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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

「イギリスのヴィオラ作品集」を聴く

2017年02月21日 06時00分59秒 | -室内楽
ここしばらく、通勤の音楽で聴いていたのは、過日ワゴンセールで入手(*1)したばかりのナクソスのCDから、「イギリスのヴィオラ作品集」でした。英国音楽については、これまであまり聴いてこなかったのに加えて、地味なヴィオラ作品集というのですから、これはもう、いたってレアな音盤と言えるかも。収録された作曲家と作品は、次のとおり。

  1. ブリス ヴィオラ・ソナタ (1933)
  2. ディーリアス ヴァイオリン・ソナタ第3番 (1930)、ヴィオラ編曲:Tertis (1932)
  3. ブリッジ ヴィオラとピアノのための小品集
      エニコ・マジャール(Vla)、今井正(Pf)
      NAXOS 8.572407

Wikipedia によれば、アーサー・ブリス(1891-1975)は、王立音楽大学で学び、第一次世界大戦に従軍後に復員して作曲活動に入った作曲家だそうで、ストラヴィンスキーやドビュッシーの影響を受けつつ、エルガーとも親交を結び、その影響も受けているのだそうです。
二人目のディーリアスについては、これまでロ長調のヴァイオリン・ソナタ同第1番など、ヴァイオリン・ソナタを何曲か記事にしており、この三人の中では最も親しみがある作曲家です。しかも、ヴァイオリン・ソナタ第3番をヴィオラに編曲したものだそうで、「どーりで聴いたことがあると思った!」 第3番のソナタは、不思議な雰囲気を持った佳曲で、ヴィオラの音色にもよく合うようです。
三人目のブリッジは、ヤンネ舘野さんのヴァイオリン・リサイタルや、プレシャス・カルテットの演奏会などで、「メロディ」や「ロンドンブリッジ・エアー」などを聴いていますが、たぶんCDは初めてだろうと思います。チャーミングな小品集です。

当方にとっては、ヴァイオリン・ソナタ集で聴いたことがあるディーリアスの印象がどうしても強くなってしまいますが、イギリス音楽のヴィオラ作品集という企画はなかなか楽しめるものでした。

(*1):某日、音楽CDのワゴンセールに遭遇~「電網郊外散歩道」2017年2月

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