電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

田舎の跡継ぎに生まれたために負うべき役割

2022年01月02日 06時01分17秒 | 季節と行事
当方、田舎の農家の跡継ぎ息子に生まれたために、誕生のときから負うことになる役割がありました。職業選択は、必ずしも農業を強いられることはありませんでしたが、亡父からは「30歳までには家に帰ってこい」と言われており、救援に入ったヒロシマで入市被曝し原爆症に苦しんでいた父の病状を思えば、Uターンする選択肢は自然なことでした。そこで、勤め人として生活しながら子育てをし、一定の年齢になったときに世帯の代表者として様々な地域社会の会合等の場に出ることが増えました。寺の行事もその一つで、50代あたりで寺の総代の役割を引き継ぎました。はじめはベテランの意見を聞き入れながら運営に参加するような風情でしたが、最近は徐々に役割が世代交代し、檀信徒会の運営の中心とならざるを得ないようになりつつあります。これも先祖の遺産の一つで、宗教法人の最初の登記の際に何代目かの先祖の名前が出ている以上は仕方のないことではありますが、小さな地域社会の中では逃れられない責任・役割なのかもしれません。

朝8時、役員が寺に集合、雪かきから始まります。前日に除雪機で境内の除雪を行い、参拝者の通路を確保してあったのですが、降り続く雪のために埋まってしまい、またまたハードな雪かきを余儀なくされます。一段落すると本堂に移動し、受付の準備をします。大型の石油ストーブは二台あるものの、天井の高い寺の本堂の寒さは別格で、いや寒い寒い。9時、住職と共に役員がマスクをして新年の勤行を行います。コロナ禍以前は檀家の皆さんも参加しての勤行でしたが、今は参加者の人数を絞っての開催です。

これが終わると、一般の参拝者の方々の受付を担当します。いわば兼務住職へのお手伝いで、住職へのご年始を代わりに受け取り、お礼を言う役割です。やれやれ、終日座り続けてすっかり腰が痛くなりました(^o^)/ この間も雪は降り続き、近年にない大雪がどんどん積もっていきますが、我が家の除雪はできずじまい。ちょっと〜、勘弁してよ〜(^o^)/

夜、店じまいした後にお賽銭箱をひっくり返して一応の決算を行い、役員で確認して散会しました。あとは一部商店への支払いが必要です。最終決算の後に、兼務住職に引き渡します。

自宅に戻ると、のっそりと雪が積もっていました。人が通れる分だけは雪かきをしてくれたようですが、機械力がなければあきらめてしまうほどの積雪量でした。1時間ほどじっくりと除雪を行い、今晩すこし積もったとしても明日はなんとか大丈夫そうな状態にしましたので、妻も車が出せると安心したようです。そういえば、この除雪の作業も、田舎の跡継ぎに生まれたために負うべき役割の一つだよなあ(^o^)/


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