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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年143冊目『「時間がない」を捨てなさい』

2016-08-09 21:50:48 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、時間を短縮したり、時間を効率化したりするための「時間術」を書いた本ではありません。「何に時間を使うべきなのか」という人生の根本的なテーマを、皆さんが一旦立ち止って考えるためのツールにしてほしい、という思いで書かれています。

「時間がない!」を捨てて、自分の時間を生み出すための方法

1.まず自分にとって「大切な時間(自分の時間)」から確保する

2.やっていることを「やりたい時間(自分の時間)」にシフトする

死ぬときに後悔しない時間の習慣

1.自分の感覚を大事にする

2.目的を意識する

3.人生の哲学をもつ

4.命の期限を考える

5.動くことを大切にする

6.人とつながっていく

7.時間を積み重ねていく

8.時間の質を上げる

あと残りが3日間の命なら、あなたが優先したいことは何でしょうか?今のうちに、自分を喜ばせるために時間をつくりましょう。

【my pick-up】

◎目的が見えていないから時間がなくなる

「時間がない」という人は、無為無策のまま、与えられたことや習慣化していることを、ただこなしていることが多いものです。ちょっと立ち止まって、「あれ、これって何のためにするんだ?」と考えると、やることを減らしたり、「どこまでやればいいのか」のハードルを低くしたり、工夫して効率化を図ったりすることもできるはずです。‘手段’がもはや‘目的’になっているから、時間がなくなるのです。

◎自分の哲学をもつとは「大切なものをわかっている」ということ

「時間がない」と言う人は、自分の哲学をもっていないことが多いものです。哲学をもつというのは、自分にとって「大切なものをわかっている」ということです。優先順位を明確に意識していないために、優先順位の低いことを切り捨てられず、「時間がない」という言葉になってしまうわけです。「時間がない」状態を改善するには、ほんとうに大切なことから先に計画することです。いちばん大切なもの、二番目に大切なもの・・・と、多くても3つに絞って、そのための時間を確保することから始めましょう。世間一般の「やるべきこと」を捨てて、あなた自身の優先順位をもとに、時間の使い方を決定してください。

◎「誰」のために時間を使うのか?

相手にイライラ、ムカムカしているときは、その憎き相手のために時間を使っているということ。さっさと忘れて、自分の時間を取り戻すほうが賢明だと気づくでしょう。

◎「毎日、繰り返される時間」を大事にする

「いま、ここで、これができていること」に感謝の気持ちをもって味わおうとすることも、時間の贅沢になっていくのでしょう。

コメント (1)
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2016年142冊目『気力より体力』

2016-08-09 21:44:24 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

トリンプインターナショナルジャパンの元社長・吉越浩一郎さんの最新刊は、ビジネスのプロの視点からビジネスのプロが実践できる範囲内で、どうしたら仕事に必要な体力がつくのか、仕事に必要な体力とはどんなものか、そもそもなぜあらゆる仕事に体力が必要なのかをまとめたものです。

気力がない人は、本人が自覚しているかしていないかにかかわらず、例外なく体力がありません。逆に言えば、仕事に必要な気力が湧かないときは、「とりあえずやる気を出そう」などという無謀な試みをするのではなく、仕事に必要な体力を整えればいいだけなのです。

・睡眠の基本は、1日8時間寝ること(体調を整える)。

・食事の基本は、赤身の肉を食べること(体質を改善する)。

・運動の基本は、1日1万歩以上歩くこと(体力をつける)。

ここで言っているのは、トライアスロンを完走できる体力のことではありません。高い成果を出せるように集中して仕事ができる力のことです。週5日・1日8時間、徹底してベストパフォーマンスを発揮できる体力をつけるのが重要です。

体力→気力→能力の順番で仕事力は考えましょう。もちろん、体力の基本は運動・食事・睡眠のシンプルな3要素で左右されます。

【my pick-up】

◎ワーク・ライフ・バランス論争に欠けているもの

ワーク・ライフ・バランスをしっかりと保ちたければ、そのための努力と同じかそれ以上に、体のコンディション作りを重視しなければなりません。

◎「体力」から逆算して1週間の計画を立てる

1日や1週間のスケジュールは、まず体力を堅持することを優先して組み、残りの時間をワークやライフに振り分けます。

◎有休休暇は「使い切る」のが基本

有休を確実に取る-これは効率的にきちんと成果を出したいビジネスパーソンであれば、必ずクリアしなければならない「義務」と思ってもいいくらいです。

◎「残業しない」という積極的な選択

定時までに終わらない仕事があったら、残業をして片付けようとせず、翌朝少し早く出社して静かな中で取り組んだほうがいい。

◎デキる職場は静まり返っている

生産性の高い職場とはむしろ静かであるはずなのです。適切なタイミングで十分なコミュニケーションがとれていれば、それほど頻繁に言葉を交わす必要はないのですから、ワイガヤを必要以上に持ち上げる必要はありません。

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2016年141冊目『ダラダラ気分を一瞬で変える 小さな習慣』

2016-08-07 19:31:49 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、脳科学や心理学に基づいた「ルーティン」と呼ばれる簡単な習慣で、ダラダラ気分を一瞬で変え、いつでも仕事モードに入る方法を書いたものです。

