なかったので、わりあいのんびりとした雰囲気であった。

水族館でも、お年寄りが多かった。
旅館でも、そうであった。
どこもかしこも、お年寄りだらけである。
僕も定年退職して、平日にこうして旅行に来るわけだから、同じ立場だ。
いよいよ高齢化社会の到来だなぁ…なんてことを実感させられる。

お年寄りが多いのは、僕らも利用した「まわりゃんせ」という、近鉄が発行する企画切符の影響もあるだろう。これは大阪から伊勢・志摩・鳥羽方面への4日間有効のフリー切符(パスポート)だが、三重交通バスや地元の観光船などに乗れるだけでなく、水族館やスペイン村など、いろんな観光施設に入場できて、料金は9,500円である。ふだんは関心が薄いお年寄りも、せっかくだからスペイン村にも行ってみよう、と思っても不思議ではない。

水族館が2,400円、スペイン村が2,800円という入場料を考えると、特急往復を含む交通費とあらゆる観光施設めぐりがフリーでできるこの「まわりゃんせ」の料金は、かなり格安だと言える。

さて、初日に入った鳥羽水族館は、モミィは予想したほどは喜ばなかった。
いろんな珍しい魚に、僕などはずいぶん興奮したが、モミィは最初だけだ。
どれも同じ魚に見えるのか、退屈をし始めた。
途中から水槽には見向きもせず、「ジュースほしい」などと言い出す始末。
スペイン村は4歳から有料だから、3歳のモミィは無料である。
しかしこの水族館は3歳から有料なのだ。
モミィは「まわりゃんせ」はない。
だから、水族館ではモミィにだけ料金を払っているのである。
おい、モミィ。お金かかっとんねんぞ、しっかり見ぃや。

翌日は、午前中からスペイン村である。
鳥羽から特急で20分ぐらいだったろうか。
鵜方という駅で降りて、シャトルバスに乗ると10分あまりで着く。

スペイン村の入口で、一人のお年寄りが、僕のところに近づいてきて、
「ここも、これがあったらタダで入れまんねんなぁ」
と、「まわりゃんせ」のパスポートを見せながら話しかけてきた。
とてもうれしそうだった。

それにしても、どこへ行ってもかなりひっそりとしていたのには、子どもたちの姿をあまり見かけなかったからだろう。もともと伊勢志摩方面は、修学旅行のメッカである。僕らも小学生の時の修学旅行の行く先は「お伊勢さん」であり、二見浦の夫婦岩で記念写真を撮った。しかし、いま、この修学旅行シーズンに、新型インフレのため子どもたちが来なくなったことが、伊勢志摩一帯のレジャー観光地にとっては大きな打撃となっているに違いない。

それでも、スペイン村には1組だけ、小学生たちが来ていた。
数十人が入口のところでしゃがんで、先生の話に耳を傾けていた。
「いいかぁ。必ずマスクはつけておきなさいよ。わかったね~」
「は~い」
返事が終わると、子どもたちはカゴから解放された鳥たちのように園の中を走りながら散らばっていった。みんなマスクはしているが、大はしゃぎである。
あぁ、やっぱり、こういう姿を見ないとなぁ…。
遊園地らしくないよねぇ。

最初は、スペイン村というものがどういうところなのかよくわからないようで戸惑っていたモミィも、小学生たちを見て安心したように見えた。

僕たちはいくつかの乗り物に乗り、幼児用のプレイルームでモミィを遊ばせたあと、12時45分からのパレードを見た。

パレードを見て、モミィの血は騒いだようである。
毎日、テレビの「お母さんといっしょ」を見ながら、
「♪ぐるぐるぐるぐる、どかぁ~ん」と叫び、大声で歌い、両手を上げたりパチパチたたいたり、足でぴょんぴょんと跳ね回ったりしているモミィである。
パレードが近づいてくると即座に「お母さんといっしょ体操」を始めた。

パレードの人たちも、みんなモミィに「オーラ」「コンニチハ」などと声をかけながら踊っている。一人の背の高いスペイン人が、モミィを連れてパレードの中へ入っていった。どちらかといえば人見知りをするモミィなのに、嫌がらずについて行ったのには僕も妻も驚いた。パレードの中で、狼のキャラクターといっしょに踊ったりしている。テレビで狼が出てくると両手で目を塞ぎ、怖がるモミィなのに、この日ばかりはちっとも怖がらなかった。

「おもしろかったねぇ。また来ようね」
と、モミィは家に帰るまで、何回もこの言葉を繰り返していた。

 

  
   
行きの電車の中。モミィはさっそくおにぎりにかぶりつく。
      食い気一本の3歳7ヶ月である。
     ただし、前の弁当は大人用です。念のため。

 

  
   
鳥羽駅に到着。
     ホームにも、人影はほとんどない。



 
  水族館。 しかしモミィは すぐに飽きた様子だった。



 
  
  

 

 
  
翌日はスペイン村へ。 まるで ほんまもん のスペインへ 来ているような…


 

 
  
これまでこういうものには乗ったことがなかったモミィ。
   最初は 少しためらっていた様子だったが、
   
「おうまさんに乗る」  と自分から言い出した。
 


 
 
なんといってもまだ幼児である。こういうところで遊んでいると、
  
「次へ行こう 」 と言っても、なかなか動かない。




 
   
パレードに興奮して喜ぶモミィ



 
  
観衆が少ないせいもあってか、みんなモミィに声をかけて行く。

 

 
  
オー コンニチハ と声をかけられ、それに応じるモミィ



 
   
モミィは 異人さんに連れられて 行っちゃった~ 



 



 



    

     日頃 「お母さんといっしょ」 で鍛えている踊りの成果か…?

       モミィは みんなと 楽しく踊っていた。

 

 

 

 

 

 

コメント (6)
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