東京駅ブックガーデンで購入し、ホテルで読んだ本です。
冬と暗黒の国・根の国に捕えられた少年楽士・真比呂を救うため、トラネコの化身である寅麿とともに、藤原道長が旅をします。この物語の下敷きは、日本霊異記か聊斎志異か。いやいや、実はモーツァルトの歌劇「魔笛」ですね。
藤原道長が王子タミーノ、不思議な力を持つ笛「小水龍」が魔笛に相当し、トラネコ寅麿がパパゲーノ、白猫の紅眼児がパパゲーナ、真比呂の姉の無明王がパミーナ、復讐を誓う夜の女神は、もちろん夜の女王という具合です。
ただし、道長は既婚者で二人の妻を持っており、最後の最後に道長を慕う心を持った無明王と紅眼児の犠牲によって邪神は滅びます。
『平安妖異伝』という題名の前作があるようですが、まだ見つけておりませんので、真比呂クンってだれだ?と少々はてなの部分もあります。『御宿かわせみ』シリーズの著者の作品とは思えないご都合主義の展開はまるでおとぎ話のようですが、実は中公文庫の『南総里見八犬伝』や学研M文庫の『椿説弓張月』のような自由な縮訳古典ものを持っている平岩弓枝さんの世界の一つなのでしょう。
写真は黄泉の国の入り口じゃなくて、甥の結婚式の会場となったホテル。最近の若い人は、ずいぶん贅沢なのですね。正直、うらやましさ半分、もったいなさ半分。
冬と暗黒の国・根の国に捕えられた少年楽士・真比呂を救うため、トラネコの化身である寅麿とともに、藤原道長が旅をします。この物語の下敷きは、日本霊異記か聊斎志異か。いやいや、実はモーツァルトの歌劇「魔笛」ですね。
藤原道長が王子タミーノ、不思議な力を持つ笛「小水龍」が魔笛に相当し、トラネコ寅麿がパパゲーノ、白猫の紅眼児がパパゲーナ、真比呂の姉の無明王がパミーナ、復讐を誓う夜の女神は、もちろん夜の女王という具合です。
ただし、道長は既婚者で二人の妻を持っており、最後の最後に道長を慕う心を持った無明王と紅眼児の犠牲によって邪神は滅びます。
『平安妖異伝』という題名の前作があるようですが、まだ見つけておりませんので、真比呂クンってだれだ?と少々はてなの部分もあります。『御宿かわせみ』シリーズの著者の作品とは思えないご都合主義の展開はまるでおとぎ話のようですが、実は中公文庫の『南総里見八犬伝』や学研M文庫の『椿説弓張月』のような自由な縮訳古典ものを持っている平岩弓枝さんの世界の一つなのでしょう。
写真は黄泉の国の入り口じゃなくて、甥の結婚式の会場となったホテル。最近の若い人は、ずいぶん贅沢なのですね。正直、うらやましさ半分、もったいなさ半分。
最近になって近くの、平等院・鳳凰堂へ行きましたので、「少しだけ」道長と出会いました。
お知らせです。よろしくお願いしますね。
<ブログ移転のお知らせ>
いつもご愛読戴いているブログは、最近になって作動が異常に重くなって、更新に時間がかかるようになりました。
対策として新ブログを開設して、即日移転いたしましたので、お知らせいたします。」
旧ブログは書き込み不能の状態ですが、そのまま保存して下さって、過去の記事などの閲覧にご利用戴ければ有難いと思います。
そんな次第で当分新ブログ環境の整備などで、更新や内容に多少の遅れが生じるか判りませんが、今まで通りご愛読賜りますようニお願い致します。
お世話になっている皆様に、同文のお知らせを差し上げていますので、よろしくお願いします。
新ブログIPは
http://blog.goo.ne.jp/f3840/
です。
尚、旧IPは末尾を「f3841]で
新IPは末尾を「f3840]
でお願い致します。
>。『御宿かわせみ』シリーズの著者の作品とは思えないご都合主義の展開はまるでおとぎ話のよう
ありゃ~~。
むちゃくちゃな展開ですかぁ。
魔笛とかぶるという感想で、だいたいが想像つきますねぇ。
この前編である、平安妖異伝はどんなもんなのでしょうね。やはり、同じ系統のドタバタなのでしょうか^^;
写真のホテル素敵ですね。
水があるというのが、イイ!
私もこんなところで、結婚式をあげたいもんです。
いつになることやら・・・