手許には、1979年以降の備忘録ノートが保存されています。また、高校~大学生時代のノートも、一部残っています。その内容ではなく筆記具に注目するとき、どんな変遷をたどっているのだろうかと興味を持ち、調べてみました。写真は、B5判の大学ノートを中心に使っていた、1979~1994年までのノートです。
なお、記載の順序は、使用頻度の高いものから順に並べました。(BB:ブルーブラック)
なるほど。高校生の時代は、たぶんパイロットの0.5mmシャープを中心に、赤・青のボールペンを使い、口述筆記をさせられた世界史の時間だけは、筆記スピードの関係で授業時にも万年筆を使っていた記憶があります。
大学生の時代は、万年筆が中心になりましたが、さすがに実験レポート等はぺんてる5という0.5mmのキャップ式シャープで書いていました。いわゆる「ケリー」です。
そのほかには、セーラーの廉価万年筆キャンディの茶色軸を愛用していました。キャップが壊れて捨ててしまいましたが、なかなか便利でした。(600円?) また、黒ボールペンのインクのボテに閉口した記憶があります。
就職してしばらくは、万年筆はブルーブラック・インクでほとんど変わらぬ使い方でしたが、80年代にデスクペンと黒インクを使い始めたことで、黒ボールペンは使わなくなりました。また、ロットリング代わりにトンボのプログラフというインク補充式のものを使いました。細かい図版の作成には便利でしたが、筆記用には細すぎました。
1980年代前半に、自作プログラムでパソコンを使い始め(NEC:PC8001MkII)、表集計をしていました。また、1980年代後半には業務用ワープロ専用機を使い始め、やがて16ビットの声とともにパソコンに全面移行して、1990年代に入ると手書きは手帳と備忘録ノートくらいになってしまいました。
決定的だったのは、32ビットになってレーザープリンタと組版ソフトLaTeX を組み合わせて使うようになったことでしょうか。文書の仕上がりが抜群にきれいになりましたし、消しゴムで消すよりもテキストエディタで編集する方がずっと楽で、シャープペンシルを使わなくなったのは多分このあたりです。1990年代には、パソコンで組版した文書が精密な仕上がりの点でレベルアップする反面、渡米時に知った太字のボールペンの魅力を感じるようになりました。
ここで、現在の中字~太字志向が現れてきます。そして、この期間はずいぶん長く、2000年代前半まで、同じスタイルで安定していました。
2000年代後半に、油性インクの重い書き味をくつがえす、ジェットストリームとパワータンク・ボールペンに初めて接し、一気にボールペンが中心になりました。このときは、万年筆の影が薄かった(^o^;)>poripori
ところが、ボールペンには黒と青はあっても、万年筆で長く使ってきた色、ブルーブラックがありませんでした。プレラに紺碧や朝顔など青系のインクを購入したのがきっかけで、プレッピーにプラチナの古典ブルーブラックを使い始め、ブルゴーニュやカクノなどでもこのインクを中心に使うなど、万年筆の復権を果たしています。
うーむ、こうして見ると、万年筆とブルーブラックのインクはずっと一貫していることが、今更ながら感じられます。また、若い頃はシャープペンシルをけっこう使っていたのが、パソコンとテキストエディタで編集できるようになってからは電子的な加除修正ですませるようになり、かわりに進歩が著しいボールペンがぐぐっと重みを増してきた、というところでしょうか。
【追補】
昔のノートや筆記具の写真を追加しました。パラパラと眺めていたら、お嫁に行った娘が、折り紙に初めてひらかなで名前を書いたものが記念に貼り付けてあったりして、思わず遠い目になりました(^o^)/
なお、記載の順序は、使用頻度の高いものから順に並べました。(BB:ブルーブラック)
- 1970年ごろ : シャープペンシル(0.5mm)、万年筆(Pilot:BB)、ボールペン(赤・青)
- 1970年代前半 : 万年筆(Pilot:BB)、シャープペンシル(0.5mm)、ボールペン(黒・赤・青)
- 1970年代後半 : 万年筆(Pilot:黒,セーラーCandy:BB,ペリカン)、シャープペンシル(0.5mm)、ボールペン(黒・赤・青)
- 1980年代前半 : 万年筆(Pilot:黒,ペリカン:BB,デスクペン:黒)、シャープペンシル(0.5mm)、トンボProグラフ(0.2mm)、ボールペン(赤・青)
