電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ベートーヴェンの劇音楽「エグモント」を聞く

2006年07月24日 20時46分31秒 | -オーケストラ
昨日に続き、ジョージ・セル指揮ウィーン・フィルの演奏で、ベートーヴェンの劇音楽「エグモント」の音楽を聞きました。1969年の12月、ウィーンでのデッカ録音。
実はこの曲、もともとはドイツ語の語りが入るのですね。デッカBest100シリーズに収められたほう(UCCD-7036)は、ヴッソウの語りが入った全曲版。チャイコフスキーの交響曲第4番と一緒に収録されたデッカの 425 972-2 の方は語りを省略した抜粋版です。正直に言って、外国のラジオドラマのようなドイツ語の語りは、とても興味深いとはいえません。気楽に聞きたいときは、やはり抜粋版に手が伸びます。

(1)序曲
(2)クレールヒェンの歌:「太鼓をうならせよ」
(3)間奏曲第1番、アンダンテ
(4)間奏曲第2番、ラルゲット
(5)クレールヒェンの歌:「喜びにあふれ、また悲しみに沈む」
(6)戦いのシンフォニー、アレグロ・コン・ブリオ。

(2)と(5)で歌っている、ソプラノのピラール・ローレンガーが来日したのはいつごろだったのでしょう。70年前後のベルリン・ドイツ・オペラあたりだったでしょうか。緊張感あり迫力あり、これはほんとに素晴らしい音楽、演奏です。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
« ネルロ・サンティとN響でチ... | トップ | 絶版になる前に~『黄金の翼=... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これは名演盤ですね (mozart1889)
2006-07-25 11:15:59
エグモントの全曲は、あまりないですね。ボクもこのセル盤で知りました。セルの珍しいDECCA録音で、ウィーン・フィルが鮮やかな音で素晴らしいです。

ピラール・ローレンガー、マゼール盤の「椿姫」で素晴らしい歌唱を聴かせてくれました。懐かしいです。
返信する
セル/VPO (望 岳人)
2006-07-25 21:11:23
私にとってお宝のセル/VPO,ギレリスのザルツブルクライヴでその壮絶な名演を知った後で、台詞入りのCDを求めました。セル/VPOのスタジオ録音は、これだけでしょうか?セルの晩年ですが、エグモント序曲にしてもVPOが本気を出せばさすがにすごいという面をセルの棒が導き出しているように思います。

返信する
ほんとにそう。 (narkejp)
2006-07-25 21:11:34
コメントをありがとうございます。セルの「エグモント」序曲、好きなんですよ。このきりっとした緊張感がなんともいえません。そしてピラール・ローレンガーの名歌唱。気持ちにゆとりのある時は、ヴッソウの語りも含めて楽しめるのですけれど、今はちょいと余裕がありませんで(^_^;)>poripori

返信する
望 岳人 さん、 (narkejp)
2006-07-25 21:23:59
コメントをありがとうございます。セルとウィーンフィルとの関係は、日本風に言えば五寸釘を打たれかねない間柄だったそうな。セルの若い頃の経歴を考えると、先の大戦がなければヨーロッパの中心で活躍していただろうと思われますし、ウィーンフィルが名声にあぐらをかき手抜き演奏をしているように思えたのでしょうね、きっと。

返信する

コメントを投稿

-オーケストラ」カテゴリの最新記事