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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

桃のヨーグルトとアイスコーヒーで一服

2023年08月14日 06時01分47秒 | Weblog
いつもは頑なにホットコーヒーを準備するのですが、さすがにこの暑さに負けてアイスコーヒーを準備しました。コーヒーのお供は、冷たいヨーグルトをかけた完熟の桃「あかつき」で、エネルギー源として少々ハチミツをたらしています。多忙な旧盆の日程の合間に、ほっと一息。



午後の昼下がり、路上で関東在住の小学校の同級生にバッタリ出会い、少しだけ立ち話をしました。夫君の実家が留守になったので、ときどき整理のために通っているのだとか。お盆のおかげで、懐かしい顔を見て話もできます。その意味では、良い慣習なのかもしれません。

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あまりの猛暑にご近所でお年寄りの葬儀が続く

2023年07月30日 06時00分13秒 | Weblog
ニュース等でも「命に関わる危険な暑さ」と報じられている7月末ですが、どうも高齢者にはほんとに厳しい暑さらしく、ご近所で葬儀が続きます。今日は午後3時から、明日は午後1時から。亡くなったのは80代後半と90代と高齢の方々ですので、決して若くして亡くなったというわけではなく、むしろ大往生と言って良かろうと思うのですが、別の高齢の母堂を介護する某さんによれば、施設でもこのところ亡くなる方が多いのだとか。やっぱり、観測史上例を見ないという7月のこの暑さは、高齢者には過酷な気候なのだろうと思います。



国連のグテーレス事務総長が、地球は温暖化の段階を過ぎて沸騰のレベルになってきているとの警告を発しています。報道によれば、北半球ではたしかにどこも大変な事態のようです。少し前は、同世代の中に「どうせオレたち年寄りは先に死ぬからいいんだ」などという無責任な言い方をする人もいましたが、どうやら私たち世代が存命のうちに、極端な気候の影響が現れて来つつあるような気配です。食糧危機なのか人口大移動なのか、それとも大規模気象災害なのか、今日明日すぐの話ではないけれども、パニックSF映画が得意とするようなたぐいの話が、どうも笑い話ではすまなくなってきているのかもしれません。うーん、真夏の夜の夢に終わってくれるといいのだけれど。

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近頃、うっかり予約を忘れることがあるので

2023年07月26日 06時00分46秒 | Weblog
床屋さんや歯科通院など、日時を予約できるのはたいへん便利でありがたいことなのですが、最近うっかり予約を忘れてしまうポカが続き、ボケるのはまだ早いと危機感を持っております。現役で多忙な頃は、スケジュールがかなりタイトで、予定をすっぽかしてはいけないと気を張っていたためか、あまりこの手のミスはなかったのですが、完全リタイアして気が抜けたのでしょうか。

要するに、朝の時間に一日のスケジュールを手帳で確認したり、昼の時間に妻と週や月の予定を調整したり、あるいは夜の時間に明日の動きをシミュレートしたりするというような習慣が崩れているということでしょう。ある意味、完全リタイア症候群とも言うべき事態なのかも。

これはマズイなあ。大きな失敗をしないうちに、もう一度、今の暮らしにあったスタイルを習慣化していかなければ。まずは、決まった時間に手帳を確認することだろうなあ。



うん? 「ヒミツ基地」で涼んでいる李白がなにか言っていますね。

うちのご主人、この間、床屋さんの予定を忘れ、歯医者さんの予約もすっぽかしたんだって。あわてて電話して謝って予約を変更してもらっていたけど、ドジだなあ。ボクはそんなことはしないぞ。朝は5時になると起きて「エサ〜!」と催促するし、食べた後はちゃんとトイレに◯ンコするんだ。



うーむ、残念ながら一言も無し(^o^;)>poripori

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書棚から抜き出した本・雑誌をブックオフに持ち込んだら

2023年07月21日 06時00分46秒 | Weblog
先日、雨の日に書棚から抜き出した本や雑誌を、ブックオフに持ち込みました。20点、360円。平均は18円でしたので、前回、2016年、母屋の一部リフォームを機に大量に処分した時(*1)は、計450冊で9,000円でしたので、平均は20円。今回はあまり高値のものがなかったということで、妥当なところでしょうか。ちなみに、2004〜5年頃の『Linux Magazine』と昭和50年の新潮文庫『大尉の娘』は値段がつきませんとのことでしたので、処分してくださいと置いてきました。

ところで、レシートの内訳を見てみると、意外だったのが

  • 農ガール、農ライフ (文庫本) 70円
  • 追憶の藤沢周平  (単行本)  50円
  • 藤沢周平・父の周辺 (同上)  30円
  • Linux 100%(vol.18) (ムック)  30円
  • フラット化する世界(上下) (単行本) 各5円

