電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ボッケリーニ「ギター五重奏曲第7番G.451」を聴く

2017年07月04日 06時03分32秒 | -室内楽
クラシック・ギターと弦楽四重奏では、撥弦楽器と擦弦楽器のせいか、音量にだいぶ差があります。ともすると、音の小さなギターが隠れてしまい、うっかりすると弦楽四重奏曲と間違えるほどです。とくに、通勤の音楽として選んだ時など、ロードノイズの中で聞いている時にはその傾向が強く感じられます。今回、選んだCD(NAXOS:8.550731)に収録されたボッケリーニ作の三曲の中では、第7番ホ短調、G.451というギター五重奏曲が、比較的はじめからギターの出番をちゃんと作ってくれているようで、繊細なギターの音色を楽しむことができます。

もちろん、ギター・ソロのCDを選べば、クラシック・ギターの音色は楽しめるわけですが、ギターと弦楽四重奏という組み合わせも、室内楽としてなかなか興味深いものがあります。本当は、「ボッケリーニのメヌエット」を含む「弦楽五重奏曲 ホ長調、G.275」を取り上げるつもりでいたのでしたが、何度も繰り返し聴いているうちに、抑制気味のカルテットとギターとのバランスの良さなどから、ギター五重奏曲第7番のほうを取り上げてみようと考えました。

第1楽章:アレグロ・モデラート。
第2楽章:アダージョ。
第3楽章:メヌエット。
第4楽章:アレグレット。

ちょいと感傷的なところもある、優しくチャーミングな曲、演奏です。

演奏はゾルターン・トコシュ(guit.)、ダニュビウス・カルテットで、1992年の8月17日〜21日に、ハンガリーのブダペストにあるユニタリアン教会で収録されたデジタル録音です。
参考までに、演奏データを示します。
■トコシュ(guit.),ダニュビウス・カルテット盤
I=7'48" II=3'09" III=4'08" IV=5'28" total=20'33"

YouTube にも、この曲がありました。権利処理が怪しいCDのものは避けて、たぶん学生さんが自分たちで撮影したものであろう、映像付きのものから、第1楽章。カメラワークは、まあご愛嬌でしょう(^o^;)>poripori
Boccherini Quintet No. 7 in E minor - I - Allegro Moderato (G.451)

次は第2楽章です。
Boccherini Quintet No. 7 in E minor - II - Adagio (G.451)

こんな感じで、第3楽章も第4楽章もアップされています。ちょいとたどたどしい感じもありますが、私には馴染みの薄いギターとカルテットの関係なども、映像のおかげでわりにわかりやすいです。

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