ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年11月4日。ウクライナ侵攻から255日目

2022-11-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月4日。
 今日は日が暮れてから冷え込むのを感じました。

 ベラルーシ大統領は再々度になりますが、ベラルーシ軍をウクライナ領に派兵する必要はない、そのような計画はないと断言しました。
 大統領によると、ベラルーシの大統領は自国軍をウクライナに投入させたいと願っている!などと叫んでいるのは、西側諸国であって、それは挑発であり、それに乗るつもりはさらさらないと、繰り返しになるけどまた言っておく・・・ということです。
 逆にウクライナに義勇兵を送っているベラルーシ野党のほうが、ベラルーシ人の命を縮めている行為をしていると批判しています。
 それに引き換え、ベラルーシ大統領はベラルーシ人の命を大切にしているということです。

 ベラルーシ軍の軍事演習は今月14日まで延長されました。
 ともかく国のどこかで演習をし続けているので、誰も注意を払わないニュースです。

 ウクライナ領から飛んできたドローンをゴメリ州で撃ち落としたとか、ベラルーシとの国境ぎりぎりまでウクライナが装甲車が近づいてきて「挑発」をしているとか、そんなニュースばかり目に付きます。


 部分動員令によって招集されたチュバシ共和国出身のロシア兵、100人以上が集まって政府から報酬が支払われていないと抗議のスローガンを叫ぶ姿を映した動画のほか、仲間たちが見守る中で上官と対峙して報酬の支払いを訴える兵士の動画などが次々とSNSに投稿されています。兵士らは「家族への支援もなしに、なぜこの国のために戦わなければならないのか」と訴えていました。
 兵士らはロシアの独立系メディアに対し、19万5000ルーブル(約46万円)の支給を約束されたが、いまだに受け取っていないため、戦闘に参加するのをやめるストライキを実施すると語りました。別の動員兵は、ロシア当局が兵士の親族による訪問を禁止し、休暇の取得も認めなかったと取材で答えています。ストライキはその後、機動隊によって中止させられました。
 他のネットメディア「Sota」によると、ウリヤノフスクの訓練所では射撃演習が中止され、武器保管室が施錠されたそうです。戦地に向けての訓練所でストライキを怖れて射撃の練習をやめる(武器の類を兵士に渡さない)という状態です。今戦時中なんですが。

 あわてたのかロシア大統領は動員した兵士らに一時金、約45万円を支払うよう命じました。
 ロイター通信は30万人とされる動員兵にかかる費用は給与に加え、けがや死亡時の補償を考えると今後6カ月間で最大で7兆円を超える可能性があると指摘しています。
 戦争にどれだけのお金と人命をつぎ込むのか・・・

 ロシア大統領が署名した法律により、これまでは軍隊での勤務を禁止されていた殺人や強盗、麻薬取引などで有罪判決を受けた人の動員が可能になります。
 結局、動員は続いていると言えるし、わざとそうしていますね。

 イギリス国防省は今日、公表した戦況分析で、ロシア軍が「督戦隊」と呼ばれる部隊をウクライナ国内に展開し始めたとの見方を明らかにしました。逃亡を図る自軍の兵士を「射殺する」と脅し、無理やり戦闘を続行させるのが役割だそうです。

 タイムズ紙は今日、ロシア大統領にウクライナ侵攻を決断するよう強く進言したのは、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身の最側近、パトルシェフ安全保障会議書記とボルトニコフ連邦保安局(FSB)長官だったと報じました。
 どうして今頃になってこんなことを報道するのでしょう。事実なら、この進言した二人に責任を全て負わせることができますよ。
 
 ロシア大統領は、一方的に併合したウクライナ南部のへルソン州をめぐり、
「住民を危険な戦闘地帯から退避させるべきだ」
と述べ、現地の状況が悪化していることを認めました。
 ヘルソン州行政府の幹部は今日、ヘルソン市に24時間の外出禁止令を出しましたが、1時間後にはなぜか撤回。
 内部で相当もめているように思われます。うまく行政が進んでいないのでしょう。いわゆるグダグダな状態なのでは?