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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2021年36冊目『これからは入社5年経ったら、もう独立起業しなさい!』は、得意なことをビジネスとして具現化する第一歩を踏み出す

2020-12-22 13:23:03 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「どんな時代になっても会社にしがみつくことなく働き、そして自分らしく生きていくためのスキル」

それが、本書を通して学ぶことができる「独立起業力」です。

 

具体的には、今の会社に残るでも、他の会社へ転職するでもない、「入社5年目から独立する」という第3の新たな道へ進むことを提唱。独立起業することは「これまでの頑張りを自分の力で証明する手段」だと言います。

 

「入社5年目から独立」するために、最も重要なポイントとは?

⇒自分の「得意なこと」を理解し、ビジネスとして具現化するということ。

なぜ「入社5年目」が狙い目なのか?

⇒これから独立起業をする上で重要な「ビジョンが明確に見えてくる」こと、また「スキルが十分に身についている」ベストなタイミング。

 

もし、今の自分に自信がなかったり、理想とする働き方ができていないと思っていたら、あなたが本来持っている「得意なこと」を生かし切れていないのかもしれません。

 

【my pick-up】

◎とにかく「得意なこと」をベースにしよう

仮に「やりたいこと」があったとしても、それをそのままやろうとすると、経験や得意ではないことをしていまい、失敗することがほとんどだ。ベースになるのは「得意なこと」である。失敗してしまう一番の要因は、ズバリ「不得手なこと」をやってしまうからである。

◎人間関係を見直そう(時間の価値に敏感になる)

僕は、独立起業を考え始めた段階から、会社の人から誘われるような飲み会関係は一切断ってきた。その2~3時間があれば、自分をさらに成長させるための学びができるかもしれないし、有効な人脈をつくるための出会いがあるかもしれない。

◎コミュニケーション能力が高いとは「社交性が高い」ことではない

事実、僕自身のことを言うと、「物静かで、社交性の低い」部類の人間に該当する。4人以上のグループで会話をしようと思うと突然静かになるし、パーティや飲み会などの大勢で交流をするというシチュエーションがあれば、かなりパニックになるほうだ。ただ、そんな社交性の低い僕ではあるが、一対一のコミュニケーションに関しては、誰にも負けない自信がある。しっかりと目の前の人の話を聞き、相手の悩みを解決していくこともできる。

◎リモートワークには、丁寧なロジックが必要である

リモートワークでコミュニケーションを取る際には、しっかりと相手に伝わりやすくなるようなロジックが必要になる。つまり「わかりやすく、論理的に喋れるような工夫が必要」だということである。これまで感覚的な部分でなんとかなっていたコミュニケーションが通用しなくなり、これからはより論理的に伝わるコミュニケーションが重視されてくるということだ。

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2021年35冊目『より良く働くためのワークマネジメント』は、付加価値を生まない「仕事のための仕事」が日本では6割という事実をつきつけられた

2020-12-22 13:06:19 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

日本のビジネスワーカーが週に行っている「仕事の成果や付加価値を直接生まない、本来であれば排除可能な仕事」は、全体の59%に及ぶと算出されました。なんと6か国の平均の2倍を超える時間です。これを我々は「仕事のための仕事」と呼んでいます。

6か国中、最も長く働きながら、その6割は生産性の低い「仕事のための仕事」であるという事実、そしてそれを無駄だと気づいていない事実は、看過できない状況ではないでしょうか。(P.25~26)

 

このような事実に対し、本書では新しい価値を提供します。

具体的には「Asana」というサービスが紹介されています。Asanaはワークマネジメントのプラットフォーム(プロジェクト全体像の把握、コミュニケーションのシンプル化)、Airbnb、Facebook、Dropbox、Slack、Uberといったグローバル企業をはじめ、世界195か国の13万社以上に導入されています。

日本語版は2018年にリリースされ、日本航空、リコー、全日空、森ビル、ソフトバンクなど現在、有償版の顧客は1500社以上になっています。

Asanaの基本的な構造は、やることをチームや組織内にタスクとして登録するだけです。

 

著者の会社が提供するサービスの色彩が強い本ですが、日本の会社に蔓延する「仕事のための仕事」を根本からなくすという方向性は同意できます。

 

【my pick-up】

◎抜け出せない“CCメール地獄”