といったところでしょうか。単行本だから高く、文庫本だから安いわけではなさそうです。ある程度の人気があり再販が見込まれるものは価格がつき、時流に外れたものは5円というような形で判断しているのでしょう。いずれにしろ、おそらく読み返すことはない書籍や雑誌等を処分でき、書棚のスペースをいくらか開けることができましたので、良しとしましょう。

(*1): 母屋の一部リフォームを計画中〜「電網郊外散歩道」2016年2月

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山響・仙フィル合同演奏会チケット購入を失念していた

2023年07月20日 06時00分33秒 | Weblog
ダイアリーでスケジュールを確認していたところ、山響・仙台フィル合同演奏会のチケットを購入するのを失念していたことに気が付きました。これは大変! いつもの定期演奏会は定期会員として一括して送られてきますので、チケット入手を忘れるということはないのですが、その他の演奏会はうっかりするとウッカリします(^o^)/ さっそく山響チケットセンターに連絡して予約しました。曲目は、山響の規模ではなかなかプログラムに組むことが難しいフランス近代の音楽で、指揮はパスカル・ヴェロさん。これはぜひとも聴きたいところです。



どうせ雨降りで農作業もできませんし、今日か明日か、折を見てチケット入手ついでに買い物をしてきましょうか。軽トラック中心の生活になってしまい、愛車マツダデミオディーゼルXDもしばらく走っていないし、雨中のドライブも梅雨末期らしくて良いかもしれません。

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コーヒーと甘味〜娘から届いたDEAN & DELUCAのコーヒーとお菓子

2023年07月02日 06時00分21秒 | Weblog
サクランボの季節もそろそろ峠を越し、スモモ「大石早生」の収穫をしてみたら、サクランボと同様にこちらも例年の半分以下の収量で、やっぱり霜の害がたたっているようです。お天気のことですから誰のせいでもない。農作業が早く終わって良かったと思うことにしましょう(^o^;)>poripori




お嫁に行った娘のところから、コーヒー豆とお菓子が届きました。これはありがたい。コーヒー豆もお菓子も、DEAN & DELUCA というブランドのものらしいです。1977(昭和52)年にニューヨークのソーホーで始まったマーケットだそうで、いかにも都会風なデザインのお洒落なパッケージです。ちょうどコーヒー豆がきれたところで、カップに入っているのはUCCの117インスタントコーヒーでした。



「プチ・フィナンシェ」というお菓子の方はいろいろな種類が入っているようですが、どれがピスターシュでどれがアールグレイ・ノワゼットだか、判別が難しい。やっぱり若い人並みに視力と嗅覚が敏感でないと、微妙な違いは見分けるのが難しそうです。でも、まあ、おおむね美味しければいいんじゃない(^o^)/



サクランボ収穫後の「お礼肥」と呼ぶ施肥を終え、褐色穿孔病やカイガラムシ対策の早朝防除も終えて、「あかつき」など桃の収穫まではまだまだ1ヶ月ほどある、少しゆっくりできる時期。コーヒーと甘味に満たされる気分です。

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この頃の天気予報がよく当たる理由

2023年06月30日 06時01分34秒 | Weblog
昔の、と言っても昭和30〜40年代頃の天気予報は、新聞やラジオ・テレビで知るものでした。天気図があり、気圧配置や前線の位置などから全国予報が出され、各地の予報がそれに続く形でした。これを支えたのは、富士山頂気象観測所(測候所?)を初めとする有人観測体制で、毎日の観測のために富士山頂や各測候所に勤務する人々の苦労は大変なものだったことでしょう。毎日16時に、NHKラジオの気象通報で天気図にデータを書き込み、等圧線を引いて翌日の天気を予想した、そんな時代です。

ところが、昭和から平成に移行する頃の情報化の波は、ビジネスの世界だけにとどまりませんでした。さらにコンピュータ・ネットワークの進歩が拍車をかけ、気象観測体制に無人化・自動化の波が押し寄せます。富士山頂の気象観測が無人化されたのが象徴的な出来事で、各地で気温や降水量などのデータが無人で観測され、自動でデータが送信されるような形に移行していきます。当時の報道では、気象予報業務の合理化・人減らし政策の一環で、無人化により気象予報の精度が低下するのではないかと懸念されたものでしたが。