自分がコントロールできないものをコントロールしようとすることで、気疲れしたり心が折れたりしてしまって、仕事がはかどらなくなるのです。

多くのビジネスに共通する場面を取り上げて、誰でも今すぐ使える50個のルーティンとしてまとめています。

ルーティンは、スイッチのようなもの。ゲン担ぎとは違って、本番で実力を発揮するための合理的な手段です。

著者はご夫婦ということもあって、男性だけでなく、女性も活用できるルーティンという点が、本書の特徴と言えるでしょう。

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2016年140冊目『最強の働き方』

2016-08-06 23:15:34 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

自分にとっての最高水準の仕事をするための行動指針を「基本」「自己管理」「心構え」「リーダーシップ」「自己実現」の5つの視点で浮き彫りにし、実際に具体的な行動に落とし込む支援をすることが、この本の目的となっています。

IQや学歴が高くても、本書に書いてあることができない人はいい仕事ができない。逆にこれらができる人は、IQや学歴が特別高くなくても、最高水準の仕事ができると言います。

本書の特徴は以下のとおりです。

・著者が世界中の一流のビジネスパーソンに怒られ説教されまた感心してきた働き方や生き様で、多くの人が実践していることをまとめている。

・優れたリーダーを目指す段階の人から、まずはデキる平社員・課長・部長を目指す段階の人にも幅広く、自分のこととして読める。

・本書から得られる教訓の数々は、極めて多様な職業で通用する、本質的なものばかり。

・現実離れした精神論・学術論ではなく、世界中の一流のプロフェッショナルの実際の働き方や生き様から、本当にビジネスでの成功と自己実現のために必要な、優先順位の高い基本と具体論を、直感に訴える形で数多く紹介している。

全375ページと一般的なビジネス書の2倍の分量がありますが、「ミニコラム」「章末コラム」も途中でたくさん掲載されており、実用的な仕事術がサクサクと身につきます。本のカバーの裏の秘密もお楽しみに!

【my pick-up】

◎文章能力が、仕事能力を予測させる

実際のところ、メール一本にも、その人の論理的思考力、論理的説明能力、語彙力、そして無駄と重複を省き、かといって必要なポイントははずさない「効果的なコミュニケーション能力」のすべてが、否が応にもあらわれてしまうのである。

◎アウトプット・イメージの全体像を、最初に共有する

私もさまざまなグローバル企業で働いてきたが、一流のコンサル上がりの上司が一様に言うのが、資料に「全体の構造」「ストーリーライン」をつくることの大切さだ。話の大枠がある人は、話の細部に入り込む前に大きく一歩引いて、話の全体像をポイントを整理しながら議論する。これに対し、話の大枠どころか中枠、小枠もない人は、突拍子もない細部の話にいきなりディープダイブ(深入り)するのだ。

◎早起きは「自己規律」(Discipline)の象徴

早起きは一日のうち、最も生産性の高い時間帯に働くという、高い自己規律の象徴だ。実際に生活習慣も一事が万事で、「すごく遅く起きてくる偉い人」はほとんどいない。早起きエリートたちは、お酒をまったく飲まない。夜も出歩かず、さっさと家に帰って十分睡眠をとる。

◎成功している人に、百貫デブはほぼいない

なぜダイエットが必要なのか。もはや言うまでもないが、体重管理は自制心の象徴である。「満足を得るタイミングを遅延させることができるかどうか」は、目先の利益より長期的利益を選べるかという自制心をあらわすのである。デブで成功している一流のプロフェッショナルはほぼ皆無である。

◎やりたい仕事を見つけて、やったモノ勝ち

やりたい仕事は主体的に自分でつくっていくもの。面白い仕事はやったモノ勝ちであり、自分で面白い仕事を発掘する主体性の有無が、仕事の勝敗を分けるのである。

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2016年139冊目『やらない決意』

2016-08-05 21:39:52 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

こうすればいいと頭では分かっているが、行動できない・・・。これこそが成功を阻む最大の要因です。

では、行動できる人とできない人は何が違うのか?

この本では、「意志エネルギー」の使い方にあると言います。意志エネルギーとは人を動かすガソリンのようなもので、これを大事なことだけに使うことができれば、誰でも必ず自動的に成功するそうです。

具体的には、「時間」「人間関係」「お金」「常識」という4つの切り口から日常に潜むムダを洗い出し、「何をやらないか」を説明しています。大切なのは「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」。意志エネルギーを消費する行為を「やらない」だけで、人生は劇的に好転するでしょう。

・ガマンしてまで既存の関係に執着する必要はなく、嫌いな人とは付き合わなくても生きていける時代になっている。特に好きでも嫌いでもない「ふつうの人」との付き合いもできるだけ「やらない」ほうがいい。親しく付き合うのは、本当に好きな人だけでいい。人間関係の輪が小さければ小さいほど、人生はうまくいくようになっている。(P.103~104)

・安物買いの銭失いの極致といえるのが「福袋」。福袋に入っているのは基本的にすべて究極の売れ残り品。(P.153~154)

・テーマパークの行列は、お金で解決できる問題の典型。数千円の追加料金を惜しんではいけない。(P.165)

・現代は、親世代が若かったころとはあらゆる面で違っている。親世代の常識は、ほとんど通用しなくなっている。(P.180~181)

・降水確率はけっこうな頻度で外れる。雨が降ったらコンビニで傘を買えばいいと割り切ったほうが、人生ははるかにラクになる。(P.197)

本書の「おわりに」にも書いてありましたが、まだ夢や目標が固まっていない人も、まずは「やらない決意」によって意志エネルギーの消費をなくすといいと思います。そうすれば、自分がやりたいことや進むべき道も見えてくるはずです。

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