音楽には、思わずウキウキしてくるようなタイプの曲があります。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲などは代表的な音楽だと思います。たとえばこの第5番「トルコ風」。
第1楽章、アレグロ・アペルト。オーケストラの堂々とした序奏のあと、ソロ・ヴァイオリンがもったいぶってひとしきりカデンツァ風のアダージョを歌い、その後にワクワクするような第1主題が現れる、という仕掛けが面白い。全体に躍動感あふれる音楽です。
第2楽章、アダージョ。優しく流麗な音楽です。
第3楽章、ロンド、テンポ・ディ・メヌエット。トルコ風の、という愛称は、この楽章の途中にある印象的な旋律から来るものだとか。一度聞くともう忘れられない部分です。
このところ聞いていたのが、先ごろなくなったアルミン・ジョルダンが指揮した、ピエール・アモイヤル盤。70年代の中ごろから、エラートがアルミン・ジョルダンのLPをたくさん発表しました。でも、当時はなかなか買えなかったのですね。全集分売ものと思われる(The Best Collection of Classical Music,CDMC-1048)このモーツァルトは、ゆるやかなテンポでありながらダルにならず、ヴァイオリンの高音と中低音を対比させつつ優しく流麗に歌うアモイヤルのヴァイオリンを支えています。1979年10月、スイスのクリッスィールにおけるアナログ全盛期の録音です。
参考までに、演奏データを示します。
■ピエール・アモイヤル(Vn)、アルミン・ジョルダン指揮ローザンヌ室内o.
I=10'23" II=11'11" III=8'36" total=30'10"
■ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)、レオポルド・ハーガー指揮オランダ室内o.
I=9'54" II=10'15" III=7'56" total=28'05"
■アイザック・スターン(Vn)、ジョージ・セル指揮クリーヴランドo.
I=9'35" II=10'50" III=8'42" total=29'07"
こうしてみると、カントロフ盤のテンポが特徴的です。こちらも快活で美音の演奏。1984年、アムステルダムのヴァールス教会におけるデジタル録音(DENON COCO-70454)。スターン盤(LP 20AC-1577)は、躍動的なヴァイオリンとシンフォニックとさえ言いたいほどのオーケストラが築く堂々たる演奏。1963年、クリーヴランドにおける録音です。
第1楽章、アレグロ・アペルト。オーケストラの堂々とした序奏のあと、ソロ・ヴァイオリンがもったいぶってひとしきりカデンツァ風のアダージョを歌い、その後にワクワクするような第1主題が現れる、という仕掛けが面白い。全体に躍動感あふれる音楽です。
第2楽章、アダージョ。優しく流麗な音楽です。
第3楽章、ロンド、テンポ・ディ・メヌエット。トルコ風の、という愛称は、この楽章の途中にある印象的な旋律から来るものだとか。一度聞くともう忘れられない部分です。
このところ聞いていたのが、先ごろなくなったアルミン・ジョルダンが指揮した、ピエール・アモイヤル盤。70年代の中ごろから、エラートがアルミン・ジョルダンのLPをたくさん発表しました。でも、当時はなかなか買えなかったのですね。全集分売ものと思われる(The Best Collection of Classical Music,CDMC-1048)このモーツァルトは、ゆるやかなテンポでありながらダルにならず、ヴァイオリンの高音と中低音を対比させつつ優しく流麗に歌うアモイヤルのヴァイオリンを支えています。1979年10月、スイスのクリッスィールにおけるアナログ全盛期の録音です。
参考までに、演奏データを示します。
■ピエール・アモイヤル(Vn)、アルミン・ジョルダン指揮ローザンヌ室内o.
I=10'23" II=11'11" III=8'36" total=30'10"
■ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)、レオポルド・ハーガー指揮オランダ室内o.
I=9'54" II=10'15" III=7'56" total=28'05"
■アイザック・スターン(Vn)、ジョージ・セル指揮クリーヴランドo.
I=9'35" II=10'50" III=8'42" total=29'07"
こうしてみると、カントロフ盤のテンポが特徴的です。こちらも快活で美音の演奏。1984年、アムステルダムのヴァールス教会におけるデジタル録音(DENON COCO-70454)。スターン盤(LP 20AC-1577)は、躍動的なヴァイオリンとシンフォニックとさえ言いたいほどのオーケストラが築く堂々たる演奏。1963年、クリーヴランドにおける録音です。