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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

サクランボの収穫が終わったら映画「小川の辺」の先行公開を観よう

2011年06月11日 06時29分48秒 | -藤沢周平
いよいよサクランボの収穫シーズンです。仕事は従来の倍は多忙になっていますので、平日はほとんど雇人の皆さんにおまかせするしかないのですが、なんとか無事に収穫と出荷を終えたいものです。
そして、サクランボの収穫が終わったら、藤沢周平原作の映画「小川の辺」を観るのが楽しみです。6月第3土曜日の18日から、撮影の舞台となった山形県で先行上映が開始されるそうで、我が家にも老母の老人クラブ経由で(^o^;)チラシが回って来ました。近所のお爺ちゃんは、さっそく予約手配したそうな。ふーん、80代の老人を映画館に向かわせるほど、藤沢周平作品の人気はすごいのかと、認識を新たにしました。

『闇の穴』に収録された原作(*)は、利かん気の妹を持て余す兄に対して、奉公人の新蔵の秘めた思いや、新蔵の言うことは聞き分けるという勝気な妹・田鶴が印象的な短篇です。たぶん、田鶴さんは、新蔵が好きだったのだけれど、江戸時代の身分制度の下では、奉公人と恋仲になることなど許されなかったのでしょう。このあたりの抑制された表現が、映画ではどのように描かれるのか、そのへんも見ものです。今から楽しみです。

(*):藤沢周平『闇の穴』を読む~「電網郊外散歩道」2009年8月
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