自分の仕事に直接必要ではない、ある意味無関係なメールが多い。キチンと内容のまとまったメールから、多くはその後に付随して発生する単なる会話のやり取りのようなチェーンメールまで、すべてのやり取りがCCメールとして自分の受信箱に送られ続ける煩雑さは、ほかの仕事で忙しい時期など、悲鳴を上げたくなるほどです。さらに悲劇なのは、一旦CCに巻き込まれたが最後、当該メールのやり取りが終息するまでCCメールは延々と届き続けるのです。結果として膨大な量のメールが日々延々と飛び交い、それに比例して1人1人が本来の仕事に充てるべき時間、結果的には組織全体がビジネスのために使うべき時間が、不必要なメール処理の時間として消費されてしまいます。やり取りの当事者ですら、メールのタイトルを読んだだけでは時として何のことだか判別がつかず、結局本文を読まなければ内容を把握できません。そんなCCメールの嵐に巻き込まれる人はいい迷惑です。

 

◎情報の共有化でCCメールの必要がなくなる

Asanaでは明確に、誰がその仕事をやるのかを決定し、その期限も含めて、必要な関係者全員で管理・共有することができます。タスクに関するすべてのやり取りはAsana上で展開し、その全体像をメンバー全員がいつでも閲覧可能なのです。結果的に、CCメールでこのやり取りを知らせる、という状況が発生しません。メンバー同士が非公開でやり取りした以外の情報は、すべて誰でも、いつでもアクセスできるのです。Asana上では基本的に、すべての仕事はオープンに展開するため、CCメールの出番はないのです。

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2021年34冊目『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』は、使えるロジカル思考が温かいストーリーで学べる

2020-12-22 12:51:18 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者の寺澤伸洋さんは、40歳の時にGAFAのうちの1社にシニアマネージャー(部長)として転職しました。

この会社の中で求められるものはロジカルさ、分析力、行動力、人を動かす力などのハイレベルなスキルセットです。

これらのスキルは前職に17年在籍していた間に学び、身につけたことが非常に大きかったそうですが、その17年間の中で最も寺澤さんが成長したのは20代半ばから30代前半に経営企画室、特にそこの本部長だったNさんに直接教えを受けた時だったとのこと。

 

この本は、そんなNさんが教えてくれた内容が会話形式でまとめられています。

 

毎日仕事中に部下である僕をホワイトボードの前に読んでは、ロジカルシンキングについて何時間も話してくれました。

どうすればそんなに美しいロジックツリーを描けるのか、どうすればそんなに抜け漏れなく物事を要素分解できるのか。まだ社会人になりきっていない段階で、こうした「物事の考え方」を教えてくれるメンターに出会えたというのは、僕の人生にとって、ものすごく価値のあることでした。

怒ったり、怒鳴ったりして人に仕事をさせるのではなく、まず仕事を始める前に立ち止まって適切に考える習慣をつけさせ、「考えることを『楽しい』と感じることが、仕事を始めるのに一番大事なことだ」と若かりし僕に教えてくれたNさんは、マネージャーとしても本当に素晴らしい方だったと思います。(はじめにより)

 

他業種や類似する事柄にまで思いをはせる水平思考や範囲を絞って深掘りをしていく垂直思考に必要なのは、想像力とその仕事における深い業務知識です。そうした想像力や知識は頭のよい人しか身につけられないものではなく、訓練や努力で誰もが身につけられるものなのです。(Nさんからのメッセージ)

 

これからロジカルな考え方や問題解決の仕方を学んでいくべき若い人たちはもちろんのこと、部下や後輩がいる方々にも、人材の育成という観点から本書は参考になるでしょう。

 

使えるロジカル思考が温かいストーリーで学べる、今までにない面白いロジカルシンキング本と言えるかもしれません。

 

【my pick-up】

◎人の仕事の結果を「○か、×か」の2択で見ないこと

人を見るときには、「100%には到達しなかったけど、80%くらいできてるよね」っていう視点を持ってあげないといけない。この発展途上の状態を意識的に、積極的に認めようとしてあげないと、人はどうしても「できたか、できなかったか」だけで判断してしまうんだよ。それって0%でも99%でも怒られるわけで、怒られる側にとってはすごく不幸なことだよね。逆に怒る側にとっても、100%しか認めないというのでは、まわりに対して怒ってばっかりになってしまうし、同時にまわりに対して不信感が募ってしまう。それが周囲にも伝わって、最終的に自分の信頼を下げてしまうことになってしまうんだよ。

◎現在の仕事ができるかどうかを基準に判断しないこと

「現在の課題」「中期の課題」といった視点の時間軸が違う取組みに関しては、特に気をつけなければいけない。現在の業務に詳しい人が中期の課題に適しているとは限らないし、中期の課題を考えている人が、現在の課題に適しているわけでもないんだよ。現在の業務課題の解決では、端的に言うと、知識が必要なんだよ。一方で中期の課題では、今はない新しい環境に思いをめぐらせる想像力、方向性を決めて新しい課題を設定する創造力、その課題を解決するために体制とスケジュールを決めて人を動かしていく力なんかが必要になるね。ところが、実際には現在の仕事ができる人を盲目的に中期の業務課題の担当に設定してしまい、うまくいかないことが多いね。