- 1980年代後半 : 万年筆、(Pilot-Custum:黒,ペリカン:BB,デスクペン:製図用インク)、シャープペンシル(0.5mm)、ボールペン(パーカー互換)
- 1990年代~2000年代前半 : 万年筆(Pilot-Custum:黒,デスクペン:製図用インク,ペリカン:BB,ウォーターマン:BB)、ボールペン(パーカー互換)、LBP+LaTeX、最も長く続いた安定期。
- 2000年代後半~2012年 : ボールペン(Jetstream,PowerTank)、万年筆(Pilot:黒,ウォーターマン:BB,ペリカン:BB)
- 2013年~現在 : 万年筆(ブルゴーニュ:古典BB,Pilot-Custom:紺碧,Kakuno:古典BB,Preppy:古典BB)、ボールペン(Jetstream,PowerTank,顔料ゲルBB)
なるほど。高校生の時代は、たぶんパイロットの0.5mmシャープを中心に、赤・青のボールペンを使い、口述筆記をさせられた世界史の時間だけは、筆記スピードの関係で授業時にも万年筆を使っていた記憶があります。
大学生の時代は、万年筆が中心になりましたが、さすがに実験レポート等はぺんてる5という0.5mmのキャップ式シャープで書いていました。いわゆる「ケリー」です。
そのほかには、セーラーの廉価万年筆キャンディの茶色軸を愛用していました。キャップが壊れて捨ててしまいましたが、なかなか便利でした。(600円?) また、黒ボールペンのインクのボテに閉口した記憶があります。
就職してしばらくは、万年筆はブルーブラック・インクでほとんど変わらぬ使い方でしたが、80年代にデスクペンと黒インクを使い始めたことで、黒ボールペンは使わなくなりました。また、ロットリング代わりにトンボのプログラフというインク補充式のものを使いました。細かい図版の作成には便利でしたが、筆記用には細すぎました。
1980年代前半に、自作プログラムでパソコンを使い始め(NEC:PC8001MkII)、表集計をしていました。また、1980年代後半には業務用ワープロ専用機を使い始め、やがて16ビットの声とともにパソコンに全面移行して、1990年代に入ると手書きは手帳と備忘録ノートくらいになってしまいました。
決定的だったのは、32ビットになってレーザープリンタと組版ソフトLaTeX を組み合わせて使うようになったことでしょうか。文書の仕上がりが抜群にきれいになりましたし、消しゴムで消すよりもテキストエディタで編集する方がずっと楽で、シャープペンシルを使わなくなったのは多分このあたりです。1990年代には、パソコンで組版した文書が精密な仕上がりの点でレベルアップする反面、渡米時に知った太字のボールペンの魅力を感じるようになりました。
ここで、現在の中字~太字志向が現れてきます。そして、この期間はずいぶん長く、2000年代前半まで、同じスタイルで安定していました。
2000年代後半に、油性インクの重い書き味をくつがえす、ジェットストリームとパワータンク・ボールペンに初めて接し、一気にボールペンが中心になりました。このときは、万年筆の影が薄かった(^o^;)>poripori
ところが、ボールペンには黒と青はあっても、万年筆で長く使ってきた色、ブルーブラックがありませんでした。プレラに紺碧や朝顔など青系のインクを購入したのがきっかけで、プレッピーにプラチナの古典ブルーブラックを使い始め、ブルゴーニュやカクノなどでもこのインクを中心に使うなど、万年筆の復権を果たしています。
うーむ、こうして見ると、万年筆とブルーブラックのインクはずっと一貫していることが、今更ながら感じられます。また、若い頃はシャープペンシルをけっこう使っていたのが、パソコンとテキストエディタで編集できるようになってからは電子的な加除修正ですませるようになり、かわりに進歩が著しいボールペンがぐぐっと重みを増してきた、というところでしょうか。
【追補】
昔のノートや筆記具の写真を追加しました。パラパラと眺めていたら、お嫁に行った娘が、折り紙に初めてひらかなで名前を書いたものが記念に貼り付けてあったりして、思わず遠い目になりました(^o^)/
今は、書くスピードが速いため、嘘略字、嘘書体を乱発しまくっています。おかげで、ちゃんと書こうとしても悪い癖が出てしまいます。