しかし、その頃、気象予報にコンピュータの導入が進み、シミュレーションの精度が次第に高まっていき、海外の各種気象データもネットワーク化されて加わっていくことによって、大規模シミュレーションも可能になっていきます。大きく見れば、その結果が最近の気象予報の精度の向上なのでしょう。

先日は、午前中は雨の確率が0%でしたが、午後は80%ということでした。お昼になったらやっぱり雨が降り出し、畑仕事から撤収して来ました。ここ数日の雨降りも予報どおり。台風の進路等によって、一週間先の予報が変更されることはありますが、今日明日の予報はほぼ当たるようになってきていると感じます。昔は、当たらないものの代表だった天気予報が、かなり精確に当たるものに変わってきていると感じます。

わがPCやタブレットのブラウザのブックマークには、yamagata-area というフォルダがあり、このトップに「山形地方気象台」のサイトが入っているのは、実はそんな歴史的背景があったのだなあと、空模様を見上げながら、しばし感慨にふけりました。

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表現には背景となる考え方があらわれる

2023年06月22日 06時00分50秒 | Weblog
サクランボが始まる前の話ですが、某地域行事で挨拶を頼まれました。また、別の機会に司会進行を頼まれました。いずれも下原稿(案)をいただきましたので、自分なりに少し変えて、なんとか無事にお役目を果たすことができましたが、その中の表現にいくつか気になるところがありました。

(1) 「させていただく」の乱用
 × 司会進行をさせていただく◯◯です。
 ◯ 司会進行をつとめます◯◯です。
(2) 「賜わる」は丁寧語か?
 ×ご挨拶を賜りますようお願い申し上げます。
 ◯ご挨拶をお願いいたします。

こうした行事では、ていねいな表現にすることは大切な心構えではありますが、「賜わる」というのは身分が上位のものから下位の者へ「下しおく」行為を、身分が下の者から見て表したもののように感じます。例えば挨拶する人が議員さんのような場合でも、本来は地域住民の代表者なのですから、「ご挨拶いただく」で充分にていねいになっているのでは。過剰にへりくだる人は、コイツ、腹に一物持っているな、と警戒されることもありましょう。自然体で、自然な普段着の表現が一番のように思います。

ちなみに、朱を入れて訂正した挨拶や司会進行の原稿は、担当の若い人にそっと返しました。来年度に参考にしてくれるといいのだけれど。

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飲食店の急激な電子化で高齢者は取り残され感があるのかも

2023年06月05日 06時00分52秒 | Weblog
コロナ禍に加えて最近の人手不足で、飲食店は急激に電子化されているようです。注文はタブレットのメニューから選ぶ形だったり、入店時にあらかじめ選んでから着席する形の店もあります。配膳ロボットが運んでくるのも珍しくなくなりました。

写真は、2006年6月、前年秋の直腸がんの手術の後、11月に退院してきた亡父が高所作業台車でリンゴの摘果をしている様子(*1)ですが、もし亡父が存命であれば、おそらくはこの急激な変化には相当に驚いたことでしょう。大正生まれの亡父と昭和生まれと自慢する亡母は、時折、夫婦で飲食店に出かけることもあったようですが、たぶん大正・昭和生まれのコンビだけではタブレットで注文はできないでしょうし、運んできてくれた料理を受け取って「OK」ボタンを押すことにも気づかないのではなかろうか。それを思うと、飲食店の、あるいは社会全体の急速な電子化・ロボット化で、ある年代以上の高齢者には、「取り残され感」があるのかもしれません。

(*1): 老父、すっかり元気になる〜「電網郊外散歩道」2006年6月

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今日からサクランボ収穫開始〜【業務連絡】今年も産直を実施

2023年05月31日 06時00分06秒 | Weblog
水田の水路にはとうとうと用水が流れ、田植えから1週間ほど経った稲はしっかりと根付いたようです。例年になく開花が早かった今年のサクランボも、いよいよ今日から早生種「紅さやか」の収穫を開始します。まだ助っ人は依頼せず、私たち夫婦だけの収穫・選果・出荷作業です。短い期間内にすばやく収穫を終えることができるかどうか、お天気と地域行事の日程しだい。しばらくは当地の医療機関も閑古鳥が鳴くのだそうで、サクランボの大産地らしいナイショの事情と笑ってしまいます(^o^)/

南の海上では台風2号が発達しながら北上しているようで、夏台風の常でおそらくは太平洋岸を進んで東に抜けるのかと思いますが、雨の影響は出るものと思われます。サクランボの熟する頃に雨が降られると、我が家のような露地栽培では実割れが増加して困りものですが、過去のデータでは佐藤錦の収穫時期にはまださほどの降水量にはならない見込み。霜の影響を大きく受けた晩生種の南陽、紅秀峰は、梅雨期の降雨にもろにぶつかります。さて、どうなりますか。