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2021年33冊目『ひらめきはスキルである』は、素材を集めることから始まる誰でも身につけられる思考術

2020-12-20 15:59:42 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「いつ、どこで、どんな瞬間でも、ひらめくスキル」を書いた本です。

ひらめきとは、見事なアイデアや考えを、魔法のように思いつくこと。画期的なアイデアだったり、誰もがあっと驚くようなものだったりしなければいけないと身構え、重く考えてしまうかもしれません。でも、始めは些細なひらめきでいい。

ひらめきは才能やセンスではなく、スキルだと言います。誰にでも身につけることができ、その人だけのオリジナルを生み出します。

 

「ひらめきの素材」が増えて「情報の扱い方」が上手になることで、情報と情報を自由に結びつけることができるようになる。これが本書で定義する「ひらめき」です。(P.182)

・染みついた常識を変える。

・学びを結果に変えるには、学んだ直後の30分以内に振り返りをする。

・「ひらめきの素材」を増やす。

・「ひらめきの素材」をもとに、「ひらめきのメモ術」で「思考のデータベース」を構築する。

 

「読書」「情報収集」「思考法」「お金の使い方」「習慣」「メモ術」「仕事術」これらの誰もがやっていることに、皆さんが知らない方法でひらめきのスキルを上げていきます。

それを実現することで、替えの利かない特別な存在になり、市場価値のある人材にレベルアップできると思います。

 

【my pick-up】

◎成果の出ていない人の主張に、耳を傾けない

やってしまいがちな間違いが、「聞くべき人」ではなく「聞きやすい人」に意見やアドバイスを求めることです。

結果を出している人は往々にして立場の高い人たちなので、むしろ「聞きにくい」相手です。「ちょっと恐れ多い」とか「迷惑がられるかな」と感じることもありますが、それを越えて意見を求めることが大事なのです。

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2021年32冊目『はじめての予算管理』は、管理職1年目で直面する予算管理を現場目線で解説

2020-12-20 15:50:40 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

これは予算を取りまとめる経理や経営企画担当者向けではなく、現場の管理職向けの内容です。

そういう意味では、各社各様で現場の実務に沿った予算管理ですので、会計知識が役立つ場面というのはそれほど多くありません。

会社にとって貴重な人材であり忙しい管理職の皆さんが、前任者の資料を活用したり、上司や経理とうまくやり取りすることで、予算管理に必要以上の時間や手間を取られないよう考慮されています。

 

近年あらゆるビジネス案件においてROI(Return On Investment、投資対効果)が問われるようになってきました。予算管理スキルは今後さらに注目されていき、管理職以下の一般社員にも必要とされる時代が来るでしょう。(P.199)

 

予算管理は、経理からの押し付けと捉えず、業務の課題発見や改善など各部署自らの実務に役立つことを理解しましょう。

 

【my pick-up】

◎予算達成のための期中の対応-費用を追加で使える場合

業績好調な企業の中には、費用を追加で使っておきたいという話が出ることもあります。気をつけなくてはならないのは、年度末日までに必ず納品またはサービスの実行をしてもらわないと、今年度の費用にすることができないことです。実際に、せっかく費用が使えるのに、動き出しが遅くて納品が間に合わなかったり、間に合わないので諦めたりするということも見かけます。

◎部門別PLにもある副作用-強すぎる当事者意識につながるおそれ

「費用を他の部門で全部持ってくれるのならやりましょう」

コストの押しつけ合いによる部分最適のせいで、全社最適につながらないケースです。予算管理方法が原因で、いわゆる「セクショナリズム」が発生し、会社の業績向上につながらないというのは、本末転倒です。

また、共通固定費の配賦というのは、社内だけのバーチャルな仕組みです。配賦方法にどれを採用するかで部門ごとの費用の金額が変わりますが、忘れてはならないことは、配賦対象の総額自体がまったく変わらないので、会社全体で見たら何も影響はないのです。何も生み出しません。総額が変わらないので、万人が納得する方法はありえないのです。過度にこだわりすぎないようにしましょう。

◎テレワークなどやり取りが制限されたケース

関係者から数字を出してもらえれば、メールなどのオンラインコミュニケーションでも十分対応が可能です。問題は、「数字を予定どおりちゃんと出してもらえるか」です。スケジュールを守ってもらうため、これまでは職場での突発的なミーティングや廊下ですれ違った際にもできた督促が、テレワークなど限られたやり取りの中では難しくなっていることに注意が必要です。

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