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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2021年150冊目『それ、勝手な決めつけかもよ?』は、自分の現在を起点にし、解釈を通して過去・未来を良い方向に変える

2021-06-20 15:46:20 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

17世紀、ヨーロッパで猛威をふるったペストの渦中に、ニュートンもいた。当時、大学生だったニュートン。

ペストによる大学の「休校期間」を「創造的休暇」と解釈していた。

大先輩のニュートンに学ぼう。解釈で可能性を広げたい。

今は直接会えない、だからオンラインに頼る。そうではなくて、オンラインでなら全国各地どこにいても距離を超えて集うことができる。

(はじめにより)

 

この本のテーマは〝解釈の仕方〟です。

 

・自分の現在を真ん中にして、過去を、そして未来を解釈していく。

・今ここにいる自分自身から、過去さえも、未来すらも変えることはできる。

・これから何が起ころうとも、どんな事態に直面しようとも、すべては解釈次第だ。

 

電通のコピーライターである著者が、自分の名前を解釈したり、自分の仕事に名前をつけたりする、面白いワークショップを用紙してくれています。ぜひやってみてください。

 

自分も、現在も、過去も、未来も、勝手に決めつけない捉え方・生き方を手にすることができますよ。

 

【my pick-up】

◎自己分析ではなく、自己選択として捉えてみよう

「自己分析」と言うから、まるで自分を顕微鏡でのぞいたりするような、一つの明確な答えが分析結果として存在するイメージを持ってしまう。けれど、それは違う。「自己選択」と思って振り返ればいいのだ。

営業の仕事をしてきた人であれば、なぜ商品開発の仕事ではなくて、その仕事を選んだのだろう?もしかしたら、カッコいい営業の先輩がいたのかもしれないし、人との交渉の中から仕事が生まれる熱ある瞬間が好きだからかもしれない。

一見無関係に、散らばっているように思えるそれぞれの取り組みも、やるかやらないか選んだ時の「理由」には、何かしらの共通点があるはず。選ぶ時にこそ、自分らしさが出るのだ。

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2021年149冊目『「職場の問題」30の解決法』は、リーダーシップを「精神論」ではなく、上司としての仕事力を身につける「方法」で考える

2021-06-20 15:35:15 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、職場の問題を解決するための〝30の方法〟をお伝えします。

著者からの提案は、これからの上司・管理職のスキルアップは、リーダーシップという「精神論」ではなく、上司の仕事を遂行する力を身につけるという「方法」で考えてほしいということ。

 

第1ステップ

職場の問題の真因を把握するために、部下の本音を聞き出すこと。

第2ステップ

部下に不利な影響が出ないように、聞き出した情報を社内で共有すること。

第3ステップ

部下の同意と会社の許可を得た上で、具体的に職場を改善すること。

 

「部下の本音を聞き出す」ことから始めれば、強力なリーダーシップがなくても、部下と信頼関係を築くことができると言います。

 

【my pick-up】

◎アポイントがないから「やらされ感」が出る

部下と面談をするときに、「今からちょっと面談できる?」「30分後に面談したいんだけど、空いてる?」などと一方的に声をかけてはいないでしょうか。部下の立場になってみると、これは非常に迷惑であることがわかります。部下なのだからいつでも上司の都合に合わせるべきというのは、傲慢に過ぎます。あらかじめアポイントを取らずに面談を始めると、部下は「やらされ感」を感じます。特に面談で重要な話をするときには、前もってアポイントを取るべきです。

◎面談では評価基準に適合する「事実」を確認する

日本の職場では、表だって成果を主張することに消極的な傾向があります。その割には「本当は頑張っているのだから、上司がもっときちんと見てほしい」「目立つことはないが、縁の下の力持ちとしての努力を評価してほしい」と思っている人も多いのです。しかし、具体的な成果を見たり聞いたりしない限り、どうにも評価しようがないのです。会社では、アピールが上手な人が評価されがちです。これは会社や上司が偏っているということではなく、単純に判断材料があったほうが評価しやすいという話です。正しく評価されるには、遠慮なく自分の実績をアピールすべきです。このことを、上司は部下にきちんとアナウンスしていきましょう。「私は毎日よく頑張っている」ではなく、「私はこの半期で○件の案件を成約させ、売上を○%伸ばしました」という事実を述べてもらう必要があるのです。

