ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年9月26日。ウクライナ侵攻から216日目

2022-09-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年9月26日。

 動員発令により、混乱が続くロシア・・・

 徴兵逃れのために国外へ脱出しているロシア人が急増したことについて、ベラルーシ大統領が、ソチでロシア大統領と対面会談し、
「今は逃げ出したのなら逃げ出せば良い。(プーチン大統領が)このことについてどう思っているのか分からないが、逃げた者は戻ってくる。ベラルーシからも(大統領選挙後)多くのベラルーシ人が出国したが、彼らは戻りたがっている。」
とロシア大統領をなぐさめました。


 ロシアの独立系メディア、メデューザの報道によれば、ジョージアとの国境ではすでにロシア側の警察が、招集逃れがないかを調べるために越境しようとするロシア人男性への検問体制を強化しているそうです。

 ロシアの独立系メディアは、大統領府関係者の話として、予備役対象の男性の出国を28日にも禁止する方針だと伝えましたが、ロシア大統領報道官はこのことについて「私は聞いていない。」と発言しています。
 本当は知っているけど、報道官として、言わないほうがいいから、知らないことにしているのかもしれません。
 そのように決まっているのに、本当に知らないとなれば、ロシアの政府内部が相当混乱しているという証拠でしょう。

 ジョージアと国境を接するロシアの地方当局は、国境検問所ではジョージアに出国する「民間車両により深刻な渋滞」が起きており、2300台ほどが連なっていると話した。当局は市民に対し、ジョージア方面への「移動を控える」よう要請している。

 ベラルーシ政府当局は、ロシアからベラルーシへの入国は空路も陸路も何の問題もなく、検問所も通常通りだとしています。


 ロシア大統領は今日、2013年に米国家安全保障局による大規模な監視活動を暴露しロシアに亡命したエドワード・スノーデン容疑者に対し、ロシア国籍を付与しました。
 昨日の投稿にも書きましたが、ロシアに帰化した外国人が45歳あるいは50歳になるまでは兵役に就かないといけないという法律ができるかもしれないので、今39歳のスノーデン氏は、ロシアの兵役義務に就く可能性が出てきました。

 
 今月21日から26日までに、ロシア全国11都市の入隊事務所で火炎瓶が投げ込まれるなどの放火事件が発生。地方行政施設に対する放火も全国で6件発生しました。
 動員に対する抵抗が続いています。


 イルクーツク州のウスチイリムスクで、若い男が軍の登録・入隊事務所にショットガンを持って乱入。発砲し、担当官(入隊事務所長という報道も。)が重体となりました。


 ウドムルト共和国イジェフスクにある第88学校にその卒業生の男が銃を乱射。生徒11人と警備員2人、教員2人が死亡しました。その後の続報では、死亡者数は17人に増えました。容疑者はその場で自殺。動機は分かりません。
 男はかぎ十字が描かれた黒いTシャツを着ており、ロシア大統領報道官は、
「ネオナチ組織に属する者の犯行だ」との見方を示しました。
 ミンスクのロシア大使館に市民が献花しています。
 とにかく今、ロシアに行くのは危険だと思いました。社会の空気が非常に悪くなっているように思えます。


 ロシア編入の是非を問う投票が続いているウクライナの4州について、カザフスタンはロシアが4州を併合するのを認めない方針だそうです。

 ウクライナ軍参謀本部は今日、ロシア軍が占領している東部ルハンスク州の一部で、18歳以上のウクライナ人男性にロシア軍への参加を求める招集令状の配布を始めたと表明しました。
 まだロシアに併合されていませんよ。住民投票が終わってないのに。
 占領地での住民の徴兵は国際条約に違反しています。が、ロシアからすると、「占領なんかしていない。現地住民をウクライナ・ナチス軍から保護しているだけ。条約違反ではない。」ということなんでしょうね。


 ベラルーシ外相がベラルーシ領内にロシアの軍事基地を配置することを拒否しました。
「現時点で達成されている高度な軍事技術を考慮すると、外国(ロシア)の基地を追加で配置することに特に意味はない」・・・そうです。
 ただし将来配置される可能性は否定しませんでした。


 セルビアの首都ベオグラードで反戦集会が開かれ ロシアとベラルーシからの難民が、ウクライナでの戦争とプーチンの独裁政権に抗議しました。


 ロシア連邦保安局は今日、「ロシアとアジア太平洋地域の1カ国との協力、欧米の制裁による極東の経済状況への影響に関する非公開情報を、金銭を提供することで入手した諜報活動に従事した」として、ウラジオストク日本総領事館の外交官を拘束しました。ロシア外務省は声明で、在ロシア日本大使館幹部を呼んで抗議したと発表。拘束された領事に対し、48時間以内の国外退去を通告したと明らかにしました。国外追放処分です。
 日本の外務省はどのように反応するのでしょうか。