ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年11月26日。ウクライナ侵攻から277日目

2022-11-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月26日。
 ベラルーシ外務省報道官の発言の内容から推測すると、今日の昼頃、ウラジーミル・マケイ外相が急死しました。
 死因は公表されていません。
 64歳。2012年8月20 日から外務大臣を務めていたので10年以上です。
 病気などの予兆はなく、昨日はローマ・カトリック教会のアンテ・ジョジッチ大司教との公式会談を行い、もちろん元気な様子だったそうです。
 4日前にはベラルーシ大統領とともにアルメニア入りし、集団安全保障条約の会合に参加していたのですが。
 明後日28日にはロシア外相がベラルーシ入りして、大統領と対面会談をする予定で、当然ベラルーシ外務省は出迎える予定でしたが、葬儀の日になってしまいそうです。
 この時期に大統領の片腕だった外相が急死して、外相のポストが空いてしまうこと、国にとっては損失です。

 急死したため、早速「暗殺されたのでは?」という噂が飛んでいますが、あくまで噂に過ぎません。それにベラルーシ外相を暗殺して、得をする人(あるいは国家)が見当たりません。集団安全保障条約の会合のときに何か不用意な発言でもして、「消してしまおう」と誰かに思われたのでしょうか? 信じられないです。あの会合のときに一番ロシアから嫌われる発言をしたのはアルメニア首相ですが、ベラルーシはあくまでロシアを支持していました。他の加盟国にとって、ベラルーシ外相を暗殺する理由がありません。
 それとも国内に暗殺の犯人がいるのでしょうか? いるとしても簡単に暗殺できるとは思えません。
 とにかく現時点では死因は公表されていないし、公表されても疑う人は疑い続けるでしょう。
 この時期に外相が代わるのは、国にとって起こってほしくないことでした。

 この記事を書いている間に続報が出ていますが、マケイ氏は自宅におり、急に体調が悪くなったのを感じたものの、大したことはないと思って救急車をすぐに呼ばなかったようです。
 毒を盛られたという噂もありますが、土曜日の休日、自宅にいた人の食事に誰が毒を入れることができたのか・・・可能性は低いです。
 ちなみにマケイ氏はベラルーシが参戦することに強く反対する立場を守っており、ベラルーシ大統領と全く同意見であったことは間違いないです。
 大統領と同意見の大臣をベラルーシの誰が暗殺できたでしょうか。