評価 (3点/5点満点)
この本の目的は、「はじめに」にある以下の文章に集約されますので、少し長いですが紹介したいと思います。
この本を手に取ったみなさんは、すでにオーソドックスな職場の作法はだいたい身についていると思います。社内でうまくやっているはずなのに、なぜかしっくりとこないと感じていたり、仕事相手との意思疎通が上手にできていないのではないか、と不安に思ったりしているのではないでしょうか。ひょっとしたら、「やってはいけない」ことをしてしまっているのかもしれません。
大事なのは、職場の事情をよく踏まえて、自分のコミュニケーションや作法のレギュレーション(規則あるいはルール)を変えていくことです。それができればおそらく、「どんな職場でも仕事ができる」「別の会社に転職してもすぐに溶け込める」「短時間で人と打ち解けられる」といった、世に言われている「ヒューマンスキル」を身につけられることになると思います。
それぞれの会社・職場に独自のコミュニケーションマナーやローカルな作法があることを認識し、それを踏まえて周りと対応する。仕事を共にする人たちに無駄な時間を使わせないように、相手を思いやる。そういった姿勢や行動が必ず必要になる、キャリアの段階があることを早いうちに気づけば、会社での活躍の幅・機会が広がることでしょう。
【my pick-up】
◎「仕事キャラ」でコミュニケーションする
職場という公の場においては、プライベートにおける自分とはまったく違うキャラクターであってもいいと私は思います。むしろ、仕事をうまく進めるため、または職場の人間関係を円滑にするためであれば、その目的のために「仕事キャラ」を意図的に作り出し、それを演じるのも大いにアリではないでしょうか?俳優でなくとも、人というのは多かれ少なかれ、日常の自分とは違うキャラクターを演じることができるものです。
◎聞き役に徹してアクションで盛り上げる
ただ聞くのではなく「アクションで盛り上げる」ことが重要になってきます。発言に対して「打てば響く」ように接してくれる人が、少なくなっているのです。