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2021年148冊目『超速』は、経営トップたちが実践している時間の整理・集中・加速の超具体テク

2021-06-20 15:21:46 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

原著は、フランスで2018年に刊行された『THE EXTRA HOUR』(さらなる時間)。

生産性オタクの3人が、世界中の起業家・CEO、300人以上に

「日常生活の中で、最も時間の節約になっていることを、1つ教えてください」

と聞きまくった、効率化の超具体テクが凝縮されています。

 

その要旨は、次の3つにまとめられると思います。

整理:作業を適切に行うために、上手に時間を割り当てる

集中:作業に必要なだけの意識を向ける

加速:作業をできる限り迅速かつ効率的にやり遂げる

 

時間術の本質は、生産性を向上させたことで浮いた時間を自由時間に換えること。

豊かな未来は、労働時間が少ない人のところにやって来るのです。

 

【my pick-up】

◎電話を「オフ」にする

話を聞いた起業家の何人かは、知らない発信者からの電話には出ないそうだ。また、多くの人が、さらに一歩進んで、電話にはまったく応答しないと話していた。これはある意味、理にかなっている。電話をかける人は、自分に都合がいいからかけるわけだが、着信側にとってはそうでない場合がほとんどだからである。電話をかける人は、実質的に、あなたの時間を奪っている。上司や重要な顧客からの電話なら取るべきだが、それ以外の場合には線引きをしよう。

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2021年147冊目『FREE,FLAT,FUN これからの僕たちに必要なマインド』は、「自分を導く」ことからリーダーシップは始まると理解できる

2021-06-19 17:13:41 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ベストセラー『1分で話せ』の伊藤羊一さんが、リーダーシップとマネジメントのあり方から、現場における実践方法までを体系化したものです。

 

3つのリーダーシップ

「自分を導く(Lead the self)」

「他者を導く(Lead the people)」

「社会を導く(Lead the society)」

自分を導くとは「自らの意思で選び、決断する」生き方で、「自分に対してリーダーシップを発揮する」ことです。

またリーダーは、自分を導いて生きるのと同時に、チーム(組織)さらには社会へと目を向けていきます。

 

リーダーシップの根本にある3つの価値観

「FREE」常識から解放され、ひとりの人間として自由に生きる

「FLAT」一人ひとりが、異なる意思を持つリスペクトされるべき存在である

「FUN」一人ひとりが意思を決めて生きられれば、楽しく幸せな社会になる

 

すべてのはじまりは自分を導いて生きる、というリーダーシップの本質をつかむことができる1冊です。

 

【my pick-up】

◎コロナショックを機に私のワークスタイルは激変した

実際に私自身も、ほぼ100%リモート(オンライン)で仕事をしています。その結果、私の場合はとにかくアウトプット量が増えました。これは通勤をはじめ移動時間、出張の往復などがなくなったことが大きな要因です。自由に使える時間が1日2時間程度は確実に増えたのです。リモートワークのおかげでとにかく仕事に集中できるというのがいまの私の実感です。

◎リーダーは「Why(存在意義)」を伝えよ

いまリーダーの立場にある人の多くが「Why(存在意義・ゴールに向かう理由)」ではなく、「WhatやHow(手段)」ばかり考え、話しているのです。そうではなく、リーダーこそが、自分の「譲れない想い」を持ち、それを言葉の限り、伝えなければなりません。