【業務連絡】 受付期間:5月31日(水)〜6月10日(土)

昨年まで、我が家のサクランボ「佐藤錦」や桃「川中島白桃」をお申し込みいただいている皆様、人手の見通しがつきましたので、今年も下記の要領でサクランボ「佐藤錦」の産直を実施いたします。

一昨年から採用した農協に出荷するときと同型のパッケージを用いて、
 ■A: 200gフードパック×8個入り1箱(1.6kg) 4,000円、送料別
 ■B: 200gフードパック×4個入り1箱(0.8kg) 2,400円、送料別
となります。差し支えなければ、どうぞお申し込みください。
その際は、例によって
 送り先:郵便番号、住所、氏名、電話番号、タイプ(A/B)、数量(箱数)
 差出人:郵便番号、住所、氏名、電話番号
を当方の @nifty のメールアドレスにお知らせください。
(念のため、受け取り不可能な日がある場合はお知らせください。)
なお、発送はクロネコ便で6月中旬を予定しています。


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コーヒーと甘味〜降雨で果樹園から撤収した後に「芭蕉最中」

2023年05月29日 06時00分44秒 | Weblog
五月も残り少なくなり、サクランボの収穫の準備をしなければいけない時期ですが、まだ川中島白桃の摘果が終わりません。ぎっくり腰もだいぶ良くなり、最後の追い込みです。それなのに昨日は午前中から雨がぱらつき、午後からは無情の雨が。仕方なく果樹園から撤収し、自室でホットコーヒーと甘味を楽しみました。今回は、山形市の松風屋の芭蕉最中(*1)で、大納言小豆、ごま、金時豆が入っている、ずっしりと重い巨大な和菓子です。



これが疲れて冷えた体にはとにかく美味しいのです。コーヒー豆はふつうにスーパーで売っているUCCのブレンドですが、コーヒーメーカーで淹れた熱いコーヒーと和風のモナカが意外にもマッチします。これだけ巨大な甘味ですので、コーヒーはもちろんブラックで、おかわりが必要です。簡易なデスクトップ PC-audio から、ライネッケの「ハープ協奏曲」(*2)が流れております。

(*1): 「全国最中図鑑」Vol.6 芭蕉最中
(*2): 久々に音楽CDを購入した〜山響定期演奏会の曲目から〜「電網郊外散歩道」2023年5月

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立場が人を育てると言われるが

2023年05月26日 06時00分31秒 | Weblog
よく「立場が人を育てる」と言われます。やんちゃ坊主が生徒会長になり、仲間をリードする立場になるとしっかりしてくるとか、平社員が管理的な立場になると経営的な視点でものが見えてくるとか、新米議員さんも経験を積み議長をつとめるようになると老練さも貫禄も付いてくる、というようなケースを言うのでしょう。たしかに、その立場になってはじめて接することができる情報もあれば、立場上、私的な感情を抑えて振る舞わねばならないことも多く、普段着の姿ばかりではない、フォーマルな受け答えや所作が板についてくるということもありましょう。

それにしても、です。人気番組が背景にあったとは言え、俳優からウクライナの大統領へという転身があり、さらにロシアが首都への攻撃を始めた時に「私はここにいる」というビデオ映像で国民の動揺を抑え鼓舞するという事態は、俳優としての演技力だけで説明できるものではなかろうと思います。マスコミの報道を通じて知ることしかできませんが、おそらく大統領という立場が、ぜレンスキーという個人を戦時の象徴として育てたのではなかろうか。もとはコメディの俳優が、笑顔を忘れたような表情で、苦しみや悲しみをぐっと呑み込んだような表情でカメラの前に立つのを見ると、氏の心が壊れませんように、忍耐と克己心に良い報いが早く訪れますようにと願わずにはいられません。

ぎっくり腰で安静にして寝ている時は、当面する仕事ではなく、漠然とさまざまなことを考えます。当ブログではふだん政治・時事ネタや仕事の話は封印しておりますが、今回は例外です。

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非常勤の業務引継ぎについて

2023年05月18日 06時00分29秒 | Weblog
退職後、頼まれて何度か非常勤の仕事を引き受けました。幸いに職場に恵まれて、楽しく仕事をすることができました。その際に、何度か業務の引継ぎを経験しましたが、私の方から引継ぎをするときは、こんなふうに心がけていました。

