ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年11月3日。ウクライナ侵攻から254日目

2022-11-03 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年11月3日。
 ベラルーシでは落葉が続いています。

 うちの子が今日、大学へ行ったら、ベラルーシには反政府的な言動を取ったら罰せられる法律があるんですよ、と書いてある紙を学生全員読まされました。そして、「はい、この紙に書いてあることを全部読みました。」ということを証明するために署名させられました。これで、学生たちが将来、反政府的行動を取り、逮捕されても「いや、そんな法律があるなんて知らなかったです。解放して。」と言えなくなってしまいました。


 ロシアはベラルーシから約100台の追加の戦車と歩兵戦闘車を購入したが、その軍隊はウクライナで1日約40台の装甲車を失っている、とイギリス国防省からの情報です。もうなくなっていますね。


 ドイツ政府はウクライナの要求に応じて、ドイツ製自走式対空砲「ゲパルト」を提供する意向を示しました。
 合わせて、ゲパルト用のスイス製弾薬1万2400発の供与も希望していますが、スイス経済相はドイツ国防相に宛てた書簡で、自国の中立の原則に基づく方針として、ウクライナが武力紛争の当事者である限り、スイス製軍需品の提供は承認できないと説明しました。
 中立国だから軍需品はあげられないけれど、ロシアへの経済制裁はEUと足並みを揃えてしています。
 またスイスは、冬を迎えるウクライナでの飲料水供給と損傷したエネルギー施設の復旧に向けた支援として、1億スイス・フラン(約150億円)を提供する意向を表明しています。
 本来なら何もしないのが真の中立国なのでしょう。日本は軍隊を持たないので、軍需品支援はできませんね。


 ロシアの独立系メディアは、部分的動員が終了したはずなのにウファの男性が招集令状を受け取ったと報じました。令状には「動員のため」17日に入隊事務所に出頭するよう記されていました。秋の兵役ではないということです。
 動員完了はロシア国防相が大統領に報告はしていますが、正式には大統領が認めておらず、だいたいいつでも大統領の鶴の一声で動員でも何でもいつでも始められる状態です。
 部分的動員が終わったと言っても、今国外に逃れたロシア男性はしばらく帰国しないほうがいいでしょう。


 10月8日に爆破されたクリミア橋を12月20日には右側の両車線とも交通を開始する予定であると、ロシアマラ副首相は、ロシア大統領も出席した会議の席上で述べました。
 やはり新年までには修復させないといけないと考えているようです。また攻撃されなければ予定通りになるでしょう。


 ベラルーシのポーランド国境に近いグロドノ市に、今年中にロシア領事館が設立されます。
 目と鼻の先にはポーランド(NATO)です。わざとこの地にロシア領事館を建てることに決めたと思います。


 ウクライナの原子力企業エネルゴアトムは今日、ザポリージャ原発が2日、ロシア軍の砲撃で送電線が損傷し再び外部電源を喪失したと発表しました。非常用ディーゼル発電機が作動しましたが燃料は15日分のみ。
 この原発はすでにロシア所有の原発だとロシア側が言っているので、電源の確保などロシアの責任でちゃんとしていほしいです。それができていないということでしょう。現場のウクライナ人職員に原発稼働も危機管理など丸投げです。