ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第209回」

2017-05-06 |   ビタペクト配布活動
 5月6日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第209目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト3を11個渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2537個、セルロースの合計は85個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2160部となりました。
 今回で通算225回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2537人の子どもにビタペクトを、約76人の子どもにセルロースを、2160家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



 今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から1家族が14人の子どもを引率して、保養滞在していました。この家族には11個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は1年前にもSOS子ども村で保養滞在していたときがあります。
 そのときの様子は以下をご覧ください。
 
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第193回」(家族B)

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。2016年に測定した結果についても表記してあります。

母親(事故発生時2歳)31ベクレル → 22ベクレル 
父親(事故発生時5歳)(今回初測定)13ベクレル
長男(12歳)42ベクレル ○ → 27ベクレル ○ 
長女(12歳)33ベクレル ○ → 30ベクレル ○
次男 (9歳)39ベクレル ○ → 33ベクレル ○
三男 (4歳)24ベクレル ○ → 21ベクレル ○
養女(10歳)39ベクレル ○ → 24ベクレル ○
養子 (8歳)20ベクレル ○ → 30ベクレル ○
養女 (9歳)41ベクレル ○ → 30ベクレル ○ 
養女 (9歳)32ベクレル ○ → 30ベクレル ○ 
養女 (8歳)(今回初測定)19ベクレル
養女 (7歳)(今回初測定)16ベクレル
姪  (8歳)(今回初測定)27ベクレル ○
女子(10歳)(今回初測定)25ベクレル ○
女子(10歳)(今回初測定)30ベクレル ○
女子 (8歳)(今回初測定)18ベクレル

 今回初測定の養女二人は最近この一家に引き取られたそうです。
 姪はゴメリ市内で自分の両親と普段生活しています。
 女子3人はお母さんの友人の子どもです。

 子どもたちの健康状態ですが、長女は腎臓病のため、腎臓を一つ摘出しています。
 長男は大きさは小さいですが、甲状腺に腺腫が見つかったそうです。
 お母さんも甲状腺が肥大しています。お父さんは心臓病だそうです。これは被爆のせいではなく遺伝かも、とお母さんは話していました。お父さんのお父さんは40代で心臓病で亡くなっているそうです。
 姪は生まれつき心臓に穴が開いています。8歳の女子は父親がウクライナ人でウクライナ生まれ、ウクライナ育ちですが、最近ベラルーシへ引っ越してきたそうです。
 他の子ども達は比較的健康だそうです。

 前回と今回の測定結果を見ると、全体的に数値は下がりましたが、ビタペクト3を飲まないといけないレベル(体重1キロあたり20ベクレル以上)です。
 この一家は食品は市内の店舗で普通に売られているものを食べることがほとんど、と話していました。

 画像は記念撮影したものです。
 今回子どもたちに折り紙、折り鶴、日本製の鉛筆やベラルーシ人から見るとすごくハイテクなのりをプレゼントしました。そして昆布茶。
 昆布茶はベラルーシにありませんでしたので、お父さんとお母さんは興味津々でした。
 子ども達はビタペクト3をおいしいと言って、食べていたそうです。今回もビタペクト3を渡したら、みんな大喜びで、早く食べたい、と言っていました。(←一度にたくさん食べないようにご両親は注意してください。)
 三男坊君は、
「ぼくはヨウ素が足りないから、飲む。」
と私に言っていましたが、4歳なのに頭よすぎません?(実はビタペクト3にはヨウ素は含まれていないです。昆布茶を飲みましょう。)

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や文房具、昆布茶など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。
 
 
 

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