電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

小型スピーカに向いた音楽・不向きな音楽

2008年05月10日 05時35分34秒 | クラシック音楽
どうも、ラジカセやパソコン用などの小型スピーカに、向いた音楽と不向きな音楽があるようです。カーステレオの場合は、大型スピーカではありませんが、ほとんど信号のない郊外路を走るおかげで、かなり音量を上げることができますので、なんとか効果(*)のおかげで低音もかなり豊かに聞こえます。でも、アパートの室内では、そんなに音量も上げられず、いきおい小音量でもあまり不満の少ない曲目が中心になってしまいます。近ごろ実際に確かめた、小型スピーカに向いた音楽と不向きな音楽のリストです。

【意外にも小型スピーカ向きの音楽】
パヴァロッティ 「イタリア民謡集」 どこかのラジオから流れる歌声のようで、それはそれで楽しめてしまいます。
ベートーヴェン 「ヴァイオリン・ソナタ第10番」 ヨセフ・スークとヤン・パネンカの演奏、ピアノはとても十全とは言えませんが、音楽の魅力で、なんとか楽しめます。
サティ 「ピアノ曲集」 ピアノの音色は十全とは言えませんが、雰囲気だけは伝わります。

【間違いなく不向きな音楽】
レスピーギ 「ローマの松」 せっかくのオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の豊かな響きが、残念ながら安っぽいラジオの音になってしまいます。
ストラヴィンスキー 「ペトルーシュカ」 打楽器の連打の迫力や低音の咆哮が全然野性的に聞こえません。
クープラン 「修道院のためのミサ曲」 女声合唱は透明で美しく感じとれますが、せっかくのマリー・クレール・アランが演奏する Saint-Pierre Cathedral のオルガンの音が、なんとも不満です。
リスト 「ピアノ・ソナタ ロ短調」 低域不足のために、激しさや不気味さがない、無害化されたリストになってしまいます。

(*):フレッチャー・マンソン曲線~音響工学基礎知識
コメント