厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2021年33冊目『ひらめきはスキルである』は、素材を集めることから始まる誰でも身につけられる思考術

2020-12-20 15:59:42 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「いつ、どこで、どんな瞬間でも、ひらめくスキル」を書いた本です。

ひらめきとは、見事なアイデアや考えを、魔法のように思いつくこと。画期的なアイデアだったり、誰もがあっと驚くようなものだったりしなければいけないと身構え、重く考えてしまうかもしれません。でも、始めは些細なひらめきでいい。

ひらめきは才能やセンスではなく、スキルだと言います。誰にでも身につけることができ、その人だけのオリジナルを生み出します。

 

「ひらめきの素材」が増えて「情報の扱い方」が上手になることで、情報と情報を自由に結びつけることができるようになる。これが本書で定義する「ひらめき」です。(P.182)

・染みついた常識を変える。

・学びを結果に変えるには、学んだ直後の30分以内に振り返りをする。

・「ひらめきの素材」を増やす。

・「ひらめきの素材」をもとに、「ひらめきのメモ術」で「思考のデータベース」を構築する。

 

「読書」「情報収集」「思考法」「お金の使い方」「習慣」「メモ術」「仕事術」これらの誰もがやっていることに、皆さんが知らない方法でひらめきのスキルを上げていきます。

それを実現することで、替えの利かない特別な存在になり、市場価値のある人材にレベルアップできると思います。

 

【my pick-up】

◎成果の出ていない人の主張に、耳を傾けない

やってしまいがちな間違いが、「聞くべき人」ではなく「聞きやすい人」に意見やアドバイスを求めることです。

結果を出している人は往々にして立場の高い人たちなので、むしろ「聞きにくい」相手です。「ちょっと恐れ多い」とか「迷惑がられるかな」と感じることもありますが、それを越えて意見を求めることが大事なのです。

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2021年32冊目『はじめての予算管理』は、管理職1年目で直面する予算管理を現場目線で解説

2020-12-20 15:50:40 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

これは予算を取りまとめる経理や経営企画担当者向けではなく、現場の管理職向けの内容です。

そういう意味では、各社各様で現場の実務に沿った予算管理ですので、会計知識が役立つ場面というのはそれほど多くありません。

会社にとって貴重な人材であり忙しい管理職の皆さんが、前任者の資料を活用したり、上司や経理とうまくやり取りすることで、予算管理に必要以上の時間や手間を取られないよう考慮されています。

 

近年あらゆるビジネス案件においてROI(Return On Investment、投資対効果)が問われるようになってきました。予算管理スキルは今後さらに注目されていき、管理職以下の一般社員にも必要とされる時代が来るでしょう。(P.199)

 

予算管理は、経理からの押し付けと捉えず、業務の課題発見や改善など各部署自らの実務に役立つことを理解しましょう。

 

【my pick-up】

◎予算達成のための期中の対応-費用を追加で使える場合

業績好調な企業の中には、費用を追加で使っておきたいという話が出ることもあります。気をつけなくてはならないのは、年度末日までに必ず納品またはサービスの実行をしてもらわないと、今年度の費用にすることができないことです。実際に、せっかく費用が使えるのに、動き出しが遅くて納品が間に合わなかったり、間に合わないので諦めたりするということも見かけます。

◎部門別PLにもある副作用-強すぎる当事者意識につながるおそれ

「費用を他の部門で全部持ってくれるのならやりましょう」

コストの押しつけ合いによる部分最適のせいで、全社最適につながらないケースです。予算管理方法が原因で、いわゆる「セクショナリズム」が発生し、会社の業績向上につながらないというのは、本末転倒です。

また、共通固定費の配賦というのは、社内だけのバーチャルな仕組みです。配賦方法にどれを採用するかで部門ごとの費用の金額が変わりますが、忘れてはならないことは、配賦対象の総額自体がまったく変わらないので、会社全体で見たら何も影響はないのです。何も生み出しません。総額が変わらないので、万人が納得する方法はありえないのです。過度にこだわりすぎないようにしましょう。

◎テレワークなどやり取りが制限されたケース

関係者から数字を出してもらえれば、メールなどのオンラインコミュニケーションでも十分対応が可能です。問題は、「数字を予定どおりちゃんと出してもらえるか」です。スケジュールを守ってもらうため、これまでは職場での突発的なミーティングや廊下ですれ違った際にもできた督促が、テレワークなど限られたやり取りの中では難しくなっていることに注意が必要です。

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2021年31冊目『ライフシフト 10の成功例に学ぶ第2の人生』は、人生100年時代は1つのライフでは完結しないことを教えてくれる

2020-12-20 15:39:28 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、セカンドライフあるいはライフシフトの〝成功者〟10名が登場します。

 

1. 富士通⇒町おこし会社(「勝手気まま」のための入念な準備)

2. NEC⇒町長(親戚の一言で故郷の町長に)

3. 三井物産⇒民宿(53歳の決断)

4. ソフトバンク⇒大道芸人(突然の退職勧告をバネに)

5. 三洋電機⇒絵描き(ようやく本業を始めただけ)

6. 日航⇒喫茶店経営(妻の死と猛烈な孤独を乗り越えて)

7. 外資系金融⇒若手音楽家育成(理想と現実を結びつけた勝者)

8. キリン⇒大学野球部総監督(早期退職の決め手は「私の履歴書」「家族年表」)

9. 森ビル⇒介護ボランティア(会社で培ったノウハウを活かす)

10.弁護士の傍ら故郷でホテル経営(人生100年時代を睨んだ戦略)

 

この方々には共通項があると言います。

それは人生の舵を大きく切った人ばかりだという点です。もっとも転機となっていることは意外に些細なことです。ただ、その小さな屈折点を見逃さず、新たな人生を自らの力で手繰り寄せていることも共通しています。

 

本書を読むと、セカンドライフあるいはライフシフトの成功者は、錆び付いた「私だけの勲章」を延々と語ることはないことが分かります。嬉しそうに話すのは「なぜ今、自分はここにいるのか」です。

 

常に目先の課題解決を求められ、それをこなすことに必死となるあまり、将来に漠然とした不安を抱きつつも、真剣に考えようとしない。そんな現状があるのならば、強制的な拘束のない自由な行動にシフトし、20年後や30年後のことを考える余裕が欲しいものです。

 

本書は、人生100年時代の生き方の参考となるでしょう。

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