  • 業務引き継ぎの項目や内容が定められている場合は、それに従います。
  • 特に定めがない場合は、作成した文書やデータの所在とフォルダの一覧(スクリーンショット)をプリントアウトし、引継ぎ文書に添付します。
  • 受け取った紙文書等の綴りや作成した資料、業務記録(印刷またはノート)をそっくり後任者に引き渡します。
  • 非常勤どうしの引継ぎができない場合は常勤の職員に間に入ってもらい、文書で引継ぎをします。

非常勤ですので、それほど大量の引継ぎをするわけではありませんが、それでも後任者には喜ばれました。特に、日付順に時系列で記録した業務記録ノートは、参考になると喜ばれました。サーバ内のさまざまなフォルダに散らばったファイルを時系列で読み解き、業務の流れを組み立て直すのはけっこうたいへんな作業です。そんなときに、あらかじめ日付順に時系列で整理された業務記録というのは、たしかに役立つものでしょう。自分が便利なだけでなく、後から仕事をする人にも役立つように仕事をする、ということが大切だと思います。

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「泉のように」というけれど〜アイデアの源泉

2023年05月10日 06時00分56秒 | Weblog
難しい課題に直面した時、不思議なもので誰かが良いアイデアを出してくれることが多いものです。とりわけアイデアの豊富な人というのはいるもので、どこからか泉のように湧き出るのではないかと思ってしまうほどです。

写真は某所で地下水が湧き出すところですが、ご覧のとおりまるで普通の景色、何の変哲もない場所です。ところが、ここは湧水が途切れないらしい。あまり大量ではないけれど、流れが途切れることなく続いています。泉というのは、おそらく少量でもずっと湧水が続いていくことで窪地に水がたまり、水面が一定の広がりを持っているところなのでしょう。チョロチョロ少ない水量がずっと続いていることで泉として認識される。たぶん、派手にドバっと水が流れてあとは途切れるようなタイプの水源とは違う。地下の伏流水の規模と量によって、途切れない湧水が生まれるのでしょうから、たぶん人間のアイデアの出方も同じで、固定化されていない知識と経験が地下水のように蓄えられ、それが自由に組み合わされて発想されることで、アイデアが出てくるのではなかろうか。

【追記】
泉とはなんら関係がないのですが、ベートーヴェンのチェロソナタ第3番が聴きたくなりましたので、貼り付けます。無理にこじつければ、泉のように湧きいづる楽想! YouTube より、ロストロポーヴィチとリヒテルの演奏です。

Beethoven: Cello Sonata No. 3, Rostropovich & Richter (1961) ベートーヴェン チェロソナタ第3番 スラヴァ&リヒテル


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TV番組「ポツンと一軒家」が西日本に多い理由

2023年05月03日 06時00分43秒 | Weblog
人気テレビ番組「ポツンと一軒家」は、土曜の昼の再放送?を楽しく観ております。人里離れたポツンと一軒家を Google マップで探し出し、テレビクルーが訪ねて行ってそこに住む人の暮らしぶりや来し方などを取材するという内容で、さまざまな人生が見られてたいへん興味深いものになっています。ところでこの番組、どうも舞台が西日本に多く、東北地方など雪国ではあまり出てこないように感じます。実際にどうなのかは不明ですが、もしその感じ方が正しいとしたら、その理由はおそらく冬季の積雪量にあるのではなかろうか。

高橋義夫著『風吹峠』(*1)などに見られるように、冬の雪国では道路と除雪が生命線です。健康不安をかかえる高齢者の場合、降雪があっても確実に除雪される道路があってはじめて安心して暮らせるというものです。逆に言えば、住んでいる人がいる限り除雪をしなければいけない市町村の財政的な負担や人手の確保の問題も大きく、また実際に未明から除雪業務に従事する人たちの苦労も大きなものがあります。そういったことを知っているだけに、雪国の山間部に住む人たちは冬季間だけ山を降りる生活を選択するのでしょうし、やがて里暮らし、町暮らしが定着していくのでしょう。それが、雪国にポツンと一軒家が少ない理由なのでは。西日本では、比較すると降雪量が少ないために、こうした面が浮き彫りになってこないからなのではないかと考えています。

当地は、山形県内には珍しい人口微増地域ですが、その背景にあるのは、山間部や多雪地域から里暮らし、町暮らしに移行する人たちの存在でしょう。サクランボ畑やリンゴ畑が宅地に転用され、ちょっとした小規模ニュータウンに変わっていくのを見ると、そうした社会的な変化が静かに進んでいることを実感します。

(*1): 高橋義夫『風吹峠』を読む〜「電網郊外散歩道」2009年12月
(*2): 果樹園と宅地化、原野化〜「電網郊外散歩道」2019年6月

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