ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

壺井栄ロシア語訳作品集をニコライ・ヤポンスキー教会日曜学校に寄贈しました

2022-11-27 |   壺井栄
 2022年11月27日、ミンスク市内になるニコライ・ヤポンスキー教会の日曜学校に壺井栄ロシア語訳作品集を寄贈しました。
 この日曜学校では今年10月から日本語の授業や日本文化のレクチャーなども行われており、そのイベントの一つとして寄贈式と壺井栄文学の紹介することになった次第です。
 日本と深いゆかりのあるニコライ・ヤポンスキー
 その名を冠した教会に壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」を寄贈できてよかったです。
 式典終了後すぐに貸出手続きを取った出席者もいました。いつか感想が聞きたいですね。
 今ミンスクでは風邪が流行していて病欠の人が多かったのですが、大事なのはやはり本そのものを寄贈できたことです。
 今回2部を寄贈したのですが、希望者がたくさんいるので、来年もう少し追加で寄贈することを考えています。
 チロ基金からの贈り物を受け取ってくださったニコライ・ヤポンスキー教会には心から感謝しています。
 教会の公式サイトはこちらです。インスタグラムでの紹介はこちら

2022年11月27日。ウクライナ侵攻から278日目

2022-11-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月27日。
 昨日ベラルーシ外相マケイ氏が急死したことを受けて、明日ベラルーシ入りする予定だったロシア外相ですが、訪問が延期されることになりました。マケイ氏の葬儀は29日火曜日に執り行われることが決まりました。
 それまでに死因を発表してくれないでしょうか。

 定例の秋の徴兵が完了した現在、ベラルーシ軍の兵士調達率は105%になったとベラルーシ内務省副大臣兼ベラルーシ軍司令官が報告しています。
 今回徴兵されたのは1550人。
 これほど高い闘志と祖国に奉仕する気分を持つ兵士が集まったことはないということです。現在の困難な状況下、ベラルーシ人は祖国を守ることの重要性を理解し始めたとも力説されています。
 さらにはベラルーシの未婚女性に対して、軍の特殊部隊に勤務している男性と結婚するようアドバイスしました。要するに男の中の男と結婚するといいですよ、と言っています。ここで女性にこんなアドバイスを内務省副大臣が公の場で発言するとは思ってもいませんでした。
 さらに「ベラルーシ空軍の戦闘機は祖国の安寧のためにあらゆる作戦を行える。ベラルーシに頭突きをしてくる敵は、逆に歯を食いしばって抵抗に耐えなくてはいけなくなるだろう。」とのことです。(ここまで訳してきて、この副大臣兼軍司令官の表現力にいい意味で驚くようになりました。)
 副大臣はさらに、
「我々はウクライナで結成されてベラルーシ人義勇兵カリノウスキー大隊などに時間を無駄にすべきではありません。」
と述べ、逆にベラルーシ軍の志願兵について、第3214部隊から約350人が動員解除され、志願兵として登録し直されたことを明らかにしました。
 つまり以前の徴兵で徴収された兵士が徴兵期間が終了したので、軍務から解放されたのに、すぐに志願兵として再登録されたということです。
(ロシアみたいに)「動員を発令しなくても、彼ら志願兵自らが部隊にやって来て武器を取り、ベラルーシに鼻を突っ込もうとする敵と戦うでしょう。 このような志願兵は2020年から毎年登録されており充分な数の兵士が国内に常にいる。」
と強調しました。
 さらにはすでに軍から解放された人(予備役兵)が軍に戻ってくる事態が起きてもその兵士のための武器、弾薬、軍服、防護具が用意されており、いつでも戦線に立てる準備ができているため、すぐ戦闘に復帰できるそうです。