1月26日と27日に開かれる山形交響楽団の第178回定期演奏会に向けて、ベートーヴェンの交響曲第4番を聞いております。演奏は、もちろん(4番はこれしか持っていない)ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団、1963年の4月5日にクリーヴランドのセヴェランス・ホールで録音された、SONYの輸入盤CD(SBK48158)です。
第1楽章、アダージョ~アレグロ・ヴィヴァーチェ。ppで始まるゆっくりした精妙な出だしから緊張が高まり、全休止のあと沸き立つような速いテンポで主題が提示されます。このあとの一糸乱れぬ軽やかな統一感がたまらない。
第2楽章、アダージョ。タッカタッカタッカタッカというリズムがおもしろい。強弱を周到に描き分けた弦楽合奏が見事。オーケストラの編成規模が小さいためか、クラリネットの息の長い旋律とよくマッチしている。
第3楽章、アレグロ・ヴィヴァーチェ。ちょいとワクワク感がある始まり。途中、なんだか拍子が変わってるような気がするんですが。
第4楽章、アレグロ・マ・ノン・トロッポ。実にエネルギッシュで活気のある音楽です。べーさん、乗ってます。
この曲が作曲されたのは1806年といいますから、ベートーヴェン36歳です。30代なかばというと、当地の言葉で言えば「あがすけ盛り」。仕事も人生も、意気盛んな年頃です。で、しばしばやりすぎるところもある。ベートーヴェンの場合は、恋も作品もたいへん充実していたのだと思いますが、それだけにどうにもがまんのならないことも多かったことでしょう。R.シューマンはこの曲を「二人の北欧神話の巨人(交響曲第3番と第5番のこと)の間にはさまれたギリシアの乙女」と例えたそうですが、どうも優美なだけではない諧謔を隠しているようです。「傑作の森」と呼ばれる時代の、ギリシア彫刻のように優美だが実は鍛えられた筋肉を持つ女性像のような音楽であり演奏です。
■ジョージ・セル指揮クリーヴランド管
I=9'58" II=9'45" III=5'54" IV=5'56" total=31'33"
第1楽章、アダージョ~アレグロ・ヴィヴァーチェ。ppで始まるゆっくりした精妙な出だしから緊張が高まり、全休止のあと沸き立つような速いテンポで主題が提示されます。このあとの一糸乱れぬ軽やかな統一感がたまらない。
第2楽章、アダージョ。タッカタッカタッカタッカというリズムがおもしろい。強弱を周到に描き分けた弦楽合奏が見事。オーケストラの編成規模が小さいためか、クラリネットの息の長い旋律とよくマッチしている。
第3楽章、アレグロ・ヴィヴァーチェ。ちょいとワクワク感がある始まり。途中、なんだか拍子が変わってるような気がするんですが。
第4楽章、アレグロ・マ・ノン・トロッポ。実にエネルギッシュで活気のある音楽です。べーさん、乗ってます。
この曲が作曲されたのは1806年といいますから、ベートーヴェン36歳です。30代なかばというと、当地の言葉で言えば「あがすけ盛り」。仕事も人生も、意気盛んな年頃です。で、しばしばやりすぎるところもある。ベートーヴェンの場合は、恋も作品もたいへん充実していたのだと思いますが、それだけにどうにもがまんのならないことも多かったことでしょう。R.シューマンはこの曲を「二人の北欧神話の巨人(交響曲第3番と第5番のこと)の間にはさまれたギリシアの乙女」と例えたそうですが、どうも優美なだけではない諧謔を隠しているようです。「傑作の森」と呼ばれる時代の、ギリシア彫刻のように優美だが実は鍛えられた筋肉を持つ女性像のような音楽であり演奏です。
■ジョージ・セル指揮クリーヴランド管
I=9'58" II=9'45" III=5'54" IV=5'56" total=31'33"