めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

繰り返されるテロの恐怖

2015-11-16 18:14:42 | 戦争

先日、フランスのパリの街中で起こった複数のテロは、
多くの人々を殺りくしただけでなく、世界中を震撼させ
恐怖に陥れました。
戦争とは無縁の、美しい大都会のど真ん中で、突然、
地獄の中に叩き落された人々の気持は、察するに
余りある恐ろしさと悲しみであったと思われます。

テロの恐ろしさは、かつて日本で起きたサリン事件と同じく

日常の生活が突然地獄となってしまう事です。
何の前触れも無く起こるこの殺りくは、世界中の
どの街で起こっても不思議ではなく、例え日本であっても
起こる可能性は十分に有るのです。

国と国同士の戦いもあってはならない事ですが、

今や、戦争の恐怖は日常的に存在すると言っても
過言ではない時代となっているのです。
しかしながら、問題は、憎しみは憎しみを生む、悪の輪廻の
繰り返しです。

人類の歴史は、戦争の歴史であり、憎しみの歴史でもあります。

例え平和と言えど、それは、次なる争いのつかの間の安息であり、
争いが絶えないのも事実です。
何処の国の歴史を紐解いても、必ずや、血で血を洗う戦いの歴史があり
多くの人々が殺され傷付いてきたのです。

地球上の生物の頂点を成し、あらゆる生物の中で、最も高度な知能を

持っているにもかかわらず、この醜い争いから抜け出せないのは、
やはり、人類は、地球の生物の中で、最も愚かな生物なのかも知れません。

とは言え、現実問題として、いつ争いに巻き込まれ、命を落とすかも知れない

恐ろしい時代を生きなければならないのは、非常に不幸な事です。
人が人を信じられなくなり、考えが違えば傷つけたり殺したりする蛮行は
地球上の生物の中で、最も醜い生物とも言えるのです。
人類は、御互いに信じる事でしか平和に生きられないのに、
疑心暗鬼になって、御互いを疑う様になれば、
それこそ、人類の滅亡に繋がりかねません。

確かに、テロによる多くの人々の殺りくは、在ってはならない事です。

しかし、この殺りくの原因も、殺戮で有ることを知らなければなりません。
すでに、このテロの報復かのように、爆撃機による殺りくが行なわれています。
どれ程お互いに傷付けば収まるのでしょう。
私達の国も、ほんの数十年前、この殺りくを繰り返し、多くの人々を傷つけ
更に傷つけられました。
この悲しみの歴史をいつまで味わわなければならないのでしょう。

くしくも、今年は、日本の世界の争いに対する体制が、法的に大きく変わり

日本人が争いに巻き込まれる可能性が大きくなりました。
法律を変えた人々は、決して日本人が傷つけられることは無いと言いますが、
テロと同じく、想定外は常に起こり得るものです。

世界中がテロの恐怖に怯え、御互いが信じられなくなった時、

最も醜い争いが起こる可能性が有ります。
力で相手をねじ伏す様な解決法が、決してベストではない事を
世界の様々な国で起こる内戦やテロが今だ無くならない事から明らかです。
人類は、いつの間にか自分たちを破滅させる方向に向かっていないか
日本のみならず、世界の動向に不安と恐れを感じます。