電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

絶版になる前に~『黄金の翼=ジュゼッペ・ヴェルディ』のこと

2006年07月25日 20時59分20秒 | -オペラ・声楽
私はヴェルディの音楽とドラマのファンです。「トラヴィアータ」「ドン・カルロ」「オテロ」「リゴレット」「ルイザ・ミラー」「エルナーニ」など、映像と音楽とが織り成すドラマティックな世界が大好きです。
作曲家ヴェルディについてもたいへん興味があり、白水社の「永遠の音楽家シリーズ」中の一冊、プティ著『ヴェルディ』や、東京書籍の加藤浩子著『黄金の翼=ジュゼッペ・ヴェルディ』などの書籍をおもしろく読みました。
とりわけ、2002年3月に第1刷が刊行された『黄金の翼=ジュゼッペ・ヴェルディ』は、豊富に挿入された美しいカラー写真が楽しめるだけでなく、作品の位置づけや性格の分析が鋭く、たいへん読みごたえのある内容でもあります。音楽書は、一度読めば終わり、というケースが少なくないのですが、この本は新しい作品に触れるごとに何度も参照しており、本当に参考になります。音楽関係で、購入してよかったと感じる本の一つです。
著者である加藤浩子さんは、「浩子の言いたい放題!日記」というブログを主宰しており、先日の記事(*)では、この本が絶版になるということでした。私は基本的に他人様にモノを勧めたりしない主義ですし、全く余計なお世話ではありますが、ヴェルディの音楽やイタリア・オペラに関心があり、本書をまだ手にとってごらんになっていない方は、絶版になる前にぜひごらんになることをおすすめいたします。ブックオフに出てくるような性質の本でもありませんし、一度絶版になると、以後は入手が困難になると思いますので。
そんなこと、先刻承知だよ、という皆様には、なにとぞご寛恕を願います(^_^)/

(*):絶版宣言~「浩子の言いたい放題!日記」より
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