めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

何も知らない日本人

2017-01-18 15:19:22 | 日本人

私たちは、何でも知っている様で、実はほとんど正しい知識を
持っていないのかもしれません。
日本人は、世界の国々の中でも、トップクラスの教育を受け
様々な知識を持っている民族と言われています。
自由主義社会に育ち、あらゆる部門が発達し、国民は、何の
規制を受けることなく、毎日膨大なる情報を得ることが出来ています。
その為、学生生活を送った後も、社会人となっても、自由に思うがまま
沢山の情報を得ることが出来ます。

その為、私達日本人は、何でも知っている様な錯覚に陥りやすいのです。
海外からの情報も、メディアを通しいくらでも手に入り、ネットを見れば
世界中の出来事を知ることが出来ます。
では、本当に、何でも、自由に知識や情報が得られているのでしょうか。
多くの方が毎日目にするテレビからの情報は、自由に選択でき、興味のある
番組を好きなだけ見られるのですが、そこに流れる情報は、多くが、
何だかの手を加えられ、発信者にとって都合の良い様に作られているとしたら
つまり、私たちは、事実を見せられていないとしたらどうでしょう。

そんなことは有り得ないと考える事は、非常に危険な事なのです。

事実、ここ何年もの間、日本中を襲っている天変地異に依る大災害は、
あらゆるメディアがすべて情報を流しているかと言えば、そうでもないのです。
まず、災害に対する政府や関係機関が、正しい対応をしているかと言えば、
実際は、かなりの不手際があり、多くの人々が苦しい思いをしているのです。

しかし、視聴者に流れる情報や映像は、沢山の援助活動、多くの人々の善意が

災害を受けた人たちを助けている事を強調します。
その後の復興事業に関しても、全てが計画通り、住民にとって喜ばしい状態で
スムーズに進んでいる事をアピールする情報が流れています。
しかし、これが、被災者側から見た情報とは大きく食い違っていたとしたら
私たちが見た国の対応は、一体何だったのでしょう。

放射能汚染の実態も、日本政府の発表と近年海外から伝えられる実際の汚染

記録が大きく違っているのは何故なのでしょう。
日本で発表される事のない事実が、他国の情報網から漏れてきた時のショックは
はかり知れません。
良くない事は国民に知らせないという姿勢は、かつて、戦争で窮地立たされても
常に大本営発表は、我が国の大勝利という嘘の情報であった事と似ています。
その結果は、書くまでもなく、多くの国民が、その後苦難の道を辿るのです。

今の日本社会は、自由主義社会、平和主義社会とは程遠い、一部の人達の

幸せの為に作られた、一部の企業的独裁国家とも言えます。
表向きは、自由で安全な、何でも好きなことが出来、何でも手に入る
夢の様な国を世界にアピールしていますが、実際は、多くの国民が
適度に餌を与えられている池の金魚たちと同じなのです。

巨大施設や巨大都市も、殆どが、ごく一部の人たちが、自分達の生活を

より豊かにする為に作り上げた施設であり、そこに集う国民は、豪華な
他人の施設に身銭を払いに来ているに過ぎません。
テレビを通じて流れるあらゆる番組は、製作者サイドの考えというより
企業側の意向を如何に忠実に守るかが重要であり、作品の出来と言うより
スポンサーの印象を如何に高めるかに有ります。

その為、最近のテレビの内容は実に薄っぺらく、バラエティや驚愕作品

更には、博学を比べるだけのものが実に多くなりました。
視聴者が見て納得すると言うより、番組の至る所で入り込んでくる
多彩なコマーシャルを見せる事の方が重要となっています。

益々先が見えなくなっている社会に対し、より確実に予算を確保するために

国民に番号を付け、完全に個人を収入を得る術とする今の政府の考えは
明らかに、国民を自分達の仕事を円滑にするための道具としています。
今の韓国の問題は、決して他山の石では有りません。
殆ど同じことと言うより、より巧妙で悪質な事が行われていると言っても
過言ではないのです。

なぜなら、何度も行われた大戦の陰には、政府や軍部と企業の結びつきが

有ったからこそ引き起こされたとも言えるのです。
平和は戦争の間の休戦機関であり、次への大戦への準備とも言えます。
戦争というリスクを負いながらも、より大きな収益を上げようとする輩が
いつの世も国民を苦しめるのです。

世界のポリスと言われていたアメリカも、しょせんは戦争を通じて、

莫大なる利益を得ることが背景に有り、今も世界各地に進出する理由は
其処にあるのです。
その為には、大衆を如何に騙して、自分達の思惑を達成できるかが
国家を牛耳るリーダー達の手腕となります。
あらゆる情報操作を行い、戦いの理由を作り、国民が幸せで在ると錯覚させ
次なる利益を目論む事が、これまでの歴史の中で悲惨な戦争を生む
最大の原因と言えるのです。

首謀者たちは、負ければリスクがあるとしても、勝者となれば、それこそ

信じがたいほどの利益を生む事が出来るのです。
戦争は、最大の収益を得ることが出来ると言うのが武器商人や戦争誘発者の
考えなのです。
日本においても、世界においても、多くの企業が争いに於ける膨大なる収益で
国際的な企業として成長してきました。

