電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

子供向けの実用書は大人にもわかりやすい〜ジャガイモの育て方

2024年05月03日 06時00分04秒 | -ノンフィクション
図書館で子供用の書架の前を通った時に、日本十進分類法で「農業」のコーナーがあるのに気づきました。へえ、子供向けの農業書って、どんなものがあるのだろうと立ち止まり、眺めていたら、ポプラ社の『めざせ!栽培名人〜花と野菜の育てかた』というシリーズを見つけました。この第14巻、『ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ』という巻を手に取ってみたら、図解と簡潔な説明がポイントを抑えたもので、実にわかりやすいものです。これはいいものを見つけたと喜び、第15巻『ダイズ、ソラマメ、インゲンマメ』とともに借りてきました。

当方、サクランボや桃など果樹農家としては週末農業の時代を含めてすでに15年のキャリアがありますが、野菜作りに関してはまだまだ新米です。ようやくジャガイモの植え付けが終わり、芽が出てきたばかりで、これからの作業スケジュールに見通しを持ちたいと思っていたところでしたので、たいへんありがたいものです。

以下、ジャガイモの内容に関して、気づいた点を列記しておきましょう。

  • 種芋の植え付け直後には水やりが大切。その後は自然の雨だけで育つ。水をやり過ぎると腐る。
  • 植え付けから1ヶ月ほどで芽かきをする。芽かきのコツは、残す茎の根元(土)を片方の手でしっかり抑え、他方の手で抜き取る茎を斜め上方に引き抜く。
  • 芽かき後1週間ほどで追肥を行う。畝の肩に化成肥料をまき、クワで土とよく混ぜた後に株元に6〜7cmの高さに土寄せする。

  • さらに2週間後に2回目の追肥と土寄せをする。最終的に土が25cmくらいの高さにする。
  • 花が咲いたら摘む。
  • 植え付けから3ヶ月位で葉や茎が黄色くなってきたら収穫できる。晴天が2〜3日続き、土が乾いた日を選んで収穫する。雨の日に収穫すると、腐る。
  • 収穫したイモは土の上で半日ほど乾かしてから運び、風通しの良い日陰でよく乾かして保存する。カゴなどに入れて風通しの良い暗所に保存する。

ということのようです。

うーむ、種芋の植え付けはこれまでもできていますので、実用的にはほぼこれで足りるでしょう。病虫害はありえますが、ナス科の常で連作障害が起きないように4〜5年周期で場所を変えて植え付けしていれば、それほど問題になるようなこともないのでは。

日本農業教育学会監修、図書館用特別堅牢製本図書だそうです。文字も大きく、老眼でもすごく見やすくありがたい。次はサツマイモについてまとめてみましょう。


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2 コメント

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Unknown (I.SATO)
2024-05-03 07:16:24
電網郊外散歩道さん>馬鈴薯の収穫作業の手伝いに出掛けますが、農作物は作るのに手間がかかるものなのですね。子供向け農業本は学校の副教材で使うことも必要と思いました。既に使っているのかな・・・。
I.SATO さん、 (narkejp)
2024-05-03 07:40:58
コメントありがとうございます。よく知らない分野は子供向けの本を読むと概要をつかむのが早いので重宝します。同様に、免疫に関する知識をアップデートするのに、NHK高校講座の動画も有益でした。
農作物は、出荷できるレベルでちゃんと作ろうと思うと、大変な手間がかかるものですね。適当に作ってもできることはできるのですが、見た目も味もそれなりにしかできません(^o^)/
要するに、光合成量を収穫物にいかに集中させるかがポイントのようです。

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