電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

プレジールに混色ゴールドオーカーを補充〜ほぼ1年間無補給で使用

2022年03月07日 06時01分10秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社の廉価万年筆プレジールは、同軸とキャップだけがアルミ製で、中身は Preppy と同じです。そのため、以前はプレッピーで使っていた首軸をプレジールのものと交換してそのまま使っています。中身のインクは、同社の古典インク「カシスブラック」と「カーキブラック」を混色したもの(*1)で、いわば混色ゴールドオーカー(もどき)とでも言うべきもの。ブルーブラックで書き連ねたノートの強調箇所や訂正部分にこのゴールドオーカーを使うと、赤インクよりも地味ですが、古典インクらしく光退色しにくいのが長所です。このインクだけでページを埋めるような使い方はしませんので、消費速度はゆっくりですが、プレジール(プレッピー)は自然乾燥しにくいという本質的な長所があり、当初懸念したように色素どうしの干渉でインクが変質することもなく安定して使えています。



過日、インクが切れそうになっていましたので、カートリッジにインクを補給しました。混色したインクを保存しているのは百均の化粧品の詰め替えボトル(*2)で、使ったのは同じく百均で購入した詰替え用の注射器です。プラチナ社のインク・カートリッジは首の部分が細いので、太めのスポイトではインクが溢れ出してしまいがちです。このタイプですと、1.1mL をぎりぎりまで安心して補充できます。記録によれば前回の補充は昨年の3月でしたので、ほぼ1年間、無補給で使えたことになります。



これで、またしばらくは大丈夫でしょう。それにしても、インクが自然乾燥しにくいというのは、万年筆にとっては画期的な改善だと感じます。同社のスリップシール機構というのは、ペンのお値段にかかわらず実際的なメリットがあるようで、ありがたい限りです。


 (このインクで書いたページのサンプル)

(*1): クラシックインク「カーキブラック」と「カシスブラック」を混ぜたら〜「電網郊外散歩道」2020年10月
(*2): 混色した古典インクを気に入ったので増産してプレジールに〜「電網郊外散歩道」2020年11月


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