電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

今年のサクランボの反省

2020年06月27日 06時01分28秒 | 週末農業・定年農業
今年のサクランボは、例年と比べても、なかなか大変なシーズンでした。春先の新型コロナウィルス禍により、ずっと来てもらっている雇い人の人たちから今年は行けそうにないと言われ、さらに自分自身が専業農家の立場からフルタイムの勤め人の生活に逆戻りしたために、今年はサクランボはダメだろうといったん諦めたのでした。ところが、コロナ禍がなんとか収まってきて、緊急事態宣言も解除になり、雇い人の人たちからも「行けそうだ」と連絡があり、急転直下、例年通りに収穫できることになりました。



それでも、私は二足のわらじでやるわけですから、土日はともかく平日の負担はすべて妻にかかります。そのため、例年6月初旬に私たちだけで収穫し出荷している早生種「紅さやか」はほとんど出荷できず。主力の「佐藤錦」も、私の労働力が一人分減ったのに加えて、雇い人の皆さんの都合で従事日数が一日少なくなったために、出荷量が昨年よりもさらに減ってしまいました。また、勤め人の悲しさ、曜日に左右されて降雨前の適時防除ができない。灰星病等を適切に抑え込むことができたのかどうか、今年は少々弱気になっております。



(双子果に加えて三つ子果も発見)

せっかく美味しそうに熟してきたサクランボをぜんぶ収穫できないのはなんとも口惜しいのですが、引き受けた仕事をサクランボを理由に放り出すわけにはいきませんので、収穫し残した実は、鳥たちがほとんど処分してくれると諦めるしかありません。

もう一つ、作業面から。
農協への出荷は例年通りで問題なくできました。親戚や友人知人等への宅配は、昨年までのご近所集配店では送料をまとめて精算する方式ですので、請求書もすぐに発行できません。そのため今年はクロネコ・メンバーズを利用してみましたが、こちらはもっと問題ありと感じました。

  • クロネコメンバーズが使える営業所には、シーズン中、大産地らしく多くの依頼が集中するため、かなりの待ち時間が発生し、ご近所集配店のほうがスムーズで時間的には助かる。
  • 保存されたデータをもとに、送り状を自宅で印刷できるのはありがたいが、印字された文字が小さすぎて老眼には読みにくい。実際、今年は 2kg 送るべきところを 1kg 送ってしまったケースが発生しました。実際、妻がだいぶ落ち込みました。

そこで、途中から再びご近所集配店に依頼する方式に戻して、「まとめて精算」を待つことに。




それでも、孫たちや親戚友人知人から喜びの声が届くと、苦労の甲斐があったと嬉しくなります。サクランボ農業がなければ生活が成り立たないわけではないのだから、全面的にやめてしまえば楽なのかもしれませんが、やっぱりこれが生産者の喜びなのだろうなあと感じているところです。最後に、とにかく妻に感謝! これ、大事(^o^)/

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