電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

シューマン「幻想曲」を聞く

2005年10月07日 21時17分41秒 | -独奏曲
週末の金曜日だが、明日はいつものように早出だ。やれやれ。しかし、明日を乗り切れば、どうにか連休に突入。もう少しの辛抱。今晩は、シューマンの「幻想曲」を聴きます。
1838年に完成したこの曲、もともとはベートーヴェンの没後10年の記念に、記念碑を建設する計画があり、その一助にと構想されたとか。どおりで、あちこちにベートーヴェンの曲らしき音型が出てくる。
LPの時代は、マウリツィオ・ポリーニの演奏を長く聞いてきた。シューマンのピアノソナタ第1番とカプリングされた、MG-2415 というレギュラープライス盤である。速いテンポで、さっそうと弾ききった演奏だ。とにかくかっこいい。昔はボンビー生活だったのに、よくまぁ高価なレギュラープライス盤など購入できたこと。好きだったのだね、若々しいシューマンの音楽が。
CDでは、ルービンシュタインの演奏を聴いている。録音はやや古くなっており、低音部の明瞭さにかけるところなど、おそらくステレオ初期の録音と思われるが、演奏を楽しむ上で支障はない。第1楽章、ゆったりとしたテンポで、夢見るように、しかし情熱的に演奏される。第2楽章、輝かしく堂々とした音楽。第3楽章、自由で夢見るような気分。気まぐれな点はお許しいただきましょう、と臆面もなく言ってのけるような、堂々たる演奏だ。今晩は、これで満足して早く休みましょう。

参考までに、演奏データを示す。
■ ポリーニ
I=12'06" II=7'50" III=10'39" total=30'35"
■ ルービンシュタイン
I=14'30" II=8'15" III=10'16" total=33'01"
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