電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

日新製薬プレゼンツ~山形交響楽団サンクス・コンサートを聴く

2016年02月04日 06時05分05秒 | -オーケストラ
先に山響定期演奏会で入っていたチラシの中に、2月3日(水)夜に天童市民文化会館で開催される演奏会のものがありました。なんでも、申し込むとペアで招待してくれるのだそうな。それではというわけで、ハガキで申し込んだところ、見事に当選いたしました(^o^)/

で、妻と二人で行ってきました。日新製薬プレゼンツ~山形交響楽団サンクス・コンサートです。



前半は、「今、名作映画が甦る」と題した選曲で、

  1. シベリウス 交響詩「フィンランディア」
  2. ヴェルディ 歌劇「椿姫」第1幕への前奏曲
  3. 久石譲 「おくりびと」のテーマ
  4. ヨハン・シュトラウスII世 ワルツ「美しく青きドナウ」
  5. ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調Op.92第1楽章

というものです。冒頭の「フィンランディア」は、隣席の小学生くらいの男の子が、ゲーム機をやめて思わずステージに集中するほどの迫力で、次の「椿姫」第一幕の前奏曲は、弦楽セクションを中心とした繊細な表現に思わず引き込まれます。
「おくりびと」のテーマは、指揮の飯森範親さんがピアノを弾き、小川和久さんがチェロを奏する形で、映画の場面を思い出します。ウィンナ・ワルツはやっぱり楽しいですし、ベートーヴェンの7番の1楽章は、今やすっかり映画「のだめカンタービレ」のテーマ曲になってしまいました。
映画の中のクラシック音楽という点では、私が観たことがあるのは「おくりびと」と「のだめカンタービレ」だけで、歌劇「椿姫」はゼフィレッリ演出のオペラ映画「ラ・トラヴィアータ」を観たことがあるくらいです。司会の板垣幸江さんが解説してくれた「ダイハード2」や「プリティ・ウーマン」などはまったく不明。でも、親しみやすい選曲に、妻と二人で大いに楽しみました。

15分の休憩の後は、「オーケストラ~名曲の花束」と題した後半のプログラムです。

  1. ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編) 交響詩「はげ山の一夜」
  2. ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」第1楽章
  3. ヨハン・シュトラウスII世 ワルツ「春の声」
  4. スメタナ 連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」

「はげ山の一夜」では、足達さんのフルートと小松崎さんのピッコロにフルートがもう1本追加されるなど、編成が拡大しての演奏です。鐘の音でチューブラー・ベルも。スネアにドラに、シンバルは何種類もあるなど、パーカッションを見ているだけでもおもしろい(^o^)/
この曲では、シンバルが隠し味的に細かく入っていることに、今さらのように気づかされました。
「田園」第1楽章では、弦セクションの音の爽やかさとともに、川上さんのクラリネットの音が、格別に印象的です。ブラ~~ヴォ!
「わが祖国」は大好きですが、「モルダウ」はやはりいい曲ですね~。フィナーレにふさわしい曲目でした。

集まった聴衆の人数がすごかった。ぎっしり満員で、通路わきに補助席も出ました。無料招待というのはたしかにありますが、それにしても日新製薬(*1)の冠+名曲コンサートの集客力はすごいものです。アンコールで演奏した「ラデツキー行進曲」の盛り上がり、大人数の拍手の大きさ、威力はすごかった。山響を応援してくれるこういう企業がもっと出てほしいものだと思いました。良い演奏会でした。

(*1):日新製薬の社長さんの紹介と会社概要

コメント (2)