電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

万年筆の書き味と日常的な使いやすさ・使用頻度は必ずしもイコールではない

2013年09月16日 06時02分32秒 | 手帳文具書斎
複数の万年筆を使っていると、どうしても使用頻度に偏りが出てきて、日常的な使いやすさ・使用頻度とそれぞれの万年筆の書き味とは必ずしもイコールではないと感じます。

たとえば、スリップシール機構のおかげで乾燥しにくいプラチナ社の廉価万年筆プレッピー(Preppy)は、そのチープな外観と1本200円というお値段から、きわめて安直に持ち出すことが多く、また細字のために手帳に記入することも少なくなく、日常的な使用頻度は高いものがありました。現在、同社の#3776ブルゴーニュを入手しましたので、若干事情は変わってきましたが、それ以前の状況は、滲みにくく裏抜けしにくい同社の古典ブルーブラックインクの特性もあり、書き味を云々する以前に便利さが優先しておりました。

これに対して、自宅のデスクワークで使うことが中心のパイロット社のカスタムは、中字であることや、「紺碧」インクがかなり用紙を選ぶこと等の理由で、使用頻度はあまり高くはなりません。書き味だけから言えば、最も長く使ってきた万年筆であり、自分の書き癖によく馴染んでいるのですから、そういう事情で、使いやすさの観点からは上位には来ないようです。

万年筆の書き味と使いやすさ・使用頻度は必ずしもイコールではない。むしろ、用途やスタイルに適したものが使いやすく、またよく使われる、ということのようです。

今後は、滲みにくく裏抜けしにくい古典ブルーブラックインクを使ったブルゴーニュが、プレッピーに置き換わる形で、上位に来るようになるものと思われます。


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2 コメント

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Unknown (四季歩)
2013-09-18 20:10:56
いやあ、色々と持っていますね・・・・・
と眺めていたら、ビックリしました(笑)

一番手前のは、モルツの樽で作ったやつですよね。

実は、私がまだ仕事をしていたときに、社内の
品質向上運動で、スローガン募集の景品にしたものです。
出入りの文具屋さんに相談したら、割と手ごろな値段で、
ネーム入りで作ってくれました。
実に懐かしいです。
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四季歩 さん、 (narkejp)
2013-09-19 18:17:03
コメントありがとうございます。一番手前のボールペンは、ご指摘のとおり、Jetstream インサイド・ピュア・モルトという製品です。これは、たいへん使いやすいですね。社内のスローガン募集の景品にしたとのこと、名入りのペンをもらった人は、きっと喜んだことでしょう。書きやすいうえに、なかなか便利なものです。
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