評価 (3点/5点満点)
この本は、時間を短縮したり、時間を効率化したりするための「時間術」を書いた本ではありません。「何に時間を使うべきなのか」という人生の根本的なテーマを、皆さんが一旦立ち止って考えるためのツールにしてほしい、という思いで書かれています。
「時間がない!」を捨てて、自分の時間を生み出すための方法
1.まず自分にとって「大切な時間(自分の時間)」から確保する
2.やっていることを「やりたい時間(自分の時間)」にシフトする
死ぬときに後悔しない時間の習慣
1.自分の感覚を大事にする
2.目的を意識する
3.人生の哲学をもつ
4.命の期限を考える
5.動くことを大切にする
6.人とつながっていく
7.時間を積み重ねていく
8.時間の質を上げる
あと残りが3日間の命なら、あなたが優先したいことは何でしょうか?今のうちに、自分を喜ばせるために時間をつくりましょう。
【my pick-up】
◎目的が見えていないから時間がなくなる
「時間がない」という人は、無為無策のまま、与えられたことや習慣化していることを、ただこなしていることが多いものです。ちょっと立ち止まって、「あれ、これって何のためにするんだ?」と考えると、やることを減らしたり、「どこまでやればいいのか」のハードルを低くしたり、工夫して効率化を図ったりすることもできるはずです。‘手段’がもはや‘目的’になっているから、時間がなくなるのです。
◎自分の哲学をもつとは「大切なものをわかっている」ということ
「時間がない」と言う人は、自分の哲学をもっていないことが多いものです。哲学をもつというのは、自分にとって「大切なものをわかっている」ということです。優先順位を明確に意識していないために、優先順位の低いことを切り捨てられず、「時間がない」という言葉になってしまうわけです。「時間がない」状態を改善するには、ほんとうに大切なことから先に計画することです。いちばん大切なもの、二番目に大切なもの・・・と、多くても3つに絞って、そのための時間を確保することから始めましょう。世間一般の「やるべきこと」を捨てて、あなた自身の優先順位をもとに、時間の使い方を決定してください。
◎「誰」のために時間を使うのか?
相手にイライラ、ムカムカしているときは、その憎き相手のために時間を使っているということ。さっさと忘れて、自分の時間を取り戻すほうが賢明だと気づくでしょう。
◎「毎日、繰り返される時間」を大事にする
「いま、ここで、これができていること」に感謝の気持ちをもって味わおうとすることも、時間の贅沢になっていくのでしょう。