戦争は悲惨で、決して行ってはならないというのは、庶民の考えであり、

一部の人たちにとっては、喉から手が出る程素敵なビジネスなのです。
アメリカ等列強の国々が、あらゆる所に口を出したり、進出するのは、
その国の為と言うのはあくまで口実であり、実際は、如何に新たなる
収入源を得るかというのが根底にあるのです。

新アメリカ大統領のトランプは、そんな利益を優先する社会を生き抜いた

世界で最も争いを好むリーダーとも言えます。
様々な場で、挑発的な言動を繰り返すのも、争う事で利益を生む事を
本能的に知っているのです。
争いの場で、如何に主導権を握るかが彼の戦略であり、その挑発に乗って
慌てふためいているのが日本です。

彼は、利益の為には、日本を切り捨てる事はなんとも思っていません。

例え、中国やロシアと戦争になったとしても、アメリカの利益となれば
躊躇うことなく核のボタンを押せる人間です。
しかし、その事で、自分の会社や家族が苦境に立たされたり傷つけられる
と知ったら、簡単に別の道を選ぶ人間とも言えます。

つまり、彼は、政治家ではなく、商人であり企業家なのです。

世界の国々に対するこれまでと同じような配慮は、利益が考えられれば
続けるとしても、政治的策略やり取りと考えると、彼の触手は伸びる事無く
世界の政治家にとっては何の利益も生まないのです。
当然、早々と対談した我が国首相に対しても、期待ほどの見返りは
考えられないのです。

長年の日米関係と言えど、殆ど意味を成さないと言って良いのです。

彼は、企業家であり政治家ではないのです。
しかし、この新しい流れは、アメリカで突然起こった事ではなく、
日本においても、同じような変化を求める人々が増えつつあるのです。

つまり、旧体制の政治を執行しようも、何の成果も得られない現体制に

少なからず不満を抱く人が日本国内でも次第に増えているのです。
あらゆる情報が操作され、現体制やこれまでの社会を維持しようとする
今の政界企業に、大きな不満を持つ人々がいるのです。

日本人は、アメリカ人と違って、その思いをはっきりと示しません。

しかし、アメリカ以上に、広く国民に広がって行く可能性があり、
日本社会が、突然、これまでに見たことのない方向へ進むかも
知れないのです。
その切っ掛けを握っているのがトランプとも言えるのです。

彼が、これまでの日米関係を維持する事無く、独自の考えで

アメリカの利益を考え、日本を見捨てた時、我が国は戦後初めて
独り立ちする事となります。
これまでの、アメリカや周辺国の顔色を伺いながらの国策は、
将来の日本にとってどれだけ大きなリスクがあるかを考え
まず、アメリカからの独立を考えなければなりません。

戦後、アメリカの傘の下で、多くの利益を得て来た企業や政治家が

トランプの言葉で慌てふためいたのは、日本にとっての心配ではなく、
自分達の利益が損なわれないかの心配に過ぎないのです。
しかしながら、就任後、彼は、アメリカの利益の為に日本を見捨て
たとえ日本が周辺国の戦火にさらされようと、手をださないかも
知れないのです。

彼は、政治家ではなく企業家であり商人なのです。

利益の無いものに投資はせず、国益を損なうものには、例え長年の
友好国に対しても、簡単に、踵を返す可能性があるのです。
しかし、この事で、日本が変わる可能性があるのです。

アメリカの傘から追い出されれば、日本は一気に国際社会の嵐に

放り出され、危機的な状況に立たされるかもしれないのです。
ただでさえ、周辺国からの様々な軋轢により、一触即発の状態が
幾度となく繰り返されているのに、正に、危急存亡の時が
訪れるかもしれません。

しかし、この時こそ、日本国民全体が一致団結する時でもあるのです。

我が国を守る為、国民すべてが初めて一つに成れるのです。
これまでの戦争は、全て、国民の為と言うより、企業家政治家の
利益を守り、次なる莫大な利益を目論んだものでした。
その犠牲となったのが、多くの何の罪もない国民でした。

私達日本人が、アメリカの傘下から独り立ちした時、あらゆるリスクを

国民全体が平等に担う事となります。
その時、新たなる防衛力として軍隊が生まれるかもしれません。
また、核装備をする事になるかもしれません。
しかし、それは、あくまで国民を守る為であり、一部の人達の利益や
私欲を叶える為ではないのです。

今の日本は、アメリカに守られている様に思えて、実際は、アメリカの

盾となって、犠牲になる可能性があるのです。
政府も、常に国民の幸せに対し、様々な情報操作により、日本が
如何に幸せな国であるかの演出をする事に力を注いでいます。
しかしながら、アメリカの傘の下に居る事で、どれだけ多くの国民が
苦しい思いを続けているか、沖縄の例を上げるまでもありません。

私たち国民が、本当に国の事を考えられないのも、日本の立場が

世界に於いて、非常にあいまいで、常に、国民を不安に陥れているのも
日本のリーダーたちが私欲に溺れ、国民を様々な形で騙し続けている
という事実があるからです。
自由で幸せな国と言う演出をし続けることで、国際的には、日本は
益々孤立し、国家としての信頼を失い、国民を苦しめ続けることを
日本を動かす政治家や企業家は理解する事が大切です。