電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

F.クープラン「修道院のためのミサ曲」を聴く

2008年05月09日 20時13分18秒 | -オペラ・声楽
偶然に入手した外盤がとても良くて、気に入ることがあります。たとえばこのCD。大クープラン(*)ことフランソワ・クープランのオルガン・ミサの一つ、「修道院のためのミサ曲」です。フランスのエラートによる、1998年のデジタル録音。ただし、記載はフランス語です。あいにく当方はフランス語はちんぷんかんぷん、ラテン語にいたってはまるでわかりません。部分的にわかるところだけを日本語で。番号も、第何曲という呼び方でよいのか、これも不明です。

第1曲、無伴奏で歌われる女声合唱の美しさに思わず引きつけられる「Introit」。入祭唱と訳すのでしょうか。
第2~第6曲、マリー・クレール・アランのオルガンが登場し、女声合唱が Kyrie eleison と歌います。「キリエ」です。
第7~第15曲、女声合唱の出番はちょっとだけ。オルガンの名技をたっぷりと披露する「グロリア」です。
第16曲、「Offertoire」、奉献唱と訳すのでしょうか。オルガンにて。
第17曲、「Preface」、男声がソロで歌います。よく響く教会ですね。
第18~第19曲、オルガンと女声合唱による「サンクトゥス」。
第20曲、「Elevation」、オルガンがあまり威圧的でなく、どちらかといえば静かに響きを聴かせます。
第21曲、女声合唱だけで、「O salutaris hostia」。ラテン語みたいですね。
第22~第23曲、オルガンと女声合唱による「アニュス・デイ」。
第24曲、女声合唱による「Priere pour le Roy」
第25曲、「Ite missa est」

マリー・クレール・アランの演奏するオルガンは、Saint-Pierre Cathedral の histric organ だそうです。合唱は、Josep Cabre 指揮の Compagnie Musicale Catalane、CD は Erato の 3984-25507-2 です。

1690年に出版された、二つしか残っていないクープランのオルガン・ミサ曲、思わず頭を垂れるほど信心深くはありませんが、その美しさを讃えることには異論なしです。それにしても、音楽は素晴らしいのに、解説書が読めないのは辛いものがあります。ふだん当り前のように感じている日本語の解説書の価値を痛感(^_^;)>poripori

(*):フランソワ・クープラン

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