◎FLATな組織は、一人ひとりが「自分ごと」として働ける

これは私のスタイルですが、Yahoo!アカデミアチームのメンバーはみな、私がなにも答えをいわない、方向性もあまりいわないことを知っているので、全員が自分ごととして自分の頭から湯気を出しながら考えています。だから、力強い覚悟を持った企画がつくられ、実行されていきます。いくらゴールを共有していても、一人ひとりが「自分でやっていくんだ!」という覚悟と責任感を引き受けなければ、チームの仕事のクオリティは絶対に上がらない。逆にいえば、FLATであることは、メンバーに「厳しさ」を求める態度なのかもしれません。

◎あなたは「成果」を出すしかない

「成果を出す」ことは、具体的にどんな意味があるのか?それはたとえば、これまで3時間かかっていた作業を2時間でできるようになれば、時間が1時間余るということです。成果を出すことには、そんな単純な意味があります。もし1時間でできるようになれば、余った2時間で別の力を蓄えられます。その2時間を使ってさらに成果を出していけば、発言力が増していきます。発言力が出てきたら、仕事の精度が上がります。精度が上がると、心と体が楽になっていきます。そうして続けているうちに、自分の「想い」へ向かって着々と近づいていけるのです。

「全然楽にならないんだけど?」という人は、努力が無駄になっているのかもしれないし、単に努力が足りないのもしれません。また「努力しても上司に評価されるとは限らないよ」という人もいますが、私は成果を出すことと上司からの評価は、ほぼ同義でいいのではないかと考えます。わかりやくいえば、「評価されるような成果」を出せばいい。自分が本当に好きな仕事をやるために、まず評価を得ればいいのです。

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2021年146冊目『一瞬で社員の心に火をつけるシンプルな手帳』は、〝羅針盤経営〟を実現するポリシーやプラン・ルールの明文化

2021-06-19 16:58:54 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者がこの本で、社長や経営幹部、チームリーダーに伝えたいことは、北極星のようにブレない一点を目指す「羅針盤経営」です。

ブレない経営を行うと、無事に計画どおりに目的地までたどり着くことができます。

 

その際に問題となるのが、社長の考えていることや経営戦略・戦術を社員全体に伝えるための「ツール」がないこと。あるいは、現場の声を経営幹部が常に収集し、現場とのズレのない経営をするためのコミュニケーションツールとシステムが存在しないことです。

 

その解決法として本書では、様々なノウハウが書かれた「魔法の手帳」を作り上げることで、社内の不文律の文化を明文化し、社員に明確な目標とノウハウを共有することを目指します。これによって「羅針盤経営」が実現できるそうです。

 

魔法の手帳(経営計画手帳)の5つのコンテンツ

ポリシー:理念、ビジョン、フィロソフィーなど

スコア :長期事業構想、通期経営目標、各種数値指標

プラン :方針や施策

ルール :社内規定

ワード :社内用語と解釈

 

価値観や個性の違う人と組織を作って理想を叶えるのは容易ではありませんが、社長は理想を描くだけではなく、理想を実現するためのストーリーを言葉と数字で表現することが大切であると、本書を読んで改めて認識しました。

 

【my pick-up】

◎サービス残業を許す会社から優秀な社員は去っていく

短い時間で労力をかけずに成果を上げること。1分でも早く仕事をあげる社員は優秀であり、これからの社長は、こうした生産効率を上げる社員を評価する必要があります。レガシード(著者の会社)では基本的に月に45時間、人によっては30時間以上の残業はしてはならないと決めています。残業時間が規定時間を超えないよう自己管理できるように、毎日何時から何時まで働いたのかを、全社員がオンライン上で確認できるシステムが組んであります。当社では、21時以降の労働も禁止です。もし21時以降会社に残っていた場合は、始末書です。始末書の枚数は、賞与の査定に影響します。若い時に残業の習慣をつけると、年を重ねても同じ習慣で働いてしまいがちです。

◎経営責任のない社員が考えると経営計画は失敗する

自社が生き残る条件を、経営責任のない社員の意見を聞かないと立てられない社長は引退すべきだと思います。立場が違う者が、社長の立場になって考えることはできません。経営計画に時間をかけることこそ、最も有効な時間の使い方と言えます。経営計画をつくることが、そのまま利益を増やすことにつながるからです。

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