電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

コレルリとヴィヴァルディ、ヘンデルとバッハ

2008年07月12日 06時57分32秒 | クラシック音楽
どの時代にも、好敵手と見なされる組合せがあるものです。当方の年代では、さしずめ大鵬と柏戸、ニチボー貝塚とソ連、といったところでしょうか。

今、磯山雅さんの『バロック音楽~豊かなる生のドラマ』というNHKブックスを読んでいますが、この本によれば、バロック時代には、コレルリとヴィヴァルディというのもありそうです。コレルリは豪華な響きの合奏協奏曲、ヴィヴァルディはソロ・コンチェルトで評価されています。さらに時代が下ると、コレルリを引き継ぐヘンデルと、ヴィヴァルディを尊敬し自分のものとしたバッハ(*)、という図式がなりたつかも。もちろん、バッハについては「すべての流れは大海に注ぐ」ことも承知していますが、ごくおおざっぱに言えば、ということです。

私は、どちらかといえば、柏戸~ニチボー貝塚~ヴィヴァルディ~バッハというのがひいきですが、もちろん大鵬あっての柏戸、ソ連あってのニチボー貝塚ですので、コレルリとヘンデルの音楽の魅力をじゅうぶんに認めた上での話。これら「好敵手」の「取組」は何度鑑賞してもいいものです。

(*):「バッハは、二十代の終わりにヴィヴァルディの協奏曲と出会ったことにより、音楽の書き方が大きく変わるほどの影響を受けた。」磯山雅『バロック音楽』(NHKブックス)、p.138より。

写真は、しばらく好んで聴いている、そのヴィヴァルディとコレルリのCDです。

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