電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

老母の診断結果と再入院のこと

2017年07月21日 06時01分12秒 | 健康
足のむくみが発端となり、息切れや疲れやすさ、動悸と冷や汗などの症状で、急に調子が悪くなった老母は、うっ血性心不全という仮の診断で入院し、精密検査をしていましたが、詳しい検査結果により、大動脈弁狭窄症という確定診断となりました。この病気は、無症状での経過時間が長く、症状が現れると急速に弱り、二年以内に命を落とすという調査結果があるそうです。老母の場合はまさにこれで、超音波による画像を見ると、左心室から左心房に拍出する大動脈弁が石灰化し、開口面積が0.3cm2しかない状態だそうです。これでは、血液を送り出すポンプの負担が大きく、心筋もだいぶ弱っているそうで、心音では判断がつきにくい状態になっていた、とのことでした。また、動画で心臓の拍動がリアルに見えることや、カラーで色付けられて僧帽弁から逆流が認められることなど、様々な情報がえられることに驚きました。画像診断技術の進歩はすごいものです。

また、血流速の最大値が4mということから、経過観察や内科的治療の段階ではなく、さりとて90歳という年齢や現在の体力・健康状態からみて、外科的治療が適用できるわけもなく、経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)の方向で進むこととなりました。太股の付け根からカテーテルを挿入し、心臓の大動脈弁の位置に到達したら、バルーンを膨らませて生体弁を留置し、カテーテルを抜き取る、という処置だそうです。担当医が説明してくれた内容はたいへん明快でわかりやすく、老母本人も納得しておりました。

もちろん、石灰化した弁が開くときに反動で心内部を傷つけ出血する場合があるなど、それなりにリスクはあるようですが、老母のデータを見るとかなり重症の段階だそうで、悠長に待っていられる状況にはないらしく、仙台市の某病院に紹介状を書いてもらい、急遽、本日入院のはこびとなりました。このあたりの手配はたいへん迅速丁寧で、担当の先生に感謝しているところです。

そんなわけで、本日は仙台行きとなります。買い物でお出かけするならうれしいけれど、入院のために仙台行きとなるのは、あまりうれしくはありません。ですが、これまでの経過は、お医者さんの職業的良心のありがたさを痛感するものです。感謝しながら運転して行きたいと思います。

【追補】
お医者さんの説明によれば、今はバルーンを膨らませなくても大丈夫になっているそうです。

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