いつの世も、時代が大きく変わると、人々の生活も
生き方も変わって行くものです。
日本が、列強から、包囲され、生活物資が不足して、
国内の需要を賄えなくなってしまった時、
最悪の手段として、侵略と言う行動に国の指針を変えた時、
第二次世界大戦と言う、最大の不幸を国民にもたらしました。
この時、日本中の人々が、決して戦争を望んでいたのではなく
この時代を牛耳っていた、政治家、企業家の欲望と利益の為に
無理やり地獄の道を選ばされたと言ってもいいのです。
日本を動かしている一部の人々の利益が損なわれた時、
国民を道連れにした暴挙に出たと言う事です。
歴史を紐解いても、最初から、国民すべてが戦いを望んでいた
と言う戦争は殆ど無く、リーダーたちの扇動によって、
巻き込まれて行く事がとても多いのです。
その為、常に、彼らの暴挙を無くし、国民の利益を考える
代表を選ぶ為に選挙を行っているのが、現在の民主主義国家の
基本的な有り方です。
しかしながら、現実問題として、国民から選ばれた、国民の為の
代弁者であるべき政治家が、私欲にかられ、利権を手に入れる為に
資本家や企業家と結びつくことが非常に多いのです。
韓国大統領の周りを取り巻く数々のスキャンダルは、毎度の事とは言え
如何に政治家と企業の結びつきが強いかを表しています。
日本においても、例外ではなく、これまで、絶えることなくこの手の
ニュースはマスコミを賑わせ、国民はその度政治家の傲慢さに腹を立て
選んだことを後悔するのです。
とは言え、国民を幸せの方向に導いていくのも政治家の大切な役割です。
私たち国民も、その願いの下で選挙を行っているのです。
全ての政治家が、このようなよこしまな欲望に流れていくとは
言えませんが、少なくとも、美味しい餌が目の前にぶらつくと
ダボハゼの様に、思わず食いついてしまう政治家が多いのです。
しかしながら、いつの世も、先頭に立つ人たちが、矛先を間違えると
国民は苦労するものです。
バブル以降の日本経済の衰退は、政治家のみが責められるものでは
有りませんが、私たち国民の期待を担って国の政に携わっているからには
やはり結果を出さなければ、その地位に居る意味はないのです。
今や、世界を変えるかもしれないインパクトを秘めた新大統領が
スタートラインに立ちました。
彼の動向によって、世界の数十億人の未来が決まるかもしれません。
さらには、我が国へ影響は、近年にないほどのインパクトをもって
国の未来をも変えかねないと思われます。
確かに、それ程にも強い影響力があるかもしれませんが、今こそ
しっかりとした日本の指針を立てるべきと思われます。
これまで、アメリカの傘下で、ぬくぬくと治安を保って来たものの
これからは、下手をすると、あっと言う間に見捨てられる
かもしれません。
安全保障の枠の中で、大統領の恩情に守られていた日本の平和は、
新大統領によって、隣国の脅威にさらされる可能性すらあります。
日本が、東アジアで、しっかりとした存在意思を示すことが、
アメリカに対しても近隣諸国に対しても重要と思われます。
誰にでもいい顔をする様な、これまでの外交政策を保っている限り
トランプの我儘の言いなりになりかねないのです。
日本は、アメリカにとって、東アジアの国々に対するアメリカを守る
堤防の役目を果たしていると考えるのが、アメリカの本音と言えます。
例え、中国やロシアと戦火を交えようとも、日本が盾になる事で
本国を守ると言うのが、アメリカの東アジア戦略であることを
常に頭に置いていないと、気が付いたときは、またもや日本国土は
焦土と化してしまう可能性が有るのです。